○玩具解説・ミニプラシュリケン合体シリーズ05ゲキアツダイオー
2015年11月3日発売。税込各410円×全6種。「1.ホウオウマル」にはオトモ忍シュリケン激熱が付属する。また、全種に一つずつミサイルパーツが付属しており、ゲキアツダイオーの胸にセットして発射が可能。
「3.ゲンブマル」以外はクリアパーツが部分的に用いられている。
なお今回はノリでオリジナル塗装してしまったので実際のゲキアツダイオーとはカラーリングが異なることを留意されたし。今更だけどね!
機体解説・新オトモ忍
これまでの合体ロボに対する抗体を持つ難敵・カラクリキュウビに立ち向かうため天晴たちは第22代雑賀鉄之助の力を借りて新たなオトモ忍を作ろうとするが、魂入れが上手くいかないという壁に行き当たる。
しかし祖父に未だ届かない身で祖父と同じやり方をたどりライオンハオーを倒したカラクリキュウビを破る、というロジックに違和感を覚えていた天晴は、前回の戦いで凪が見せた上級シュリケン忍法憑依合体の術を用い自らオトモ忍のひな型に飛び込むことで新たな道を示す。
八雲ら五人もこれに同調し、ここに六体の新オトモ忍と合体ロボ・ゲキアツダイオーが誕生した。
ホウオウマル
全高:8.2m 全幅:36.4m 全長:21.6m 重量:150t
スピード:マッハ1.2 出力:200万馬力
天晴が一体化する、鳳凰をモデルにしたオトモ忍。火炎弾を放ち、炎を纏って飛行する。実はグライダー型。
特にジョイントなどはないが軽量なので飛行ポーズは取らせやすい。
セイリュウマル
全高:10.3m 全幅:7.7m 全長:30.6m 重量:200t
スピード:600km/h 出力:300万馬力
八雲が一体化する青龍型オトモ忍でマシンとしてはバイクモチーフ。
ミニプラだと後輪は外形のみ造形されているが底面の車輪がコロ走行可能。
ゲンブマル
全高:16.8m 全幅:20.4m 全長:26.6m 重量:500t
スピード:400km/h 出力:750万馬力
凪が一体化する玄武でダンプなオトモ忍。パワーと防御力に優れる。
ミニプラ版では唯一クリアパーツが用いられておらずコロ走行も出来ないが、最大のギミックが内蔵されている。
ビャッコマル
全高:8.6m 全幅:10.5m 全長:25.6m 重量:200t
スピード:450km/h 出力:300万馬力
風花が一体化する白虎と4WDをイメージしたオトモ忍。四つのタイヤでコロ走行可能。
パンダマル
全高:8.8m 全幅:11.1m 全長:24.9m 重量:200t
スピード:500km/h 出力:300万馬力
霞が一体化するオトモ忍。ヘリコプターモチーフでパンダ型。パンダって目の周りの黒い部分がかわいいたれ目っぽく見えるけど近づいたら案外人殺しの目してるからね……
底面の車輪でコロ走行可能。一応メインローター部も丸軸一本で接続しているため回転させられる。
マゴイマル
全高:10.3m 全幅:7.6m 全長:24.0m 重量:150t
スピード:220km/h 出力:200万馬力
キンジが一体化する真鯉でサブマリンのオトモ忍。こちらも底面の車輪でコロ走行可能。
オトモ忍シュリケン激熱
初回は変化の術・合体の術をミックスした憑依合体の術でオトモ忍を召喚していたが、その後はニンニンジャーの忍タリティの高まりによってこれらの効果をひとまとめにして発動するオトモ忍シュリケン激熱が誕生した。
毎度ながらシールは省略している。
激熱シュリケン合体!
まずゲンブマルの後部ジョイントに白虎とパンダを接続して。
スタンドアップ!
青龍と真鯉を両腕として合体。
玄武の頭部をいったん倒して。
フェイスプレートを起こした忍シュリケンとホウオウマルを合体させて、完成!
