キョウリュウジャーミニプラシリーズ第二弾。4月上旬発売と、かなり早いペースで登場した。
「1.パラサガン」「2.ザクトル」「3.アンキドン」の3種各300円で、キョウリュウジンと組み合わせることでキョウリュウジンウェスタン・キョウリュウジンマッチョをはじめとする合体形態を再現可能。
パッケージでは各獣電竜の名がメインで描かれている。
全高:25.3m 全幅:15.0m 全長:43.5m
重量:700t 速度:300km/h 出力:250万馬力
ヨーロッパの古城を根城とする、パラサウロロフスの獣電竜。相棒を失い自らも危機に陥ったイアン・ヨークランドをキョウリュウブラックに選んだ。
尾部のビーム砲は百発百中。獣電池ナンバーは2。
尾の下半分を下にずらしてビーム砲を露出。ここはシールでもフォローされていないため、塗装しないと周囲に埋もれてしまう。
基本構造はザクトルと同様。
全高:21.4m 全幅:15.0m 全長:42.0m
重量:700t 速度:400km/h 出力:250万馬力
キョウリュウグリーン・立風館ソウジのパートナー獣電竜。ヴェロキラプトルの進化体で、バトルモードでは三又のクローとなる尾が主武装となる。
普段は立風館道場からほど近い(裏山?)竹林に潜伏しており、出撃の際には進路を遮る竹を切断する。獣電池ナンバーは4。
尾をスライドしてクローに。DXに比べると展開幅が大きく、よりクローらしくなっている。
前脚・後脚ともに2ヶ所で可動するため、ステゴッチ・ドリケラに比べると表情を付けやすい。
ステゴッチやドリケラに比べると、ウェスタン組は一回り大きめの印象。
全高:18.0m(通常時)/16.7m(バトルモード) 全幅:18.4m 全長:36.4m(通常時)/45.2m(バトルモード)
重量:1,000t 速度:200km/h 出力:400万馬力
500年前に鋼の勇者キョウリュウシアンことラミレスとともに戦っていた十大獣電竜の一体で、アンキロサウルスの進化体。かつての戦いでデーボ・ウイルスンに勝利したが、その欠片が獣電池内部に潜伏して復活と内部からの破壊を図ったため、本編では当初暴走状態にあった。アミィの尽力でデーボ・ウイルスンを放逐したことで回復し、ラミレスからキョウリュウジャーに託された。
またこの時、ラミレスのスピリットも活力を取り戻し、他の十大獣電竜を探索する旅に出ている。
基本的には地中に潜伏し、バトルモードでは尾のハンマーを武器とする。獣電池ナンバーは7。
尾をぐるっと回してハンマーに。
躯体構造はステゴッチ・ドリケラとほぼ同じ。
ここにキョウリュウジャー五人のパートナー獣電竜が集結!
そしてキョウリュウジンにカミツキ合体!
キョウリュウジン・ウェスタン! イーハー!
全高:52.5m 全幅:61.0m 胸厚:22.5m
重量:3,500t 速度:430km/h 出力:1,300万馬力
ガブティラ・パラサガン・ザクトルが合体したウェスタンコンボ形態。パラサビームガンとザクトルソードで遠近どちらにも対応しているテクニカルタイプ。
登場時には夕陽を背負って現れるのが特徴。
前腕を交換するだけなので、可動範囲はノーマルのキョウリュウジンと一切変わらない。
ただしボリュームが増しているため、印象はかなり変化する。
ザクトルソードで切り裂いて。
パラサビームガンで狙い撃つ。キョウリュウジンウェスタン、ブレイブフィニッシュ!
ガブリンチョ! アーンキドン!ドリケーラ!ガブティーラ!
キョウリュウジン・マッチョ! ムッキムキ!
