今日のといず・くろすおーばーは!
TRANSFORMERS ENERGONより復活の破壊大帝MEGATRONをご紹介!
つまるところ海外版スーパーリンクガルバトロン様なので説明はそちらに準拠します。
○キャラクター解説
ユニクロンの口内に消え、消息を絶ったデストロン破壊大帝メガトロンは、しかしユニクロンの内部に埋まった休眠状態で生きていた。
ユニクロン復活を目論むメガザラックらにスパークを利用されデストロン兵士たちを仲間に引き入れる神輿にされながらも、彼はテラーコンたちが集めユニクロンに供給されるエネルゴンを吸収することで力を蓄えていた。
それを知ったアルファQとメガザラックは犯人と見込んだショックウェーブとサンドストームに刃を向ける。しかしその時、メガトロンのスパークが脈動する。
メガザラックにメガトロンソードを突き立てられたメガトロンは一瞬動きを止めるが、ソードを吸収して覚醒。新たなる姿を得て復活し、メガザラックを制裁する。
「フン……痛いぞ。この痛み、ワシが生きている証だァッ!」
テラーコンの群れを一掃し、メガザラックを圧倒的なパワーで制裁したメガトロンは「ガルバトロン」と名乗り、メガザラックにデストロンマークを刻み付け、テラーコンすらも支配下に置いてアルファQのもとへ殴り込みをかける。
アルファQはユニクロンの頭部を切り離すことで逃走。ガルバトロンはユニクロンの新たなる主として、再びサイバトロンに戦いを挑んだ。
前作「マイクロン伝説」の破壊大帝メガトロンが、ユニクロン内部でエネルゴンを吸収し強化再生された姿。戦闘爆撃機にトランスフォームし、戦車型ドローン”メガランチャー”を装備する。
性格は一言でいえば苛烈な闘争主義者。自らの身を危険にさらしてでも真っ向勝負で己の我を通すことを尊び、自らがそれを率先して実行するタイプでもある。
老獪な武人肌であったメガトロンに比べると良くも悪くも若々しく直情的(とはいえメガトロン時代から感情豊かではあったが)で、地球人に多少芽生えていた情もどこかへ行ってしまっている。また部下の人使いも荒いが同時に部下思いな面も垣間見せる。
ユニクロンの内部に囚われていたことでユニクロンの因子の影響を受けており、意思を乗っ取られて暴走することもあった。
後半はセイバートロン星に眠るスーパーエネルゴンの泉に飛び込むことでガルバトロンG(ジェネラル/劇中呼称なし)へとパワーアップしている。
CVは映画「テッド(PG-12劇場公開版)」のテッドの吹き替えを担当した遠藤純一氏。
○玩具解説
2004年度作品「トランスフォーマースーパーリンク」の米国展開である「TRANSFORMERS ENERGON」で発売されたリーダークラス品。
日本ではサイズを縮小したコマンドクラス(のちのウルトラクラス相当)で発売されたが、リーダークラス版もトイザらス限定販売されている。どちらも後期には紫ベースのガルバトロンG/GALVATRONが発売された他、日本版は頭部をリデコされシャッタードグラス版メガトロン(BOTCON2008会場限定アイテム)にもなっている。
ユニクロントリロジー(マイクロン三部作)における破壊大帝はいずれも後半になるとリカラーされたパワーアップバージョンが販売されるのだが、日本ではメガトロン→メガトロンS(スーパーモード)、ガルバトロン→ガルバトロンG(ジェネラル)、マスターメガトロン→マスターガルバトロン、と名称が変遷しているのに対し、米国ではいずれも前半がMEGATRON、後半がGALVATRON名義となっている上に、ENERGON(スーパーリンク)とCYBERTRON(ギャラクシーフォース)が同一世界観となっているため、名称変更があわただしいことになっていたりする……
ビークルモード
ビークルモードは威容を誇る戦闘爆撃機。三基のランディングギアでコロ走行可能。
左キャノン基部のエネルゴンポケットにエネルゴンスター(別売りのテラーコン等に付属)を装着可能。写真はビルドロンに付属していたスーパーエネルゴン。
反対側のキャノン基部には5mm凹ジョイントがあるため、こちらにも武器を装着可能。
さらに機首両脇にも5mm穴があるのだが、キャノンと干渉しやすいので工夫が必要となる。
両翼端に各一ヶ所、機体上面に四ヶ所のマイクロンジョイントを備え、適当に引っ張ってきたマイクロンをエボリューション! 本商品にはマイクロンは付属しない。
また、翼の裏面には5mm凹ジョイントがあるため武器を懸架できる(後述)。
もちろんエネルゴンウェポンも付けられる。
メガランチャー
メガトロン時代のビークルモードを思わせる戦車型ドローン。基本的にはガルバトロンの主砲としてのみ用いられ、特に独立行動などはとらない。
底面の車輪でコロ走行が可能。スコープを起こすことができる……あんまり意味なさそうな位置だけど。
単四電池二本をセットした上で主砲のボタンを押すと、ミサイルをスプリングギミックで発射すると同時にエンブレム部分の赤LEDが点滅。また「キー↑ゴゴゴゴキー↑ゴゴゴゴゴゴキー↑ゴゴゴゴゴゴゴゴキー↑」としか形容できない電子音が鳴り響く。
マイクロンジョイントと5mm穴でそれぞれ武装可能。
比較
メガランチャーだけでちょっとしたデラックスクラスくらいのサイズがある……
サイドビューから
翼端のサイドワインダーを引き下げると主翼上面と前後のパーツがギアで連動展開。
さらに機体上面四ヶ所のマイクロンジョイントにメガランチャーをセットすると……
ビークルハイパーモード
様々な合体をメインギミックとするSLサイバトロンに対し、SLデストロンはパーツの展開によるハイパーモードへの変形を共通ギミックとしている。
メガトロンの場合は主翼を展開しメガランチャーと合体した状態。圧倒的なスピードと火力でサイバトロン基地を攻め落とせ!
