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新サイクロン号
全長:210cm 全高:120cm 重量:220kg 最高速度:500km/h ジャンプ力:50m 出力:700馬力
本郷猛・立花藤兵衛・滝和也が協力して作り上げたニューモデルマシン。従来のサイクロン号を全てにおいて上回る性能を有し、リアには急停車用パラシュートを装備している。
フロントカウルから展開する一対の翼サイクロンカッターは攻撃の他に滑空飛行が可能。体当たり攻撃サイクロンアタックはゲルショッカー怪人イノカブトンを撃破した。
後に一文字用の二台目が登場した他、ゲルショッカーもショッカーライダー用にデッドコピー品(黄色のラインが入る)を製造したことがある。
本郷が主人公に復帰した第53話からしばらくは改造サイクロンを愛車としていたが、第68話「死神博士 恐怖の正体?」から本マシンに乗り換えている。第68話の翌日に公開された劇場版第2作「仮面ライダー対じごく大使」 にも登場。
実はこの直前に、役者としてのステップアップを望みNHK時代劇ドラマ『赤ひげ』のオーディションを受けた藤岡氏サイドと別番組のオーディションを受けたことを知らされていなかった番組制作サイドの間で衝突があったらしく、藤岡氏が一時失踪してしまうというトラブルが発生していた。急遽藤岡氏を必要としないシナリオを作り場をしのぐ都合上、「対じごく大使」で初登場予定の怪人カミキリキッドや、当初死神博士の正体怪人として造形されていた怪人ギリザメスを前倒しで登場させる、などのごたごたがあった物の、藤岡氏が無事復帰し番組制作側とも「藤岡氏が仮面ライダーに継続出演する一方、番組サイドも掛け持ちが可能なスケジュールを組む」と言ったところで和解。無事に「対じごく大使」の公開一日前に「劇場に登場する新マシンの登場」「劇場での対立軸を地獄大使一本に絞るための死神博士退場劇」を消化した……という経緯があったりする。
そのため、第7クール「ゲルショッカー編」では藤岡氏のスケジュール調整のために「本郷猛重傷」「本郷猛生死不明」の展開が頻出するも、それがゲルショッカーの強大さの演出に一役買っていたりもする。
閑話休題。
先述の通り第68話で登場した新サイクロンだが、第74話以降はライトの溝が青く塗られ、カウル下部の赤の面積が増したバージョンとなっている。
直前の第72話では1号が新サイクロン、2号が改造サイクロンで並走していたが、後にショッカーサイクロンとのチェイス用に二台目が新調され(改修が繰り返された一台目新サイクロンがショッカーサイクロンとなった模様)、ショッカーサイクロンの黄ラインを剥がすことで1号2号がともに新サイクロンで併走できる体制が整えられた。
以降は「仮面ライダーストロンガー」まで使われてきた新サイクロンだったが、「仮面ライダー(新)」放映時期にライダーバイクセットを販売する都合上1号と2号を別のバイクに乗せる必要が生じたらしく、「10号誕生!」までの時期は1号が改造サイクロン、2号が新サイクロンといった組み合わせで登場することとなった(しかも玩具CMのために新調され本編にも登場したバイクは排気量が小さく、アクション性は高いものの新サイクロンの印象はかなり異なった物になってしまっている)。
平成期に入ってからは「ウルトラマンVS仮面ライダー」用に1号用新サイクロンが、「オールライダー対大ショッカー」用に2号用新サイクロンがそれぞれ新調され、現在まで使用されている。
S.H.Figuartsでは「新サイクロン号(単品版)」と「新1号&新サイクロン号セット」が同時発売。前者はヘッドライトの溝が青い後期版の再現、後者は第68~73話まで登場した初期版に「S.H.F仮面ライダー新1号」を第53話~70話に登場したマットカラーバージョンにリペイントした物を同梱した内容となっている。
……セット版だけだと第68~70話というごく狭い範囲しか再現出来ないというマニアックっぷりが眩しい(未購入)。
なお、単なるリカラーではなく、カウルの赤色面積に合わせてそれぞれラインモールドが異なっているそうな。
スタイリング
7
右側面のキックペダルは非可動。後輪を挟むスタンドと、硬質素材の予備ハンドル一対が付属。さすがにドラッグシュートは再現していない。
スタンドはちゃんと可倒式で、後輪にはお馴染みのサスペンションギミックがある。
メーターはシールで再現。
搭乗
大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい塩梅。やはりバイクはこのくらいのサイズがないと(実際の対比より気持ち大きめでも可)。
ボディ左側面の赤ラインが割と上の方で途切れているのも広く知られている実車通り(二台目はこのラインが左右対称らしいが)。ライダースーツや旧サイクロン同様に新サイクロンも細かな改修が繰り返されているが、変遷を追っていくとさらに記事が長くなる……。
フロントカウルの取り付け穴にサイクロンカッターをセット!
劇中設定では内側からせり出してくるのだが、撮影用の実車では外から取り付けている。この取り付け部もまた時期によって違いがあるそうで。
残念ながらサイクロンカッターは赤一色に塗装されており、裏面のシルバーや後部の黒ラインは省略されているが、さほど不自然さは感じない。
ジャンプ!
底面には3mm穴が設けられており、魂Stage等を接続すれば空中展示が可能。
壱伏は単品版のみ二台購入した。これがやりたくて1号2号のレビューをあえて行っていなかったりして(笑)
以下適当に遊ぶ
ライダー乗り!
アクションの要所要所で手袋を直す動き。腕の内転が厳しいのでちょっと再現しづらいかな。
ピィィィィン!(SE)
ライダーきりもみシュート(SPIRITS版)
敵に回転をかけて投げ飛ばし、真空状態を作りつつ受け身を取らせないまま地面に叩きつける、「技の1号」を代表する大技のひとつ。
映像では敵を抱えて空中に飛んでから放り投げていたが、「仮面ライダーSPIRITS」では地に足を付けた状態でぶん投げるアレンジが為されている。
腹!腹!
そして顔面。2号は重いSEとともに連続パンチを叩きつける印象が強い。
そして抱えて。
ライダー返し!
空中で敵をひっくり返して背中から地面に叩きつける、お馴染みの投げ技。他にもライダー二段返しやエイドクガー戦でのライダーきりもみシュートなど、「力の2号」と言われる一文字も結構多彩な技を持っていたりする。
「行くぞ隼人!」「おう!」
「「トオ!」」
ライダーダブルキック
ライダー1号2号が呼吸を揃えて放つ同時キック。その威力は二人のキック力の合算を上回る!
後年のライダーたちが二人で行うキックが「ダブルライダーキック」とされていることが多いのに対し、元祖は「ライダー“ダブル”キック」……なのだが、「RX」客演時はダブルライダーキックだったりする。
あえて姿勢を崩すことで、リアルなインパクトの瞬間を追求してみるとか云々。
というわけで仮面ライダーでした!
仮面ライダーの元祖であるコンビの雄姿を卓上で再現出来る、それだけで旨味がたっぷりです。
仮面ライダー新1号を嚆矢として昭和10人ライダーとそのバリエーションはほぼ商品化され、バイクも新旧サイクロンの他、ジャングラーとハリケーンの商品化が決定しており、今後ますます充実していくものと思います。個人的にはスカイターボとVジェットが早く出てほしいところですね。
……ついでにアクロバッター作り直してくれないかなぁ(汗)
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仮面ライダー1号2号(3)
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