今日のといず・くろすおーばーは!
ダイノボットもこれでひと段落? AD29スロッグをご紹介!
G1でいうスラージ相当のキャラです。
○解説
2014年9月20日発売。同時発売物にはAD30スカイドリフトなどがある。 ブラキオサウルスから変形するボイジャークラスで、G1ダイノボットの一員「スラージ」をオリジンとしていると思われる。
ダイノボット基準においても知能レベルに難があるものの、パワフルな巨体を以って地ならしを行う強大な戦力であり、「SLOG」も「重い足取りで歩く」といった意味の英単語に由来する。
G1スラージは映画「ロスト・ワールド」や「キングコング」の影響で竜脚類の代表格とされていたブロントサウルスに変形するダイノボットで、竜脚類が自重を支えるために水中生活をしていたという学説に基づき「ぬかるみ」を意味する「SLUDGE」と命名されたのだが、ブロントサウルスがアパトサウルスに統合されたこと(同一種と判明した際は先に論文を発表された種に名前が統合されるという考古学上のルールに基づく)、また広く知られているブロントサウルスの化石復元像がカマラサウルスなど別の恐竜のものと混合されていたことなどによりブロントサウルスという種名が事実上消滅してしまっている。
また竜脚類が水棲生活をしていたという学説も現在では主流ではなくなったため、スロッグはスラージから名もモチーフも変更されたと考えられる。
なおスロッグのモチーフとして採用されたのは竜脚類最大最重として知られるブラキオサウルスだが、1994年に一部の化石が発見された「サウロポセイドン」がそれ以上の体格を持っていたと推測され、研究の進展如何によっては最大の座を譲ることになりそうでもある。
スタイリング
ボリューム溢れる堂々たる体躯! しかしブラキオモチーフでシルバーをメイン色にしているおかげで、どうにも昨年の獣電竜に見えて仕方ない(笑)
アクション
後足は付け根から前後可動、前脚も付け根と膝、そして爪先(後述)が可動するため、重々しい歩行ポーズも決まる。
首は付け根で前後動、中間部分にロール軸あり。
口も開閉!
首付け根から伸びる一対のランスは首・ジョイント・ランス自身のパーツ分割部分でそれぞれ可動する。
軟質素材
スロッグの特徴の一つと言えるのが、大胆な軟質素材の使い方。
例えば緑枠で囲んだ胴体前面カバーは丸ごと軟質素材だったりする。
そして、脇腹のグレー部分及び背部の突起も軟質素材。腹部のシルバー部分と背部の左右接合部は従来通りのABS素材なのでパーツそのものはかっちりとまとまるのだが、想像以上に軟質素材がぷにぷにするので経年劣化が不安なところではある。
武器を外した状態。
メックアップ!
ジョイントはどれも5mm径なので、他TFの武器を接続することができる。
さらにランス側面にも5mm穴が各2ヶ所あるため、ここにも武器を装着可能。
腹部にはシリーズお馴染みの3mm穴があり、浮かせられる。
たとえ竜脚類が水中生活をしていなかったとしても、ダイノボットが水にもぐっちゃいけない法はないわけで、犬かきで泳いでいるシーンなどを演出してもいいかも?
比較
ボイジャークラス同士なので、総合的なボリュームはグリムロックとあまり変わらない。
背中のランスは後方に手持ち用の5mm軸が伸びているので、上手く掴ませれば手綱のようにも使える。
トランスフォーム!
まずは背中をぱっくり割る。先述のとおり、背面接合部は硬質素材なのでしっかりと固定可能。
でろん、と両脇腹を垂らすようにして。
脇腹パーツを下におろして後足を包み、皮を巻きつかせるように包み込む。後足内部にあった赤いパーツはロボットモードの膝アーマーとしてこちらもパーツの固定に関与する。
パーツ移動の際のクリアランスを軟質素材の弾性に依存しているのがちょっと不安。
ロボットモードの両脚を形成したら、尻尾の付け根からぐるっと回して。
尻尾を腰に巻きつかせてベルトのように処理。膝下を180度回転させて下半身が完成する。
軟質素材の胴体カバーを一旦がばっと開く。付け根をもって慎重に動かした方がいいだろう。
上半身胴体を左右に開いて。
胴体のフレームを縮めて固定。
そして胴体を中間のジョイントで寄せて肩幅調整。
軟質カバーをブラキオ首ごと下ろし、ブラキオ首を180度回転。
両拳を展開して完成! ギーガント、ギーガント!(違)
ロボットモード
どっしりとした、いかにも重量級パワーファイターといった風情。
グリムロックと比べると頭の高さなどは譲るが、全体的にごん太。
アクション
肩アーマーは別パーツになっているが、どちらにせよ肩は横に45度ほどしか開かない(前後回転は無制限)。
肘は掌側に曲がるタイプ。上腕ロールあり。
前腕には装甲展開ギミックがあるが、説明書に記載されていないため使いどころが分からない。
一時的なパワー解放モード、とかでっち上げてもいいかも。
首は左右回転こそ硬いが上を向く動きは得意。
腰が回転する他、下半身は股関節が前後左右に軸可動、膝上ロールありで、膝と足首も前後に曲がるため表情を付けやすい。
3mm穴は腰の後ろに。やはり浮かし所が分からない(笑)
肩ランチャー
説明書等によれば下の写真の状態が正解のようだが、そのためには一度パーツを外して着け直す必要がある。
また、壱伏はスロッグを二つ手に取る機会があったのだが、どちらも左右のジョイント及びランチャーの凸軸に微妙な誤差があるようで、下写真の状態だと片方がややキツく、片方がやや緩いハマり方になってしまっていた。
そのため基本的には上写真の状態(接続軸の上に砲身が付く向き)で掲載する。
ランチャーのみを前方に向かせるのが難しくなるが、腕ごと前に向ければ問題ないか!
両拳を打ちつけてフルファイア!
もちろんロボットモードでもジョイントに別の武器を装着することは可能。
ランス
ずっとキャノン砲めいて飾っていたけれど実はランスらしい。でも多分ビームとか撃てると思うんだ。
肘が前じゃなくて内側に曲がる構造なので構えにくい……というのはグリムロックとスラッグ以外のダイノボットに当てはまってしまう弱点。
それにしても空前の二刀流ブームである。
ダイノボット、出撃!
G1リメイク組も名称違いこそあれめでたく五体集結! これまでだとグリムロックのみリメイクされて他4体ほったらかしだったりしたので、こうやってチームを組めるだけで感無量。
ついでに劇場登場組。どっちにも入れないスラッシュがちと可哀想である。
全員集合!
リーダークラスのグリムロックや各種カラーバリエーションまでは手を出す予定はないので、壱伏的にはこれで一応コンプリート、のはず。
7体のダイノボットを並べるだけで壮観である。
というわけでスロッグでした!
先述したとおり、手首の向きと大胆すぎる軟質素材の使い方が気になるところですが、何はともあれボリューム溢れる一品で、劇中未登場というハンデを補って余りある魅力を備えていると思います。
何より「ダイノボットである」という一点だけでも突き抜けた訴求効果があるわけですが(笑)、その上で格好いいので文句なしです。
5mmジョイントにマイクロンやメックテックウェポンなどを装着すればさらなる武装強化も容易なのもお得ポイントですね。
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AD29 スロッグ
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