今日のといず・くろすおーばーは!
マジカルゲートの守護者と、そのコピー。グッドスマイルカンパニーのプラモブランド「MODEROID」シリーズより、グラディオンとダークグラディオンをご紹介!
そうだ、私は一人ではない。
ケントが、アオイが、ジャンがいる。
コンピューターのプログラムに過ぎない私が人間の友と出会うことで、強くなっていく。
彼らが、悪に打ち克つ勇気と力を私にくれるのだ!
〇玩具解説
2021年12月21日メーカー出荷。グラディオンは一般販売、ダークグラディオンはグッドスマイルカンパニーオンラインショップ限定品として5月20日~7月21日間に予約が行われた。
グラディオンはファイターモード時に見栄え重視パーツを選択しなければ、ファイターモードとビークルモードへの完全変形が可能。ダークグラディオンはグラディオンにランナーを追加したもので、動輪パーツの追加によってオリジナルのビークルモードへの変形を可能としている。
また限定版「電脳冒険記ウェブダイバー アニバーサリーBD-BOX//DIVER#2021EDITION//」には聖剣グランスレイヤー同梱版のグラディオンが付属している。
キャラクター解説・グラディオン
パワー:10,000 メモリー:9,000 スピード:8,000 テクニック:10,000 スタミナ:10,000
西暦2100年の世界中を繋ぐネットワーク「ワールドリンク」の中で、世界中の子供たちが交流するVR空間「マジカルゲート」を管理・守護するプログラム「ウェブナイト」の一体。
最も多岐にわたるエリアを備える「グラディオンサイト」のマスターウェブナイトであり、13体のウェブナイトのリーダー。
唯一侵略ウイルスプログラム・デリトロスの洗脳を免れたため孤軍奮闘を強いられるが、自分と同じ形のGコン(マジカルゲートに意識ダイブするためのコントローラー)を作り、デリトロスに弟と友人を捕らえられた少年結城ケントをパートナーに選び、デリトロスとの戦いを繰り広げていく。
正々堂々とした戦いを信条とし、悪に屈しない強い心を持ち、やがてケントとは強い友情で結ばれることとなる。
蒸気機関車型のビークルモードに変形。グランブレードから放つブレイク・ザーン、ブレードを変形させたグランマグナムのブレイク・シュートは洗脳されたウェブナイトをデータに分解し、マジカルステーションで回収・再構築することで元に戻すことができる。
防御装備のグランシールド、中距離戦用に腕から放つグランブラスター、素早い敵に対して弾幕を張るグランバルカンなどその他にも豊富な武装を備える。
CVはのちに新幹線変形ロボシンカリオン-THE ANIMATION-にて速杉ホクトを演じる杉田智和氏。氏にとって初の主役級キャラクターとして知られ、本人もグラディオンとシンカリオンのコラボを望むような発言をしていたりする。
ビークルモード
蒸気機関車型のビークルモードにウェブチェンジ。ウェブナイトの広域探索形態であり、直線速度と航続距離に優れる。そのためマジカルステーションからの出撃の他、スピードを要求されるドッグファイトでも活躍する。
車輪は最後尾のもの以外は固定状態、最後尾のものも回転を前提とした作りになっていないので、コロ走行はできない。
変形してかっちりとこの形にまとまることが最大のギミックと言える。
ウェブチェンジ・グラディオン! ファイターモード!
というわけで変形。前方のストーンガード~煙突部を取り外す。
ファイターモードの股関節を後方にスライドし、中央動輪部と肩アーマーのロックを外す。
車体を開いて両脚間を繋いでいたグランブレードを取り外し、中央動輪部をスライドして内側に寄せる。
中央動輪部を折りたたみ、足首を引き出す。当時品や劇中の変形CGでは真っ直ぐ収納・展開されていたが、MODEROIDでは爪先を90度回転させることで完全変形と接地面積拡大を両立している。
股関節そのものも内側に幅詰めして下半身を180度回転。
肩のフレームを外に向けて畳む。当時品のDXはここが劣化しやすいクリアプラだったから崩壊しやすくて……
腕を下ろして肩アーマーとグランブラスターをそれぞれスライド。
首を所定の位置に倒して頭部を180度回転。
そしてグランアーメットを開いて変形完了!
当時品及び劇中CGだとグランアーメットを開いた状態で頭部を正面に向けて基部を起こしていたが(この時手で起こしたり倒したりするようなアクションが特徴的)、MODEROIDではプロポーションとクリアランスの兼ね合いでアレンジが加えられている。
ストーンガード周り
パネルを開き煙突部を折りたたみ。
ストーンガードを後方に回してグリップを引き出し。
グランブレードを差し込んでこちらも完成。
ファイターモード・プロポーション
当時品よりもディテールを抑えられた、まさに劇中通りの佇まい。
眼、スネとサイドアーマーのグレー、腹部と上腕のグリーンライン以外はパーツ単位の色分けか塗装済みパーツとなっている。
本来は手甲のグリーンもシールで再現されるのだが、あまりに細かいのでガンダムマーカーで塗装した。
サイズだけに
その前に作っていたマスターグレード1/100ガンダムデスサイズ(EW版)と。
こういう時はRX-78を持ってきた方が分かりやすいんだろうけれど、実はRX-78ってあんまり組んだことなくて……
頭部アップ
フェイスパーツは頬と額のグリーンが塗装済み。
目のシールは通常時・本気モードの猫目・ロボっぽいグリーン一色でシールを選択する。予備も多めに用意されている他、寸法が合わなかった時のために目の周りの黒フチのないシールもある。。
壱伏は通常目を選択。
肩は一軸接続。上腕ロール可動と肘の二重関節の他、胴体のロックを外すことでさらに腕の表情を広げることが可能。引き出し関節ではないので前方で寄せて剣を両手持ちするような動きはできない。
腰は一軸回転。
股関節はほぼ180度の開脚が可能。接地性も高い。
膝も二重関節。後述する見栄え重視パーツを装着するとやや狭くなるが、それでも片膝立ちを自然に決められる。
交換手首
武器保持用の穴あきグー手首(デフォルト)の他に、OPで見せる決めポーズ用の人差し指と中指を伸ばしたポーズ手首、ぐわっと表情のついた開き手頸が両手分付属。
ジョイントはやや硬めだが交換の時に破損を注意するほどではない……かな?
