今日のといず・くろすおーばーは!
「映画ドライブヘッド ~トミカハイパーレスキュー 機動救急警察~」のクライマックスを飾る機体、ドライブヘッド01MKⅡサイクロンインターセプターフォースフィールドモードをご紹介!
がっつりネタバレありでお送りします。
〇玩具解説
2018年9月15日発売予定。ただし8月24日から上映館の物販コーナーにて先行発売されている。
既存のサイクロンインターセプターのリカラー品でブルー部分がメッキ加工されている。ドライブバッジは付属しないがシールはホイルシールに変更されており本体のメッキ感を損なわないようになっている。
〇機体解説
邪悪AIの残滓が惑星開発用アンドロイドの体を得た敵、テラが機動救急警察本部にサイバー攻撃を仕掛けてきた。
機動救急警察はテラをシミュレーションエリアに誘導し、ピットとタイガたちのドライブギアを用いてファイアウォールを再構築しつつゴウがシミュレーション上のサイクロンインターセプターを駆って対処する作戦に出る。
途中アクシデント的に迷い込んだシンカリオンE5はやぶさとの邂逅を経てテラを撃退したゴウたちだったが、ドライブギアとピットが機能を停止してしまった。
西園寺司令と車田ジョー技術部長はピットとドライブギアに共通する正義回路がテラとの接触で汚染されたと推測し、しばらくの間はゴウたちをドライブヘッドから降ろし、代わりに機動強襲警察の次期S.I.B.MAXドライバー候補生を搭乗させることを決定。動作補助のためにドライブギアの代替としてこれまでのドライブヘッドの稼働データを用い、シンクロ合体等は不可能なものの救助活動のために必要最低限の準備を整えた。
しかし、黒江田が再発した人体金属化現象の捜査に向かっている間にテラが機動強襲警察本部を襲撃し、S.I.B.メガマックスを奪取してしまう。機動強襲警察ドライバーたちが駆るドライブヘッドを叩きのめしていくが、最終的には黒江田がテスト前のC.I.B.MAXを持ち出し、断腸の思いでS.I.B.メガマックスを破壊して事態を収拾する。
しかしテラには逃げられ、さらに落下の衝撃でバイパーと分離してしまったサイクロンインターセプターの車体も姿を消していた……
歯がゆい思いを抱くゴウたちだったが、ジョーによる「ピットとドライブギアの正義回路の無事な部分を相互補完して機能回復に努める案」とドライブギアの声を受けてギアの修復に着手。数度のエラーののち、ピットの再起動をきっかけとしてドライブギアの機能回復に成功した。
その頃テラはかつてバベルの塔を占拠した時と同様のエネルギーを用い、ビル街で強力な磁場を発生させ、ビルの鉄骨やその他建造物、車両などを取り込んでいき巨大化を開始する。テラの目的はテラフォーミング用アンドロイドとしての機能を逆用し、地球を月面に近い環境へと逆テラフォーミングすることにあった。
タイガたちとともにサイクロンバイパーで出動したゴウはドライブギアの声がもたらした直感に従い、ナビに記されたデータの場所へと向かう。
果たしてそこは独自にテラを追っていた刈狩博士のアジトだった。刈狩博士と部下二名は機動救急警察の動向を監視し、サイクロンインターセプターのボディを回収し、修復していたのだ。
C.I.B.MAXは無理な出動がたたり修復に五時間を要し、今の機動救急警察の戦力ではテラを止められない。ゴウは街の平和を取り戻すべく、刈狩の提案に乗り、ドライブバッジを受け取った。
一方現場のタイガたちは逃げ遅れた展望ビルの人々を無事救出するが、ホワイトパールホープ・アーマードスラスターエンペラーのレスキューランスクロス・シューティングモードでも、マスターバックドラフト・ブレイブジェットストライカーのハイパーウォーターマグナムでも巨大金属塊と化したテラを止められずにいた。
奥の手であるアルティメットハイパーウォーターマグナムで大穴を開けて一時的に進行を食い止めた彼らの元に本部から連絡が入る。ゴウのクラスメイト、カスミちゃんの乗ったバスが巨大金属塊に取り込まれてしまったのだ。
サイバーアイユニットで位置を特定すべく近づいたホワイトクリスタルホープが金属塊の引力に捕まり窮地に陥るが、サイクロンインターセプター・ジェットストライカーが主翼と引き換えにこれを救出。ゴウはサイクロンインターセプターをブリッツフォーミュラに搭乗させ、金属塊に開いた大穴へと突入していく。
刈狩が仕込んだバリア機構フォースフィールドモードを起動させ、パラマグネティックペイントの効果でブルーメタリックに輝くサイクロンインターセプターは果たしてカスミちゃんを、街を、そして人類をレスキューできるのか……!
