今日のといず・くろすおーばーは!
「仮面ライダー555」TV本編第三のライダーズギア、仮面ライダーデルタをご紹介!
デルタに倒されたオルフェノクは、赤い炎を上げて消滅するという……
身長:190cm 体重:96kg パンチ力:3.5t キック力:8t ジャンプ力:38m 走力:100mを5.7秒
スマートブレイン社が開発した三基のライダーズギアのひとつで、最も初期に開発された物。そのため携帯電話型ツールのSB-333Pデルタフォンは音声入力されたコマンドをツールに伝達することに特化し、トランスジェネレーターはSB-333Bデルタドライバーに内装され、武装はSB-333DVデルタムーバーにデルタフォンを合体させたブラスターモードのみというシンプル構成となっている。
一方でフォトンブラッドの出力はファイズ・アクセルフォーム に次いで高く、ファイズ・ノーマルフォーム やカイザ を上回る身体能力を発揮する。
最大の特徴は胸部のデモンズスレートが装着者の闘争本能を増幅する機能とと、デルタ装着者に通常時も赤い衝撃光を発する能力を持たせることだが、本編で変身した巧、北崎、村上といったオルフェノクや、カイザギアへの適性を持つ準オルフェノク的存在である草加にはこれらの特徴が見られなかったため、非適格者にもたらされる弊害であるとする説もある。
厳密な専用ビークルは持たず、必要に応じてライダーズギア共用大型マシンであるSB-VX0ジェットスライガーを召喚する。
デルタギアは当初、花形の手で流星塾OGの木村沙耶に譲渡され、その後は沙耶に合流した流星塾生き残り組が共有する形でオルフェノクとの戦いを続けていたが、上記の特性によりやがてデルタギアを独占しようとする動きが生まれ、疑心暗鬼に陥った末に血で血を洗う争奪戦に発展、裏切り者澤田亜希の暗躍もあり、流星塾コミュニティの崩壊を招いた。
その後は沙耶がより安全な使用者を求めてデルタギアを持ち逃げし(途中で琢磨くんにトラウマを植え付けつつ)乾巧に譲渡しようとするが、澤田が沙耶を殺害してラッキークローバー入りし、ドラゴンオルフェノク=北崎が装着者となりファイズ・カイザを苦境に陥れた――が、北崎が飽きて手放してしまい、一時は草加が確保。最終的には流星塾生き残りの三原修二が正装着者となった。
三原は戦いを好まない性格のためか、はたまた草加と同等程度にオルフェノク因子が発現していたためかデルタの力に溺れることなく最後まで戦い抜いたが、デルタのスペックを使いこなせていたとは言い難く主にファイズ・カイザへの援護射撃で活躍。対ドラゴンオルフェノク戦では至近距離からの顔面射撃で勝機を引き寄せた。
「仮面ライダーディケイド」関連展開では地獄兄弟 が引き上げて行った“地獄”にタイガ と並んでデルタらしきシルエットが確認されている他、ドレイクとともにディエンドに生成召喚されたこともあった。
「555」の劇場版や小説版には大抵登場しない。
○玩具解説
2013年12月14日発売。同時発売物に「セーラーマーズ(美少女戦士セーラームーン)」「仮面ライダーG3-X(仮面ライダーアギト/再販)」
がある。
また、MOVIE大合戦公開初日であることから、ボーイズトイ事業部からは関連玩具が発売されている。
「555」系フィギュアーツとしては各種バリエーションを含めて8体目の商品化となる。
555系素体設計なのでかなりむちむちマッシブ体型だが、そこそこ大きめの頭部と横に広がるデザインの肩アーマーのおかげでバランスはいい。
555系の宿命か、フォトンストリームに剥げや色移りのある個体も少なくないようで注意が必要。
デモンズスレートも精密に再現されている。アンテナは硬質パーツ。
基本的にはファイズと同様だが、デルタはこれまでよりも深く前屈できるようになっている。
武器の少ないデルタだがオプションはそこそこ充実している。
デルタムーバーは三種(左からポインターモード用・ブラスターモード用・懸架用)、デルタフォンは二種(上が接続用、下が通話用)、後述するモニター展開ギミックのためのカバーが二種と、お馴染みのミッションメモリー抜きのドライバーが付属している。
右腰のコネクターにはデルタムーバー(懸架用)を接続できる。
左と後ろのギア・クレードルは開口されているものの、ファイズショットやカイザポインターを差し込むには穴が浅いため、ギミックとしては勘定できない。
ミッションメモリーを抜いた状態。
デルタの手首はこれまでの555系とは異なり、しっかり指先のシルバーが塗装されている。
握り拳と平手は左右ともに付属。両平手だとついつい北崎ポーズさせてしまう。
劇中では携帯電話としては使われず、音声入力用ガングリップとなっていた。
こちらはデルタムーバーへの接続用でアンテナが下がっている。555系共通造形の武器持ち手で保持可能。武器持ち手は右のみ付属。
さらに、通話用デルタフォンが付属。こちらはアンテナが上がった造形となっており、デルタムーバーには接続できない。専用右持ち手で保持すると、親指でアンテナを押し上げている様子を再現できる。
ジェットスライガー召喚再現用?