いずれも手甲のグリーンはシールを貼るよう指示されているが、前述したとおりガンダムマーカーで塗装した。
グランアーメット
バイザーとマスクそれぞれが可動して戦闘時の姿も再現。
それぞれのグリーンラインはランナー状態で塗装済み。
また、戦闘モードの頭部は見栄え重視の非変形のものが付属している。こちらの目は猫目シールを選択した。
脹脛は変形ギミックの都合で空間が出来てしまっているので、見栄え重視用のカバーパーツを装着させられるようになっている。
グランシールド
デフォルトの手首で保持。真正面に見えるプレートのグレー部分はシールで再現。
グランブレードの柄はハンドガードを開くことで穴あき手首に通して保持する仕組み。
グランブレード
完全変形前提だとこのサイズだが、さすがに短いしこのサイズで伸縮ギミックも仕込めないので……
見栄え重視刀身
グランブレードは根元の赤丸がシールによる色分け。また刀身もエッジのパープルなどをシールで再現するよう指示されている。
ただ細いシールをたくさん貼ることになるので後日塗装するつもりで省略……
グランシールドはストーンガード部分を外して第二グリップを引き出すことで見た目をスッキリさせられる。
グランマグナム
グランブレードが変形するハンドガン。こちらも赤丸部分はシールで再現。
銃身のパープルラインもシールで再現する仕様だが今回は省略している。
なりきりトイのためにデザインされた武器なので当時品も含めてロボトイの手持ち武器としては複雑な変形ギミックを有しており、当時品のDXグラディオンだと簡易変形の雰囲気再現となっていた。
MODEROIDでは潔く別体で付属。
というわけで見栄え重視グラディオン。お好みでこちらの姿にしてもいいよ、という感じ。
キャラクター解説・ダークグラディオン
デリトロスがケントの戦闘データを元に生み出した自身の分身のような少年、リュウト(CV:吉野裕行氏。シャークオンと兼役)が搭乗するグラディオンのコピー体。
データ不足の状態でもグラディオンを大破に追い込むほどの戦闘力を持ち、劇中ではデータの蓄積によりさらに強化されていった。
ダークブレードから放つダークネス・ザーンが必殺技。終盤では量産型コピーグラディオン軍団を率い、最終的にはリュウト及びデリトロスと一体化した。
スタイリング
というわけでダークグラディオン。設定上変形機構はないので見栄え重視状態がデフォルト。
造形的には胴体部前面と頭部パーツの一部がまず新造。
吉野氏にも「グラディオンの色塗り替えればいいかーーって思ってた人いない?? グラディオンベースでいけるのは、スラッシュとかチルダとか、あの辺だよ!」とコメントされている。
頭部は新造パーツとグラディオン頭部(見栄え重視用)のミックスになっているため、パーツは揃っているがグラディオン頭部に組み直すのは面倒。
側面
ダークグラディオンはグランブラスターに相当する腕部装備がないのが特徴。また脚部の動輪パーツも専用のカバーパーツに差し替えられている。
とは言えMODEROIDグラディオンが丸ごと入っていることもあり、MODEROIDオリジナルの変形仕様に組むことも可能。この遊び方自体は公式でも紹介されている。
変形用頭部はもろに黒いグラディオン。
ダークシールドにストーンガードを付けて、ダークブレードの刀身も短いものを選べば……
ビークルモード?
ちゃんと動輪とかダークブラスター(仮)のパーツも入っているので完璧な蒸気機関車型に組むことは可能。
……なのだが、特に腕部の分解がめんどくさいので疑似ビークルモードでご勘弁を。
なお、デフォルトの見栄え重視頭部にすると変形させた時に角が床に接触してしまう。
というわけで改めて
見栄え重視モードで。シールを使うところと言えば胸の目(本編仕様とOP仕様の選択式。写真は本編仕様)と武器の丸部分くらいで、元々色数は少ない。
というわけで対決!
ワイバリオンが欲しくなるよね。
というわけでMODEROIDグラディオン・ダークグラディオンでした!
当時品からしてプロポーションとアクション性能は良好な部類でしたが、よりブラッシュアップされて商品化されたことが何より喜ばしいです。しかもダークグラディオンまで!
MODEROIDを組むのはこれが初めてでしたがすでに100体以上リリースしているということもあって精度面・強度面でも不安要素はありませんでした。
背中に取り外しを前提としたカバーパーツがあるのでワイバリオンの商品化にも期待がかかりますが、逆に胸部はそれらしい部分がないので他のウェブナイトとの合体は想定されていなさそうなのがちょっと残念かも知れません。ガリューンは出してほしいんですが厳しいかな……