ファイナルフュージョン!
胸部のリングジェネレーターを開放。ファントムチューブとプログラムリングを生成!
ファントムチューブはEMトルネードに継ぐ合体妨害阻止機構で、EMトルネードに比べると物理的な強度は劣るが情報遮蔽能力に優れている。
そしてガオーマシンは空間中に展開されたプログラムリングを読み込みながらリングに沿って飛行し、ファイナルフュージョンへと移行するのだ。
ガオファーは腰を180度回転させ、脚部を真っ直ぐ伸ばす。
ドリルガオー展開。
ドリルガオーにガオファー脚部を挿入。
なおGX-68ではガイガー膝関節の前後に固定用の爪を引っかける形で固定していたが、こちらはガオファー膝関節左右に爪を引っかけた上、ドリル基部裏側のジョイントでロックをかける方式。
ここから分かるように、文章設定とは異なり新旧ガオーマシンの互換性は(ゴルディーやドライバーの装着に用いる肘や前腕のジョイントを除き)一切ない。
ライナーガオーⅡは一旦垂直に立ててそのまま床面に押し込むと……
補助ロケットのスライドロックが外れ、そのまま補助ロケット内のスプリングによって飛散! 勢いはあるが飛距離も程よい感じで、ファイナルフュージョン過程で一番楽しい瞬間かも知れない。
メインノズルも外す。
そして伸ばしてカナード翼を畳む。
なお、ライナーガオーⅡはここからさらに前後に分割することもできるが基本的に使わないギミックだったりするし、そもそも映像作品だとメインノズルと周辺の装甲は残るので、この状態は映像再現になっていなかったりする。
ガオファーの両腕をクランクジョイントで背中に畳み、背面装甲を被せる。
ライナーガオーⅡ貫通! なお、フュージョンアウトの時はそのまま進行方向に引き抜くようになっている。
ステルスガオーⅢは底面を開く他、後端部を引き出す工程が追加。
ガオファイガーヘルメット部の両脇にガオファーの肩肉(?)がくっ付いているが、スタジオハーフ・アイの完全変形ガオファイガーでも同様の解釈がなされていたりする。
ステルスの引き出したトレイにガオファーの両腕を突っ込み、ロックをかける。このロックが小さくて補助棒なしだと動かすのも一苦労なのだが、結果的にはなくてもあまり問題ないという……
トレイを畳んでステルスを密着。
ガオファーのアーマーを下げ、リングジェネレーターを閉状態にし、ステルスのダクトパーツで脇腹をロック。
跳ね上げたライナー(カナード翼を下げておこう)から上腕を引き出し、ガオガイガー系お馴染みの前腕接続。上腕はスプリングギミックにより若干太くなる。
ちゃんと拳はスパイラルしながら出てくる。
実はステルスに前腕を懸架したままだとサイドアーマーに干渉しがちなので、サイドアーマーはこのタイミングで出した方が遊びやすかったりする。
今回ファントムガオー主翼を収容しているのでその分厚みがあるからね。
ヘルメットを被せれば完成!
「ガオ! ファイ!! ガー!!!」
ガオファイガー
分類:G-Stone Drived Brave Robot Special
型式番号:GBR-11 型式:ファイティングメカノイド
構成 獅子王凱/ファントムガオー/ライナーガオーⅡ/ドリルガオーⅡ/ステルスガオーⅢ
全高:31.5m 重量:630t
内臓タンク総量:不明
搭載AI型式:獅子王凱
GSライドクラス:機密 機関構造:Gドライブ結合
動力:エヴォリアルウルテクパワーによるGSライド4基接続
出力:over15,000,000kw(20,000,000馬力以上)(推定)
飛行システム:翼端ウルテクドライブ
飛行システム推進力:不明
最高走行速度:不明
最高飛行速度:マッハ5.0(推定)
ファイナルフュージョン総所要時間:機密
バリアシステム:プロテクトウォール
物理防御システム:レーザーコーティングウルトラG装甲
装備:ブロウクンファントム/ドリルニー/プロテクトウォール/プラズマホールド
あらゆる脅威から人類を守るため新生したファイティングメカノイド。書類上は人命救助用重機に近い扱いだったガオガイガーとは異なり、地球外の侵略者やバイオネットのような超科学を扱う国際犯罪組織との「戦闘」を前提としており、正式名称も「ファイティング・ガオガイガー」である。
ハイパーツールの運用を始めとしてガオガイガーに可能だったことは(イレギュラー扱いのギャレオンによる自律稼働を除けば)全て実現できる上、Gストーン以外は純地球製の機体であるため安定性に優れている。
弾丸XのGSブースター機構を応用し、凱のエヴォリュダー能力とリンクしてGストーンのエネルギー集積体を小出しに解放することで戦力を底上げする「エヴォリュアルウルテクパワー」が最大の特色だが、過度の運用はGストーン自体のエネルギーを枯渇させてしまう諸刃の剣でもある。
正式採用機は三重連太陽系での戦いで凱が精神的動揺を誘われたことにより大破し、オービットベースごと複製されていたレプリガオファイガー(ケミカルボルトで洗脳された凱が搭乗)もレプリゴルディーマーグの自爆によって消失……と不遇な扱いが続くが、「覇界王」において三重連太陽系から帰還した凱と、アルエットらが整備していたプロトタイプファントムガオーを中核として復活を遂げ、終盤では調整の上ルネ・カーディフ・獅子王の乗機としても扱われた。
スタイリング
劇中イメージ通り……やや細いかな、と思わなくもないが良好なプロポーション。
デフォルトの頭部でも首を45度ずつくらいなら回せる。
またデフォルトの変形用ヘルメットは集光ギミックがあり、上から光を当てることで額のセンサーを発光させられる。
一方、目尻のクリスタル状パーツを再現するため、GX-68とは異なり中のガオファーの目は露出せず、ヘルメット側に顔面全てが造形されている。
肩の付け根に引き出しギミックあり。
これにより腕を前に寄せる動きが可能となっている。
肩関節構造はGX-68に比べると幾分かシンプル化した。
デフォルトハンドは可動指。こちらはGX-68と基本的に同じ仕様。
アクション
相対的に太腿が短くなるので、膝を曲げるとあまり動いていないように見えてしまう……
また、股関節は前述のように変形機構を兼ねたロール軸の強度に不安があるため、テコの原理でポッキリいかないように太腿の付け根を意識して動かした方がいいだろう。
足首の接地性は高い。
差し替え
頭部はガオファー頭部ごと非変形ヘッドに交換可能。ハンド部分も大きめの可動ハンドが用意されている。後者はGX-68と同仕様。
非変形ヘッドは上を向かせることが可能になる。
Gストーンマーク入りの左手
指の隙間から集光させることで手甲のGマークを輝かせよう。
翼端ウルテクドライブ
広げた後に、上下にエフェクトパーツを被せてフルパワー状態を再現。
ファントムリング!