トランスフォーム!
ランディングギアをたたんで。
主翼をたたんで180度回転。
両サイドのエンジン部を後部に展開。この時点でスプリングに抑えられていたノズルが膝アーマーになり、腕部から拳が飛び出す。
ランディングギア~エンジンノズル部をスライドすることで、爪先とカカトがスプリング自動展開!
機首を後方にたたみ、肩フレームを展開。
頭部を起こして角を立てて変形完了!
ロボットモード
顔がいかついことを除けばヒーローロボットと言っても通用するデザイン。そりゃSG版メガトロン(正義の人)にもなろうというもの。
アクション
・腰が回らない。
・ロール軸が上腕ではなく前腕。
・大腿ロールなし。
と、巨体を支えるためか関節自由度はやや低め。肘膝は80度ほど曲がる。首以外の関節はいずれもクリックが強めで保持力は十二分。
主翼の裏に5mm穴。あまりに目立たないよ! 説明書にも書いてないし!
ロボットハイパーモード
主翼を展開し、底面カバーを開いたメガランチャーを腕に装着してハイパーモードへ。
肩のキャノンは随時前に向けよう。
メガランチャーは両腕に装着できるが、後述のブレードギミックは右腕の装着を前提にしている。
ブレードギミック
背面の機首にメガランチャーの砲塔尾部を突っ込んで、丸で囲ったスイッチを押しながら引き抜いて……
メガスパークブレード
大本はメガトロンのスパークをメガザラックが利用して作り上げたメガトロンソード(のちにサイバトロン側も複製品を使用)でガルバトロン自身の武器としても使われていたが、「奴らと同じ(複製された)剣など使えるかァ!」とユニクロン内部で強化を施し、メガランチャーを追加したもの。
右腕で振り下ろす方向に力をかけることで根元のスイングスイッチが入りLEDが発光。目がスパークブレードのデストロンマークを照らし出す。
特に砲身側のスイッチとは連動していないため、この状態でもミサイル発射と「ピー↑ガガガガピー↑ガガガガガガピー↑ガガガガガガガガピー↑」音は(後ろに飛んでいくけど)有効。
エネルゴンウェポン装備
リーダークラスTFにはどうしても小振りになってしまうのが悩みどころ。
付属カード
カードやパッケージのイラストではメガトロンソードを手持ちしているのだが、玩具では再現不可能。
劇中では量産されたしOPでは毎回グランドコンボイとガルバトロンが鍔迫り合いしていたのでどこかで出してほしかった……
いろいろバトル
メガランチャーをぶっ放せ!
行くぞクォンボイャアアアアアアアア!
グランドコンボイは実は未所持(食玩版はあるけれど奥にしまい込んでしまって)なので前身のアルマダコンボイとバトル!
スタスクが生きてたら絶対「何やってるんだアンタは!」って方向で怒られてたと思う。そして親子喧嘩へ。
「貴様もコンボイか。面白い、叩き潰してやろう!」
「別世界にもガルバトロンがいるのか……」
というわけでガルバトロン様でした!
後年にはリーダークラスの破壊大帝も出てきますしスプリームクラスのキャラなんかもあったりするので今の視点では「でっかい破壊大帝トイ」というインパクトはだいぶ薄れているのは否めません。あえて可動部を減らしたマイクロン伝説の翌年ということもあって、やっぱり動きが硬い部分もあります。
ただその分質実剛健な出来になっており、5mm穴やマイクロンジョイントのおかげで武装拡張も容易なので、総合的なプレイバリューは高いですね。
いまだに色あせることのない逸品と言っても過言ではないでしょう。