今日のといず・くろすおーばーは!
重甲ビーファイターのリーダー、ブルービートをご紹介!
「俺は、俺が生み出したお前を倒す。そして全ての戦いにピリオドを打つ!」
突然世界中で巻き起こった昆虫の異常行動、それは異次元からの侵略者ジャマールに対する自然界の防衛反応だった。昆虫学者である甲斐拓也は調査に訪れた南米のジャングルで昆虫界の老師グルと出会い警句を授けられる。
やがてジャマールの侵略が開始され、拓也はアースアカデミア日本支部にて向井博士らと共に強化アーマーを開発するが起動を成功させられずにいた。そこへグルが現れ、アーマーに昆虫の精を注ぎ込むことでインセクトアーマーとして完成させる。
インセクトアーマーのひとつに装着者として選ばれた拓也は、ジャマールに抵抗して捕まっていた樹木医の片霧大作、水族館インストラクターの羽山麗とともにビーファイターとして戦いを開始した。
しかしジャマール相手に快進撃を続ける彼らの前に、ブラックビートを名乗る黒き戦士が現れ……
昆虫学者である甲斐拓也がカブト虫(雄)型インセクトアーマーを装着したビーファイターのリーダー。 ひととび36mのジャンプ力と、100mを2.8秒で走り抜ける走力を有するが、最大の特徴は三体中最も優れたパワーにある。
共通武器インプットマグナムの他、固有武装(スティンガーウェポン)としてスティンガーブレード、専用ビートマシンとして装甲車ビートルーダーを有する。
さらに強敵ブラックビートに対抗するためのスティンガードリル、スーパービートマシン・メガヘラクレスの機動キーを兼ねる共通武器パルセイバーなどが追加され、やがて次元の商人カブトが持ち込んだ次元の覇者の銃ビートイングラムの影響でスーパーブルービートへと強化されることとなる。
拓也自身は昆虫学者だけあり、理知的で温厚な性格。しかし自分の存在がブラックビートを生み出したことに苦悩して戦線離脱してしまうなど、責任感が強くやや自己犠牲に走る。きらいがある。戦いから5年後の世界を描いた続編「ビーファイターカブト」ではネオインセクトアーマーの開発に携わっていた。
演じる土屋大輔氏は「五星戦隊ダイレンジャー」にてキリンレンジャー・和を演じた土屋圭輔氏の双子の兄であり、双子であることを活かして互いの出演作品に登場している。
○玩具解説
2014年8月17日~10月13日受注、2015年1月23日発送の魂ウェブ限定品。同時発送物には「セーラーネプチューン(美少女戦士セーラームーン)」「うちはサスケ(NARUTO疾風伝)」「ジャングラー/仮面ライダーアマゾン&ジャングラーセット」などがある。
また3月にはライバル・ブラックビート、5月にはジースタッグ・レッドルセットが発送予定となっており、後者には本商品に付属しないブルービート用パルセイバーが同梱される。
○スタイリング
プロポーションとメタリックブルーの色合いは、かなり理想的な再現がなされていると思うところ。
気高い姿を君は見たか!
ディテール
この時期のメタルヒーローと言えば、全身の装甲の情報量の多さ。緻密なモールドが嬉しい。
首はダブルボールジョイントで前後左右に良く動く。
胸部-腹部の接続部は引き出し式関節になっているが、前屈より後屈の方が心なしか得意な感触。
腕の可動は標準的。最近増えて来ているらしい肩の引き出し関節は採用されていないが。多少動きが固い方がメタルヒーローっぽい?