この状態でももちろんリングジェネレーターの開閉再現ギミックは使えるが、奥まったところを指で押し込むのが割と億劫。
ファントムリング
ガオファイガー(ガオファー)のリングジェネレーターから形成されるエネルギーリングの一種。
クリアパーツ製のリングと、同じくクリアパーツ製のジョイントパーツが用意されている。
ブロウクンファントム!
ガオファイガーではデフォルト装備となった回転ロケットパンチ。
クリアジョイントを介してガオファイガーの前腕に装着し、さらに魂Stageなどの3mm軸と連結することで再現している。
ヘルアンドヘブン
改めて翼端をウルテク状態にして。
胸アーマーを専用のえぐれ造形のものに交換。
ここのボールジョイント差し込みが案外固いのは個体差だろうか。
そして組んだ造形の線用ハンドに差し替え、構えさせる!
背面スラスターのシャッターは指で引っ掛けるとそれぞれ連動して開く。
ヘルアンドヘブン
何だかんだで切り札で決め技。ガオガイガーの代名詞!
まあ二次元の嘘に対応したえぐれ胸パーツを使わなくても、胸パーツを上に逃がせばヘルアンドヘブンできるんだけどね。
ついでにデフォルトの可動手首でなんちゃって再現してみた。
他商品とのコンビネーション
前腕のスライドジョイントはGX-68と同じ規格なのでディバイディングドライバーやガトリングドライバーを流用可能。
……ただガオファイガーのドライバーって「空間湾曲設定をあらかじめインプットした穂先部」と「コンデンサーを内蔵した本体部」を分割射出する新型になっているので、ガオガイガーのドライバーとはデザインが異なるのだ。
一番わかりやすい見分け方は穂先部の付け根にくびれが生じている点。
俺を忘れてもらっちゃ困るぜぃ!
というわけでゴルディーマーグを引っ張り出して。
ハンマァァァ、コネクトォッ!
モーメントのデカさに手首から負けていく現象が解消されたわけではないが、GX-68に比べると心なしか安定しているような。
専用スタンド
スターガオガイガーオプションセットに付属していたものをクリア成型にしてネームプレートを追加したもの。
ゴルディオンハンマー・マーグハンド装備のガオファイガーを飾りたいなら必須と言えるだろう。
そしてそのまま光になれ。
比較
GX-68にあった股関節の上下スライドギミックがGX-104にはないので、ガオファーの方が背が高い。
ステルスはやっぱりクレストカッター(違)のある旧2体の方が置いた時に安定する。
フィンくらいしか違いがないかと思ったらなかなかどうして。というかそんなところにダクトがあって目詰まりしないかドリルⅡ。
ライナーⅡは本来吹き飛ばないパーツも外してしまうので、伸ばした状態での比較が適当かどうかは要審議。
前述のとおり、文字設定とは異なり両ガオーマシンにほとんど互換性はないので混成合体は出来ない。
本体を見ると心なしかガオファイガーの方が半回りくらい大きいかも。
というわけでガオファイガーでした!
元々OVAオリジナル機体で玩具化を前提としていないものなのですが、過去にもスタジオハーフ・アイやCM'sコーポレーションから完全変形立体物が出ており、近年はバンダイも完全変形ではないもののスーパーミニプラでリリースしているため(いずれも未所持)、それを踏まえた上での決定版が求められる玩具だと思います。
実際に細かな改良によってGX-68に比べると玩具としての安定性はかなり向上しているのですが、脚部関節破損のリスクなどは惜しいですし、オプション面でも物足りないところは否めません。この辺レプリガイガーを出してついでに補完とかしてくれる……のかな? 何はともあれいささか肩透かしなところもあるかも。
せっかくの高速飛行形態も、この際オプションジョイントが多いのはともかくガオファー側から余剰パーツが出てしまうのも個人的にはいただけません。
とまあ厳しいことばかり述べてしまいましたが、全体の出来は悪くないので購入してよかったとは思います。