サイクロンバイパー
大元のサイクロンインターセプターに付属するサイクロンバイパーと全く同一。
ボディを用意して
サイクロンインターセプター・カーフォーム
劇中だとウォーカービークルフォームになってからフォースフィールドモードを発動していたため、この姿は未登場。
サイクロンインターセプター(左)と比較
ブルー部分にメッキが施された分、色合いに深みが出ている。
ドライブヘッド01MKⅡ・サイクロンインターセプター、フォームチェンジ!
変形ギミックも同一。
ウォーカービークルフォーム・スタイリング
ブルーメタリックに輝くボディが美しい……のだがギミック面では言うことがない。ブルー部分以外は成型色も特に変更はない。
比較
バイパー部分がメッキを施されていないのは、ボディ側に刈狩博士がシステムを組み込んだという設定に忠実ではあるのだが、劇中だと青いバリアに包まれて輝いていたのでバイパーもメッキ加工してもよかったと言えなくもなく……ううむフクザツ。
AM516マグナムと誘導灯ライトサーベル、パトランプブースターも同一の物。誘導灯ライトサーベルのボールジョイントがやや緩い気もするが個体差か。
劇中だとちょっぴり肥大化してたよねブリッツフォーミュラ。可動範囲の面で片膝立ちも厳しい……まあ本商品に限った話じゃないのだが。
シンクロ合体
MKⅡ、MKⅢは胸パーツも換装してしまうから、腰回りしかブルーメッキが残らない……
というわけでフォースフィールドモードでした!
全身メタリックで見栄えがよく劇中での活躍も印象的だったのですが、それ以外ではサイクロンインターセプターと何ら変わりがないという思い切りすぎた一品です。
それだけだと何なので映画の感想も。
あらすじは上記解説の通り。最終的にテラの巨大金属塊が崩壊しゴウはカスミちゃんを救出出来たわけですが、ゴウとしてはレスキューに一所懸命なだけでテラを倒そうとはしておらず、また何がテラを止める直接のきっかけになったか不明瞭だったりします。
描写から推測するに、テラに敵意を持たずひたすらカスミちゃんを救おうとしたゴウの行動に、ネット上の無数の悪意の塊であるテラの結束が緩み自己崩壊に至ったのかな……と。この辺りはあくまで人命救助を第一義としていたドライブヘッドらしいですね。
いつも通りのドライブヘッドを劇場版にふさわしくスケールアップ! とまさに直球のロボットアニメ映画だったと思います。
それ以外の細々としたところでは
・C.I.B.MAXとアクティブオフローダーの活躍がやや不完全燃焼
前者はテストしていない機体で出撃して戦闘中に脚部に不調を起こしてリタイア、後者はほぼガトリング砲供給係でしかないなど、目覚ましい活躍を期待しているとやや肩透かしを食らうところはあります。黒江田さんの描写はすごく格好良かったのですが……
・何があった刈狩一味
右手と顔面左半分が機械化していた刈狩博士に、なぜか頭部がTVになっていたアキラとユウスケ。TV最終回の時点でそこまで重傷だったっけ君たち……世界放浪中に何かあったんだろうか。
・笹川アナとカスミちゃん
代替ドライバー体制のドライブヘッド、特にサイクロンインターセプターを見て違和感を覚えるなど相変わらずのガチっぷり。笹川アナ、二回も「私のサイクロンインターセプター」って言ってた……
・共演! シンカリオンE5はやぶさ
異世界からやってきたのだろうって刈狩博士に言われたら納得せざるを得ない。
しかし実体のシンカリオンとハヤトが電脳世界に迷い込んできたってだいぶ壁すっ飛ばしてきたな……お互いが少年運転手であることに気付いたっぽいので、来年くらいに劇場版シンカリオンで再共演! とかありませんか。
シナリオ面での不満はないのですが、玩具面ではなぜかMKⅢ化していないインターセプターや一部ビークルの活躍不足などが気になるところで、これがドライブヘッドの続編を作るべく布石を打ってるってことなら実に嬉しいのですが……