超カミツキ合体!
キョウリュウジン、パラサガン、ザクトル、そしてギガントブラギオーが超カミツキ合体!
説明書によればステゴッチシールドは余剰となる(後述)。
まずは小パーツ群。ブラギガス上顎、ブラギオー背部プレート、尾、カバー、ブラギオーのうなじ辺りにあったユニットを取り外す。
残る本体も胴体、四肢、両肩に固定されていたアタッチメント、ブラギガス首と分解する。
キョウリュウジン背部下側のジョイントにブラギオー胴体を背負い、尾パーツをさらに接続。
尾パーツの下に伸びたジョイントを用いてブラギオー両腕を合体し背中の支えに。
ガブティラ尾でギガントキョウリュウジン頭部パーツを挟んで固定して。
ブラギガス首のハンドル(長)をキョウリュウジンに持たせ、ザクトルをガブリンチョ!
ギーガント! キョウリュウジン! ギーガント! キョウリュウジン!
完成、ギガントキョウリュウジン!
全高:97.5m 全幅:61.0m 胸厚:42.5m 重量:8,700t 速度:400km/h 出力:3,200万馬力
十大獣電竜と23獣電竜の獣電池が揃うことで完成する、キョウリュウジン、パラサガン、ザクトル、ブラギガスが合体した最強のキョウリュウジン。
肩のパラサビームガンから放つギガントショット、ブラギオザクトルアックスで斬りつけるギガントクラッシャー、頭部ギガントクラウンによる打撃などでパワフルに敵を圧倒する。
単体での必殺技は胸部から放つ強力ビーム、超獣電ギガントフルブレスター。
また、現キョウリュウバイオレットである弥生ウルシェードが解析の結果導き出した安全なギガント砲の撃ち方に従い、バックパックが展開したギガント砲を中心にギガントキョウリュウジンと全獣電竜がフォーメーションを組んで放つ超獣電オールギガントエクスプロージョンは、獣電戦隊の歴史上最大の火力を誇る。
とりあえずブラギオザクトルアックスを除外した本体のプロポーション。キョウリュウジンが順当にボリュームアップした姿と言えるだろう。
余剰と化してしまうステゴッチシールドだが、装着したままでも合体に支障はない。
また後方の支えとなるブラギオー両腕だが、その分アクションの妨げになるため、あえてギガント砲の構成のまま上に逃がしてしまうのもひとつの手と言える。
さらにやろうと思えばブラギオザクトルアックスを背負えたりして。
こんな感じでも意外と自立する、というかブラギオザクトルアックスの重量で前のめりになることの方が多かったりして。
ハッチオープンでブーストダッシュっぽく。
一見するとたいして巨大化していないように見えるギガントキョウリュウジンだが、充分大きくなっているのだ。
上半身を上乗せして完全に別ロボットになってしまうバクレツと比較すると、キョウリュウジンがキョウリュウジンのまま強化されている印象になっているのが分かる。
余った。
胸部エンブレムはさすがにモールドはされずシール処理。エンブレムシールは周辺装甲部分にまで及ぶので、塗装派はあらかじめシールを切り出しておく必要がある。
胸部上段:(向かって左から)パラサガン、ステゴッチ、ガブティラ、ドリケラ、ザクトル
胸部中段:ディノチェイサー、プテラゴードン、アンキドン、ブラギガス、プレズオン、ブンパッキー、ディノスグランダー
胸部下段:ケントロスパイカー、スティメロ、アロメラス、ビヨンスモ
腹部上段:オビラップー、イゲラノドン
腹部下段:トペランダ、グルモナイト、アーケノロン、プクプトル、フタバイン
頭部が回らず、腰もあまり回転しないが、脚部可動範囲はキョウリュウジン譲りで接地性も高い。
問題は腕部。壱伏はキョウリュウジン(及びスピノダイオー)の肘を市販の関節パーツと置換することでアクション性を高めたのだが、結構キツめに組んだにも関わらず腕がブラギオザクトルアックスの重量に負ける。
穂先に獣電竜丸ごと一体くっ付けているのでそうなるのは当然と言えば当然。腕のアクション性をあえて低くしたミニプラ設計陣の判断の正しさを思い知ることに。
劇中プロップを見た感じでは小さめのザクトルを新造してアックスに取り付けているようなので、あまり先端部分を交換することはなさそうだが、そこはそれ。
玩具オリジナルの楽しみということで、まずはブラギオブンパッキーアックス(?)。
アンキドンハンマーは遠心力がつく分破壊力が分かりやすく上がりそう。
叩き付ければ確かに痛そうなんだけど、一番判断に困るのがステゴッチ。右腕で保持に専念してもらった方がいいね。
ランスの先端に銃付けても……とステゴッチに続く無意味合体になるかと思いきや、ロングランチャーに見立てられるパラサガン。
獣電二刀流! 果たして劇中で出来るのか!
