今日のといず・くろすおーばーは!
タカラトミーからマスターピーススターセイバー、バンダイから超合金魂ガオガイガーの発売決定を記念して、マスターピース・エクスカイザーのレビュー記事をリニューアル!
キミんちにも宇宙人、いる?
○玩具解説 MP-B01 マスターピース キングエクスカイザー
2005年12月発売。タカラ(当時。現・タカラトミー)から「勇者エクスカイザー」15周年記念でリリースされた。
「マスターピース(以下MP)」シリーズはトランスフォーマー(以下TF)の変形ギミック・アクション性能・プロポーションを高度な次元で両立させてリニューアルさせたハイエイジ向けトイとして2013年現在も主に初代TF登場キャラを中心として展開しているが、本商品発売当時は「MP-1 総司令官コンボイ」「MP-2 シティコマンダー ウルトラマグナス(MP-1のリペイント品でアウターアーマーは付属しない)」が出ているのみで(「MP-3 航空参謀スタースクリーム」は2006年3月発売)、MPシリーズ全体で見た場合、造形的には実質第二弾とも言える。
エクスカイザーの変形、キングローダーとの合体を再現したほか、劇中で見せた一部武装など豊富なオプションが付属しており、2006年3月発売の「MP-B02 ドラゴンカイザー」との組み合わせでグレートエクスカイザーへと超巨大合体させることが可能。
また、MP-B02と同時期に両商品を同梱し特典を付属させた「トイザらス限定 MP-BX01グレートエクスカイザー」も発売された。
体力:6 知力:8 速度:5 攻撃力:5(ブレストチェンジ:7) 耐久力:7 地位:10 勇気:10 器用度:7 総合:60
宇宙海賊ガイスターを追って地球に訪れた、宇宙警察カイザーズの隊長であるエネルギー生命体。星川家の自家用車(主にコウタの父であるジンイチの通勤や家族揃ってのレジャーに用いられる)と融合しているが、宇宙警察の規則に「異星の文明を乱してはならない」というものがあるため、その正体を知るのは地球上でコウタと愛犬マリオのみである。
悪を許さぬ正義感の強い性格であり、戦いにおいてはいかなる命も奪うことなく敵の逮捕・無力化に努める(毎回撃破しているのは非生命体であるガイスターロボ)姿勢を一貫して保っている。
コウタとは種族を超えた対等な友人関係を結んでおり、彼から地球についての常識を学び、あるいは年長者としてアドバイスを与えて絆を深めていった。
CVは深みのあるロボット声に定評がありロボット物・非ロボット物を問わず多数の代表作を持つ速水奨氏。
朝日台小学校3年B組に通う9歳。素直で心優しい普通の少年だが、いざという時の勇気は大人顔負けのものを見せる。祖父の形見であるカメラが宝物で、将来の夢は宇宙飛行士。CVは「ドキドキ!プリキュア」でレジーナ役を演じる渡辺久美子氏。
チャウチャウの雑種で雄3歳。コウタの小学校入学祝いに祖母からプレゼントされたという経緯があり、コウタと特に仲がいい。
人懐っこい性格で、さすがに人語は喋れないがエクスカイザーの事情は正確に理解しており、エクスカイザーが星川家の車庫から発進していく際にコウタの母・ヨーコの注意をそらす役割を担ったことも少なくない。
CVは安西正弘氏だが、安西氏の休業に伴い後に勇者シリーズ皆勤賞を果たす巻島直樹氏にバトンタッチされている。
全長:5.2m 最高速度:398.3km/h
エクスカイザーが現場に急行する途中で、星川家乗用車の形態から「変身」した姿。インテリアもステアリングやダッシュボードが反転して多数のセンサーが並ぶ物に変化する。ロボットモードへの変形の前段階的な意味合いも強く、変身前後でスペックは特に変化せず、星川家乗用車形態でもアンテナを伸ばしてカイザーズの仲間と連絡を取り合うなどの行動を取ることが多かったりする。
劇中では元の星川家乗用車が「ちょっと珍しいが旧式」の車種として扱われているためシルエットが大きく変化していない本モードでも大して目立つこともない様子。ただしその走行性能は地球上の車両と一線を画しており、高速道路の防音壁上を片輪走行した際はさすがに驚かれていた。
ビークルモードにおいてもスパイクカッターやジェットブーメランを射出可能。
MPでは当時品以上に劇中イメージに忠実に造形されているが、後ろから見ると拳が丸見えだったりスカスカだったりと難がないことはない。また、変形・可動ギミックの兼ね合いで各部のボールジョイントが微妙な歪みを誘発してカッチリと車体をまとめるのが難しかったりする。
変形及び後述するキングローダーとの連結を除けば、単体でのギミックはコロ走行のみ。