腰から提げておく物とは別に、ブラスターモード用・ポインターモード用が付属。これはブラスターモード用。
ハンディカムとして使うための専用右手首が付属する。劇中じゃそんな使い方しなかったのに……
パーツ交換でディスプレイオープンを再現! 懸架用との違いはこのディスプレイギミックの有無と、ジョイントの“返し”造形。懸架用は何の変哲もない凸ジョイントだが、ブラスター・ポインター用は突き出したジョイントが横棒の短いT字型となっている。
それでも強引に腰に装着できるのだが、接続穴が広がる危険性があるため注意が必要。
ディスプレイは簡易ながらモニターを塗装で再現。面白い事に、閉じた状態のディスプレイパーツも裏側のモニターが再現されていたりする。
「ファイア」の音声入力でバーストモード発動。シングルモードはないのか。
懸架用デルタムーバーもデルタフォンと接続できるため、面倒な時はそちらを持たせてもいいだろう。
スコープオープンで命中率を上げろ!
デルタフォンに接続して再現。装着変身やS-RHFとは異なり、ポインターモードは独立造形されておらず、パーツの交換を要する。
ディスプレイは開閉それぞれ一枚しか付属せず、ブラスター用とポインター用で共用する形に。
もちろん上部にインサートされたミッションメモリーを再現。
ダイキャスト製で、今回は足裏のディテールが塗装されている。指先同様に、前々からやってほしかったところ……
Three, Eight, Two, One, Enter!
(その後村上社長に殴られてデルタギアを奪われる三原)
「CHECK」とはチェス用語で、将棋で言う「王手」の意。最後の一手を放ち、王手詰み=チェックメイトへと持ち込め!
腕を伝って供給されたフォトンブラッドをポイントマーカーとして射出!
跳びあがって……
24tの威力を誇るデルタの必殺キック。腕にチャージして足で蹴るという微妙な回りくどさだが、多分企画当初はカイザにカイザポインター装備の予定がなくカイザスラッシュがメイン必殺技となるはずだったのだろうと推測されるので、デルタも超強力銃撃を必殺技とする予定だったのかも知れない。
実は草加の方が先にデルタの必殺キックを発動させていたりする。
肘打ちで怯ませて。
ポインターモードのデルタムーバーを腰に戻してドロップキックするのが草加スタイル。
上述の事情により、ポインターモードのデルタムーバーを腰に装着するのはちょっとリスキーだったりする。
二大ライダーを一人で圧倒、っていうのをフィギュアで表現するのは難しい……
カイザと銃を突きつけ合うシーンがやたらかっこいいんだけど、その後ジェットスライガーの接近に気を取られた草加が殴られたり撥ねられたりしているのがちょっとアレ。
三大ライダー揃い踏み。ここまで来るのは長かった……そして同時変身の布石としてベルト吹っ飛ばされる草加と三原がちょっと不憫。
「チェック!」“EXCEED CHARGE”
画面の位置関係、どっちが右でどっちが左だったかうろ覚えキック!
ローズオルフェノク欲しいなあ。
草加カイザとも木場カイザともダブルキックしている三原デルタではあるが、どちらも相手に通用していなかったのがちょっと悲しい。
ドラゴンオルフェノク戦では三原のアシストが光ったが、個人的に印象に残っているのはコーラルオルフェノクを葬ったルシファーズハンマー→グランインパクトの追い打ちコンボだったりする。
そう言えばコーラルオルフェノクが最後の一般オルフェノクだったか。
カメラ持ってたんでつい。
三原くん遠い、遠いよ!
スマートブレインは解体され、王たるアークオルフェノクは倒れたとはいえ、オルフェノクは今後も誕生し続けるわけで。
巧が事実上瀕死、カイザドライバーとオートバジン完全大破、ジェットスライガーがあと一台残っているか不明瞭という状況で終わったので、今後人の心を失って人を襲うオルフェノクに対処できるのが三原デルタwithサイドバッシャーしかないんじゃないかという……
というわけでデルタでした!
もうカイザって2年前の商品なのか……と思うと感慨深くなったりしますが、555系の感覚を受け継ぎながらさらに完成度が高まっているので、待った甲斐があったと言う物です。
デルタムーバーしか武器がない割にプレイバリューも決して低くないのも嬉しいポイントです。
本編でも「知らない人に説明するのは難しいけれど何だかんだで印象深い」という絶妙なラインにいた表現幅の広いキャラクター(?)なので、遊び応えがありそうです。
……ジェットスライガー、欲しいけれど出たら価格とサイズが怖いな……