ギガントフルブレスター!!
ブラギオー腕部の位置を変え、さらにブラギオー頭部も含めて三脚に。
そしてギガント砲をギガントキョウリュウジンに押さえさせ、獣電竜集結。
超獣電オールギガントエクスプロージョン!
ギガントスピノダイオー
もちろん基本設計が同一のトバスピノとも合体できるのだが、頭部カラーリングがキョウリュウジンに合わせた物であるため、若干違和感。
君だけの最強フォーメーションを探せ!
トバスピノ以外の十大獣電竜全合体にチャレンジして、一応それらしいものは完成。
基本的には無理矢理組んでいるが、バックパックをつまんで持ち上げても崩壊しない程度には固定された。
・プテラゴードンの上に爆裂カミツキ合体の要領でプレズオンを被せ、プテライデンオーほ上腕ジョイントとプレズオー前腕ジョイントを接続。
・ガブティラ尾を介してプテラゴードンとブラギガス胴体(ギガントキョウリュウジンのフェイスパーツを前後逆に組む)を連結。
・プレズオー腰アーマーを介してプレズオンとブラギガスの凸ジョイントを合体。
・キョウリュウジン腕部の可動域を確保するためにプテラゴードンとキョウリュウジンの間にプレズオンのブースターを挟む。
・ブラギガスの首・頭部にプレズキャノンを連結し、バクレツキョウリュウジンの首ジョイントに乗せる。
・腕獣電竜は見ての通り。ステゴッチはブラギガス首のグリップを持たせる形でどうにか余らせずに処理。
ステゴッチに関しては五連獣電剣ホルダーとして割り切った形になるが、尾が比較的短いステゴッチ以外はこの状態のブラギガスグリップに固定することは出来なかったりする。
何はともあれ、無理矢理角度を付けて固定しているところが多く、パーツにかける負荷は高いので、真似する時は自己責任で……というかあまりオススメは出来ないのが正直なところ。
ミニプラ・戦隊ロボと言えば近年はDX玩具にはないアクション性で一部で有名となっていましたが、可動関節の仕込み方には大きく分けて「変形の都合による可動(これはDXでもよく動く)」と「余剰スペースに関節を仕込む可動」 の二種類があります。
後者は特にミニプラでは丸ごとデッドスペースとなる電飾ギミック搭載部などが対象となるわけですが、今回のギガントブラギオーの場合は胴体が獣電池ボックスとなるため、電飾面でも器械的変形面でも制約が大きく、アクション用関節を仕込むだけの余裕がなかったようです(着ぐるみでは脚部のない部分にまで獣電池=ギガント砲の砲門を造形する必要があったため)。
元々今年は組み立て難易度を下げて低年齢層でも遊びやすくするという方針なので(むしろ去年が600円のエースに四段変形させつつ多段合体のコアにしたせいでとりわけ自重崩壊の危険性が高かったんですが)必要充分なプレイバリューは満たされていると評価できると思います。
問題があるとすればこのスケールで「350円×3」と値上げされていることですが……こちらは単に原材料費の問題でしょう。フィギュアーツやfigmaのように商品規模があまり変わらないモノを追って行ってもやはり年々値上げしていますし、こればかりは仕方のないところではないでしょうか。
何はともあれこれにてキョウリュウジャーのミニプラロボ展開は一段落(壱伏は毎年限定版ミニプラに手を出していません)。振り返ってみれば合体パターンの模索が面白いシリーズだったと思います。
来年はどうやら電車らしいですが、どんなロボが出てくるか楽しみですね。