キョウリュウジン・マッチョ
全高:52.5m 全幅:61.0m 胸厚:22.5m
重量:3,950t 速度:300km/h 出力:1,500万馬力
ガブティラ、ドリケラ、アンキドンがカミツキ合体して完成するマッチョコンボ形態。その名のごとくパワーと頑強さ、特に打撃戦に優れている。
ドリケラドリルとアンキドンハンマーで敵を叩きのめす!
やはりアクション性能面で特に変化はないものの、ウェスタン同様に両腕のシルエットが酷似した物になりある種の統一感を覚えさせる。
リーチの長いハンマーは見栄えがいい。
敵を上空高く打ち上げろ。キョウリュウジン・マッチョ、ブレイブフィニッシュ!
ソウジがダイゴたちに心を開いて真の仲間入りを果たしたことで開眼した合体形態で、この時ドリケラは囚われた格闘家の救助に向かっている。
必殺のブレイブフィニッシュは、ガブティラが発したキョウリュウスピリットをザクトルソードに集めて切り裂くと言う物だった。
悪の力に染まり怒りの戦騎ドゴルドに操られたプテライデンオーに対処すべく形成された派生合体。腕部獣電竜が左右どちらにも合体出来ることを実証した。
パラサガンステゴッチは銃撃と防御を両立させた形態で、投げたステゴッチシールドをパラサビームガンで撃って角度を変えることでプテライデンオーの攻撃を逸らし、ダメージを与えることに成功している。
もちろん、上記2形態以外の合体フォーメーションもDX・ミニプラともに形成可能で今後の登場が待たれる(ガシャポン版は拳に左右の区別があるので一部形態は再現不可)。
というわけで、ミニプラ獣電竜でした!
時期的な都合で完成が遅れたので、第一弾・第二弾通じての暫定総括となります。
今回目立つ長所としてはプロポーションとディテールの良好さ、短所では悪い意味での値段不相応のボリュームとアクション性能の低下が主に挙げられています。
ホビー誌の担当者インタビューではパーツ数を削減することで組み立てやすくした、という旨の発言があり、実際に従来のシリーズに比べてサクサク組み立てることができました。元々DXの廉価版であり、年少ユーザーやその親御さんが扱うのが大前提のシリーズなので、この判断は正しいでしょう。
原材料費高騰のためにボリュームダウンしていると思しきところがあるのですが、一方で大抵の獣電竜がパーソナルカラーそのままの成型色を使っており(ガブティラの一部やアンキドンの甲羅などはかなりシール依存ですが)、また腕獣電竜を2体1組リリースするとアンキドンの商品化が遅れてしまうことが予測されるため、この措置自体は現状ではむしろベストに近いと思われます。
また、可動性能向上のために改修して気付いたのですが、腕部の関節を減らすことで獣電竜の合体がやりやすくなっていることも見逃せません。
というのもカミツキ合体の際には片方の手でガブティラ、もう片方の手でステゴッチらを持って着脱させるわけですが、この時ガブティラのどの部位を持つのか、という問題があります。
フィギュアーツのG3 やら龍騎 、フォーゼ シリーズやらいじくっていると分かるのですが、フレキシブルに動く関節を奥まったところに差し込むのは、それなりのコツが必要とされるわけです。
ガブティラの頭を掴んで上腕ジョイントをステゴッチの喉奥にねじ込む時に、肩関節や肘関節が動いてパーツが逃げてしまうのは遊びやすさを損ねる、と判断されたのでしょう。
そう考えると、ちゃんとユーザー側を向いて設計された食玩であることが窺えますね。
(とは言えキョウリュウジン頭部など、割と細かいパーツが出てしまうのは避けられないようですが)
6月にはプテライデンオーがリリースされることがカミツキ合体獣電竜のパッケージ裏で告知されていたりして、多少テイストが変われども今年のミニプラも本気であると感じさせてくれます。
できれば今年の冬は、塗装が楽にできるくらいの気温になってくれるといいなぁ……去年はそれもあってタテガミライオーの完成が大幅に遅れてしまったので(笑)