ゲキアツダイオー
全高:56.0m 全幅:27.8m 胸厚:19.3m 重量:1,500t
スピード:600km/h 出力:2200万馬力
六体の新オトモ忍が激熱シュリケン合体した巨大ロボ。その成り立ち上機械的なコクピットは持たないが、胸部の燃え盛る空間で六人が背中合わせに回転しながらモーショントレースで操縦する方式をとる。
合体後であれば一人くらい離脱しても躯体は維持できる模様で、劇中では霞が駆るシュリケンジンと並び立ったこともある。
必殺技は胸部の砲口からニンニンジャー六人を射出し敵を貫通するゲキアツ大フィーバー。
既存合体のバリエーションではないデフォルト六体合体ロボ(しかも追加戦士用新メカ含む)、と言うのは何気にスーパー戦隊史上初。
スタイリング
劇中での扱い通りにスマートな格闘戦ロボといった様相。
あちこちにマスクと同型のエンブレムが張り付いていたり、1号ロボの代わりに超巨大合体に参加したりと、オーブロッカーを彷彿とさせる部分がないでもない?
頭部アップ
実はホウオウマルが操縦桿を握っている、というデザインコンセプトだったりするらしい。
アクション
肩を開く動きはやや干渉しやすいが、肘は90度以上曲げられる。上腕ロールはない。
股関節や膝も可動し、足首も変形ギミックの兼ね合いで伸ばす向きには動くため、アクション性は高い。一方で膝関節の下に白虎とパンダが接続されるという劇中通りの構造が災いし、大腿ロールに相当する関節がない。
膝下で分割のある戦隊ロボってミニプラだと大腿部と膝関節の接続軸が大腿ロールの役割を果たしていたので……
ゲキアツ大フィーバー
ホウオウマルの尾羽を外し、レバーを起こして回転させると。
胸からミサイルを六連射!
押し出し式ミサイルなのだが飛距離はかなりのものなので紛失には注意が必要となる。
比較
デフォルトで六体合体の割に、パワー自体はシュリケンジンよりやや低くスピード重視のスペックだったりする。
覇王激熱合体!
シュリケンジンの代わりにライオンハオー・バイソンキングと合体だ!
ゲキアツダイオー本体は忍シュリケンごとホウオウマルを外し、ゲンブマル側の頭部を起こしてライドオン。
胸部にオトモ忍シュリケン激熱を装着。
ライオンハオー忍シュリケンの上にジョイントを起こしたホウオウマルをセットして完成!
覇王ゲキアツダイオー
全高:80.5m 全幅:62.0m 胸厚:39.1m 重量:11,900t
スピード:880km/h 出力:168,000,000馬力
ゲキアツダイオー、バイソンキング、ライオンハオーが合体した超巨大ロボ。覇王シュリケンジンと比べてややパワーに劣るが運動性・機動性は高い。
両腕の火砲を発射して打撃を加える覇王ゲキアツボンバーや高速走行、大ジャンプなどを披露。必殺技はオトモ忍のオーラを胸部から発射する覇王ゲキアツ大一番。
基本的なギミックは覇王シュリケンジンと同一。
ホウオウマル上部のくぼみにライオンハオー付属のアカニンジャー超絶(立)を固定fできる。
決めろ、覇王ゲキアツ大一番!
というわけで、ミニプラ・ニンニンジャーロボシリーズでした!
今更なレビューですがそこは大目に見ていただくとして。
恒例のクリアバージョンに混ざる形で商品化されたダイノマル、単体のミニプラ戦隊ロボとしては最大最高額となったライオンハオー、そして久々にクリアパーツと通常パーツが混在する構成となったゲキアツダイオーと、ミニプラ独自の要素だけでも見所のある後半戦だったと思います。
一方で個々の出来に関してはピーキーな面は抑えられており、遊びやすくもあるのが嬉しいですね。
1年振り返って、ニンニンジャー本編同様に「楽しい」ラインナップでした。
次作・動物戦隊ジュウオウジャーは動物モチーフで共通のキューブ形状に変形、と舵を正反対の方向に切っているのも面白いところですが、それを差し引いてもここまで統一感のないシリーズは今後そうそう出てこないでしょうね。