今日のといず・くろすおーばーは!
真骨彫に登場、仮面ライダーWサイクロンジョーカーをご紹介!
「さあ、お前の罪を数えろ!」
〇キャラクター解説
身長:195㎝ 体重:85㎏ パンチ力:2.5t キック力:6t ジャンプ力:ひと跳び60m 走力:100mを5.2秒
左翔太郎とフィリップが変身する仮面ライダーWの基本形態。サイクロンジョーカーをはじめとする基本9フォームは翔太郎の肉体をベースにフィリップの精神が入り込んでおり、基本的には翔太郎が主導で動かしつつ状況に応じてフィリップが右半身の動作を司る(翔太郎が任せれば全身を動かせるが、フィリップにトラブルが起きた場合は右半身を動かせなくなってしまう)。
サイクロンジョーカーは機動性に優れた「風の記憶」を内包したサイクロンメモリと、汎用性と運動能力を重視した「切札の記憶」ジョーカーメモリの組み合わせとなっており、それぞれフィリップ・翔太郎との適合率が高くメモリ同士の相性もいいことからWのスターティングフォームとして最も多用されている。
必殺技は体を左右に分割し、風力で射出した左半身、自己推進する右半身が時間差でキックを叩き込むジョーカーエクストリーム(12t)。
状況に応じて半身ずつメモリを切り替える(左右一度のチェンジも可)ハーフチェンジを特徴とし、また平成ライダー10周年秋の陣を飾るライダーであることもあってか、基本的なシルエット自体は仮面ライダーの最大公約数的なイメージでまとめられており、平成主役ライダーとしては初めてマフラーを装着している(それ以外ではアナザーアギトと偽ブレイドが該当)。
サイクロンジョーカーのデザインモチーフは仮面ライダー1号と仮面ライダーBLACK。
〇玩具解説
2016年10月22日発売。同ブランドの同時発売物は特にないが、本商品との組み合わせが強く意識された「魂EFFECT WIND(GREEN/VIOLET)」が発売されている。
アクターの骨格から意識して作られた「真骨彫製法」によるもので、10月21日からは本商品対応の「ハードボイルダー」が魂Webにて受注されている。
スタイリング
本ブログ初の真骨彫レビュー。右半身のグリーンはスーツよりも色が濃いように映るが、これは環境光によるもの。実際の撮影用スーツも丹念に磨きこまれた結果、自然光の下だと青空が映り込んで明るくやや青みがかった色合いとなり、暗がりでは濃い色合いになっていたりする。
本商品でも同様に、自然光の下で撮影すると雰囲気がかなり変わるため、むしろ実物に忠実すぎるほどに忠実と言えるだろう。
旧版(左)と
主に頭部の似てなさ(アンテナの位置や角度、前下方に寄りすぎたフェイスなど)と関節色が批判されることの多い当時品だが、今の基準で見ると体形もなんとなくロボっぽい……
ただ、細身すぎたフィギュアーツがボリュームアップしていく過渡期の商品ということもあり、いくつかのフィギュアーツと並べるには旧版の方がプロポーションがマッチするという面もあったりする。
何はともあれ筋肉の付き方やスーツのパーツ配置を意識した造形の流れは見事の一言。
ただ意外と腕を胸の前に寄せられないなど、やや動きが硬い面もあるか。
旧版で特に不得手だった前屈はかなり改善されている。
腰を大きくひねり、しっかり開脚・接地もこなす。足首は非ダイキャストだが安定性は高い。
こんな微妙なポーズでも工夫次第では自立するのだから大したもの。
曲げた膝も極力不自然にならないように造形されている。
手首
まずは拳と平手。平手は適度に力を抜いた感じで造形されている。
ドライバーを開いた後のポーズ手。
お前の罪を数えさせる指差し手。
もう2種類あるけれど後述。
ダブルドライバー
変身ベルト・ダブルドライバーもしっかり再現。旧版だとメモリ部分が真っ黒だったからね……
バックル部分が可動するだけでなく、メモリの抜き差しも可能。
ただし、逆さにしたり手首を交換する時に振動を与えたりするだけですっぽ抜けるので紛失しないよう細心の注意を払う必要がある。
あまりメモリを太らせてしまうと今度は抜きにくくなるし、難しいところ。
ガイアメモリ保持用の手首が付属。
メモリは端子もしっかり区別されている。
右腰のマキシマムスロットにガイアメモリをセット! 発動せよ、マキシマムドライブ!
ウィンディスタビライザー
サイクロンサイドの特徴であるマフラー。旧版に比べるとデフォルト状態で大振り。
根本のジョイントでスイングと回転が可能。
ウィンディスタビライザー(大)
オープニングや変身直後などの大迫力マフラーも付属。
こちらも根元のジョイントでフレキシブルに可動。また大バージョンはABS素材で軽量なので自立も容易。
持ち手首
棒状の物に対応した持ち手首。
これがあればハードボイルダーにも搭乗できる!
同時発売された魂EFFECT WINDとの相性は抜群。
「ジョーカー! マキシマムドライブ!」
風をまとって上昇し……
スイッチをたたいて発動!
さすがに体の分割はできないけどジョーカーエクストリーム!
というわけで真骨彫Wでした!
プロポーションを崩さず可動ギミックを追及していることもあり、現状Wのアクションフィギュアとしては究極と言っていいでしょう。旧版の「お前の罪を数えろ」用手首のような、形状は忠実でないもののその分使い勝手のいい手首がなかったり、メモリが抜けやすかったりと細々とした不満点がないでもないですが、重箱の隅をつつくなら……といったレベルですね。
Wは胸板と手足首のリング、背板さえ新造すれば造形的に残りの基本8フォームは出せるので、バリエーション展開にも期待したいところです。せめてヒートメタルとルナトリガーは欲しいですね。