腰は先述の引き出し関節の恩恵でよく回る。
股関節は大腿部にロール・スイングが可能な関節があり、脚部自体を外に広げられる。
これにより、大腿部アーマーを腰アーマーに被せる形で開脚可能。
逆に腰アーマーの下に大腿アーマーを潜り込ませれば脚を90度まで上げることが出来る。
膝上も若干ながらロール可動するため、動きを広げられる。
足首はABS素材製だが、構造はダイキャスト時代に近い。
オプション
まずは平手。指を揃えた形だけど、もしかしてこのままレッドルに流用するつもりだったりするんだろうか……
インプットマグナム
右脚ホルスターに収められた多機能ハンドガン。上部のレバーを引いてからテンキーに3ケタの番号を入力しIMPUTキーを押すことで、状況に応じた射撃が可能となる。
代表的なものは「110=ビームモード」、「119=消火モード」だが、他にも「026(おふろ)=熱湯モード」「054(起こし)=覚醒モード」「289(じしゃく)=磁力ビーム」と、語呂合わせで色んな物を出している。
しかし「108(でんぱ)=超音波ビーム」っていいのかそれ……?
持ち手は右のみ付属。あまり左手で射撃していた印象はない(OPのラストカットでは左手に保持しているが)のでさほど問題はないかなと言ったところ。
むしろ手首オプションは充実している方で、左手首は「レバースライド用」と「テンキー入力用」が付属している。
スティンガーブレード
ブルービートの専用武器。そのままでも切れ味鋭い剣だが、高速回転することでさらに威力が増す。
必殺技は敵を袈裟斬り(途中からX字斬り)にするビートルブレイク。ブラックビート戦で刀身が破損したが、ほどなく修復されて以降も主力武器として使われた。
刀身パーツが丸軸接続なので回転というか、向きを変えることは可能。
グリップにスイングギミックがあるものの、保持は専用の右手首一ヶ所で行うため、後述するスティンガードリルと併せて考えるとやや不安定。出来ればウェポン本体と前腕の間に何らかの固定ポイントが欲しかったところ。
タービンカバーを外して「展開後」の物に差し替えることで、出力を全開に! 放てビートルブレイク!
この状態から刀身を取り外して。
ドリルアタッチメントを装着、固定!
スティンガードリル
スティンガーブレードが通じない強敵ブラックビートに対抗すべく開発された強化アタッチメント。
高速回転するドリルで敵を貫くストライクブラストが必殺技だが、取り回しが悪く、またパルセイバーやビートイングラムが立て続けに追加されていったため使用頻度は低い。
先述の通り、持ち手のみで保持する必要があるため、向きによっては傾いてしまうことも……また、ドリルは回転しない。残念。
というわけで重甲!
ブルゥゥゥゥビィィィィィトッ!
スティンガーウェポン!
劇中だとスティンガーウェポンを握った後に手首を捻って表を向けていたけれど、掴んだ状態から手首を反時計回りにねじるのって人体構造上不可能なわけで……
多分バンクはこんな感じで撮影してたんだろうと推測。
ビートルブレイクッ!
そしてストライクブラスト!
青いかぶとむし
こうして見ると平成ライダーはシンプルというか、シンボルを際立たせて押し出すデザイン傾向なんだなと再確認してみたり。
90年代メタルヒーローと言えば横山一敏氏!……と思ったらビーファイターの時期は横山氏、戦隊でレッドを演じてらしてちょっと的外れなツーショットにしてしまった。
というわけでブルービートでした!
パルセイバー/セイバーマグナムは補完が決まっているので、個人的には文句なしの出来です。動かしにくいけれど工夫すれば動かせる、といった塩梅はまさにメタルヒーローと言った感がありますね。
メタルヒーローとしては珍しく専用車両を持たないので(ビートマシンは巨大戦枠みたいなものだし)、あとはスーパーブルービートさえ出てくれれば「重甲ビーファイター」枠ではコンプリートが成るわけですが、今後メタルヒーローを出す際には(サイバリアンのように)専用マシンまでフォローしてくれるかちょっと心配だったりもします。
特にレスキューポリスなどは乗用車がなければ締まらないので、是非ともファイヤースコード等を商品化してほしいところです。