前編 はこちら!
ガブティラ、プレズオー、そしてブンパッキーが今最強の合体!
ガブティラは下半身だけキョウリュウジンに。
下駄履き!
仰向けにぶっ倒れた“オー”をガブティラが担いでいるような向き。
プレズオー背面の四角いくぼみが、ガブティラ背部のキョウリュウジン頭部を包んでハマり込む状態。
そして“オー”両腕からジョイントを引き出し、ガブティラ胸部に固定。
プレズオー両足を開いてふくらはぎからカミツキ合体ジョイント(上腕)を引き出す。
ガブティラ喉元のキョウリュウジン前腕に、プレズオーの装甲板をセットしてフロントアーマーに。
本来キョウリュウジンの上腕(外から見える部分)はガブティラの喉元・尻尾から伸びたジョイントと腕獣電竜側のシャフト型ジョイントが接合することで形成されるのだが、ミニプラではそれが全てガブティラ(及びプテライデンオー・プレズオー)側に移っており、しかも着脱をスムーズにしつつプロポーションを整えるために長めに造形されている。
それゆえに本体から今回のフロントアーマーまでのストロークはミニプラだと(壱伏の個体は市販ジョイントに置換しているがリーチは似たようなもの)劇中比にしておよそ4倍という恐ろしいことに……
うーむ、3mm・4mmのコンバートジョイント見つくろってくるかな。
右腕にプレズオー首、左腕にブンパッキーを合体。
よくよく考えれば「爆裂カミツキ合体」を謳っている割に、噛みついているのはブンパッキーだけだったりする。
プレズオーの頭部を前後反転させて接続、オープン!
完成、バクレツキョウリュウジン!
バクレツキョウリュウジン
全高:77.0m 全幅:66.6m 胸厚:73.3m 重量:5,100t 速度:600km/h 出力:1,900万馬力
当初デーボス細胞破壊プログラムをインストールされた際に「相棒とのブレイブ」が足りずに起動できずにいたプレズオンだったが、弥生ウルシェードが自らプレズオンに飛び込んでブレイブ・インしたことで活性化し、戦列に復帰。
デーボス戦の傷をいち早く癒して駆け付けたガブティラ、ブンパッキーと爆裂カミツキ合体し、キョウリュウジャー6人を招き入れて超巨大獣電巨人を形成した。
単純な出力ではライデンキョウリュウジンに一歩譲るが、飛行能力にリソースを割かれないためか実効的なパワーはこちらが上らしい。
デーボス細胞破壊プログラムの応用でガブティラヘッドから放つ「獣電爆裂ストーム」で敵の動きを封じ、右腕にエネルギーを集束して撃つ「獣電砲・爆裂ブレイブフィニッシュ」が必殺技。
スタイリング
正面から見てみるとそれなりにまとまって見えるプロポーション……だが、背面から見ると何か凄いことに。
真横からの図
この堂々とした前後の突き出しっぷり、見覚えがあるなと思ったらレスキューキング
か。
もはやプテライデンオーが子供扱いのボリューム。
アクション
下半身は基本的にキョウリュウジンの可動性能と接地性を受け継ぐ(さらにプレズオンのブースターも角度調整が可能)のだが、胴体を固定する“オー”両腕が干渉することも多い。
他方、肩関節=プレズオーの股関節なので、肩を反らしたり怒り肩にしたりといった表情付けがやりやすい。
獣電爆裂ストーム!
そして獣電砲・爆裂ブレイブフィニッシュ!!
合体フォーメーション
プレズオーのカミツキ合体ジョイントは何故か径がちょっとキツめ。キョウリュウジン上腕は市販の関節ジョイントに置換してあるのだが、プテライデンオーでも同様だった。
プレズオン首が長大なため、やはり長いリーチのある左腕の方がバランスが取れている感。
そうなると一番キツいのは、腕として見た場合もっとも短いステゴッチか……
考えてみればシンケンジャー・ゴセイジャーと「第一次スーパー合体:背負う」「第二次スーパー合体:上から被さる」と来ているので、展開が例外的だったゴーカイジャー・ゴーバスターズを除外するとこの辺りがスーパー合体の基本パターンとして定着しているのかも知れない。
宇宙……
というわけで、プレズオーでした!
模型初心者の子供や親御さん向けに構造を簡素化したためいささか例年に比べて食い足りないところのあったキョウリュウジャー・ミニプラシリーズですが、さすがにプレズオーは元から面白い変形ギミックをしていることもあり、やや従来のミニプラっぽさが戻っている感があります。実は腰回らないんですが。
変形合体ギミックを可能な限り完全再現するとともに、アクション性と組み立てやすさ・頑丈さをさらに高レベルで両立させていこうとする意気込みが感じられて頼もしいことです。
そして合体したバクレツキョウリュウジンですが、元デザインの都合もあってかなりの角度美人です(笑)
はっきり言うともう人型ロボとしてはどこか破綻したプロポーションなのですが、横向きになっていたガブティラ上半身を正面に向けるという発想や、想像以上のボリューム(バクレツキョウリュウジンは各300円×6箱ですが、300円×8箱のグランドゴセイグレートとほぼ互角のサイズ)など、手に取っていじってみると想像よりもはるかに充実度があります。
プテライデンオーとは異なり成型色の配置と大まかな設定上の色分けが一致していることもあり、シール派・部分塗装派の人にも作りやすくなっているのは見逃せません。
ブンパッキーは8月の「スピノダイオー」でウェスタン組やアンキドンともども再販がかかるそうで、入手し損ねた人も安心ですね!