コウタ・マリオの同スケールフィギュアが付属しているため、並べておくことで劇中の雰囲気を再現できる。コウタの足元が自立用の土台と一体化しているので違和感はなくもないが、些細な物と言っていいだろう。
比較
本形態での全長は約8.5cmとなり、設定全長と比較するとスケールは約1/61となる。これはトミカやキャラウィール等のミニカーと並べるとちょうどいいサイズと言える。
つまり近似サイズであるTF・EZコレクション(レジェンズクラスやサイバーバース)やアガツマのダイヤロボ、バンダイ「超速変形ジャイロゼッター」モーフィンミニカーシリーズ等と並べても違和感がないため、共演遊びをする際は重宝する。
EZコレクションと連携させやすいDXクラス実写司令官
との比較。
トミカクラスのサイズということで、トミカタウン等の周辺トイとの相性も良好。
トミカタウン・プレイチャージシリーズの「オートシャッター」に収容して、キミんちの車庫にも宇宙人を!(ただしスプリング射出ギミックは玩具を傷める可能性があるので使わない方がベター)
エクスカイザーの変形はフロント部を展開して両脚に、リア部を肩にするという後のシリーズでも踏襲されるタイプの物。
ただし、劇中そのままの変形だと当時品のように、ボンネットのエンブレムが上下さかさまになって脛に残ってしまうため、MPでは脛内側を残して外側が回転することで正面からエンブレムが見えなくなるよう工夫されている。
なお、MPエクスカイザーの脛は合金製のため、意外と重量感がある。
リアから腕部を展開して。
流石にこのスケールでは劇中で見せたブレストチェンジ(胸部装甲が反転してライオンヘッドが出てくるギミック)をそのまま再現することができず、戦闘ブレストと非戦闘ブレストを交換する方式にされている。
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どちらのブレストもビークルモードでは奥に引っ込めておくことで地面との擦れを回避している。
引っ張り出しにくい時は、背後の隙間から細い棒(後述するスパイクカッターやジェットブーメランを使ってもいいだろう)で押し出すとスムーズに変形させられる。
チェーンジ、エクスカイザー!
全高:10.3m 重量:32.6t 走行速度:82.4km/h ジャンプ力:142.2m
エクスカイザーの戦闘形態。エネルギー生命体としての姿である光球内部に同じシルエットが認められるため、基本的にはどんなビークルと一体化してもほぼこの姿を取るものと思われる。
腕部から放つスパイクカッター、ジェットブーメラン、胸部ライオンヘッド口から放つ火炎/火球フレーミングノバ、1万度の火炎ビーム・ブレストビーム、ライオンヘッド額から放つインパクトフラッシュなどを主武装とするが、他にも両目や額のズームアイから放つ破壊光線やアンテナから照射する修復光線、両腕から射出する捕縛用ワイヤーロープ、肩のホイールを投げつけて爆破するショルダーボムなど一度きりの技や名もなき機能を数多く備えている。
基本的にはこの形態でガイスターロボを牽制し、ダメージを与え、機を見てサポートメカとの巨大合体を行うが、この状態でもガイスター四将との一対一や小型ガイスターロボ相手の戦闘なら優位に進められる実力を持つ。
額のアンテナはゴールドメッキ。サイズを考えれば頑張っている方ではあるが、塗装精度は少々粗め。
肩付け根のボールジョイントと変形用を兼ねる上腕の軸可動のおかげで腕の可動はかなりクセがある。肘のボールジョイントは緩みやすいのが難点。
首・腰・股関節・足首関節もボールジョイントで、膝関節は変形用のものも合わせると二重関節として使えるため、下半身のアクションの自由度は高い。
平手・開き手が左右とも付属。手首は軸接続となっており、スイングなどは出来ない。
右手のみ指差し手首が付属。ガイスターの悪党どもを指差そう!
エフェクトパーツと一体成型されており、前腕の穴に接続することで射出シーンを再現!
股間部のジョイントと接続すればエクスカイザーを浮遊した状態でディスプレイできるのだが、スタンド側のボールジョイントがエクスカイザーの重量に負けてしまうことも多い。
エクスカイザーに限らず乗用車から10m級ロボットに変形する勇者ロボは数多いが、流石に玩具ではそこまで膨張しない。
MPエクスカイザーの全高が約95mmなのでビークルモードの縮尺を基準に考えると約5.8mといったところか。
サイバーバースで言えばビークルモードではリージョンクラスなのに、ロボットモードになるとコマンダークラス相当になるという面白いバランス。
戦いの中で召喚、
キングローダー!