今日のといず・くろすおーばーは!
本編以降もキーパーソンに? トランスフォーマーギャラクシーフォースよりGC-03次元監視官ベクタープライムをご紹介!
「私は時の監視官として、様々な命を見てきた。宇宙、星、人間、トランスフォーマー……そう、ありとあらゆる誕生と死を、時と言う檻の向こう側から。その営みに干渉することはできないままに……」
〇キャラクター解説
全長:5.2m 重量:12.0t
「トランスフォーマーギャラクシーフォース」に登場。グランドブラックホールを消滅させて宇宙を救うため、ギャラクシーコンボイらサイバトロン戦士たちにプラネットフォースの存在を伝えた。
旅の途中で保護したマイクロンのホップ、ブリット、バンパー、ルーツを連れており、ベクタープライム様と慕われている。
本来は時空の番人として宇宙の監視を行う立場にあるが、命あるもの全てを消し去るであろうグランドブラックホールを看過できず、サイバトロンに助言者として同行する。冷静沈着ではあるが、エクシリオンのレースを見て熱狂気味に拳を突き上げたり、迷うギャラクシーコンボイにリーダーとしての在り方を説くなど、時折根の熱さを伺わせる面もある。
腰のチップスロットにイグニッションすることにより防壁を展開するタキオンフィールドの他、ベクターソードを用いたワープゲートの生成、時間を巻き戻すタイムリバースといった技を使いこなすが単純な戦闘力はその分あまり高くなかったりも……
惑星ギガロニアから元の宇宙へギャラクシーコンボイたちを帰還させる際に大規模タイムリバースを敢行し消滅するが、その魂は最終決戦まで仲間たちを支援し続け、EDエピローグではTFにとっての魂の世界でマスターガルバトロンと激突している様子が描かれている。
以降の作品では「創造神プライマスに作られた最初の13人のトランスフォーマーの一人」として位置づけられ、キスぷれやビーストウォーズリボーンなど他世界・他時代の作品にも顔を出している。
CVは初代TFでスパイクやアイアンハイドを演じた速水奨氏。
〇玩具解説
2004年12月28日頃発売。ギャラクシーフォースの第一弾商品群の一つであるため、「GC-01総司令官ギャラクシーコンボイ」「GD-01破壊大帝マスターメガトロン」を始めとしてドレッドロックやランドバレットなど多数の同時発売物がある。
宇宙戦艦から人型ロボットにトランスフォーム。パートナーマイクロンのルーツが付属する。
単4乾電池二本使用(別売り)。
ギャラクシーフォースの海外展開「TransformersCybertron」では放映終盤頃にリカラー品の「ギャラクシーフォースベクタープライム」が、2008年頃には海外展開Universeでサウンドギミックの削除された再リカラー版が発売されている。
ルーツ
紙面の都合でこちらから。宇宙戦闘機にトランスフォーム!
変形ギミックは折りたたまれていた脚部を展開し機首を折り曲げるシンプルなもの。ベクタープライムの表裏逆転といった感じ。
ロボットモード
元々は惑星ギガロニアのマイクロン(精密作業を分担する小型種族)でホップらとともにアクシデントで宇宙に放り出され、ベクタープライムに保護されてともに旅をしてきた。
マイクロンの中では子供っぽさを窺わせない冷静なタイプらしく、ベクタープライムのパートナーとして主に偵察任務に活躍。ベクタープライムの消滅後は、基地の専用発射台を寂しそうに見上げたり、新スペースブリッジ建設隊に志願したりと、ホップたちとは違った道を選んでいる。
肩・大腿・膝がそれぞれ一軸可動。肘がボールジョイントとなっており、マイクロンの中では可動範囲に恵まれた部類。
ベクタープライム・戦艦モード
というわけでベクタープライム。先述のように劇中ではサイバトロン基地において専用発射台を作ってもらっていた。古代の遺物のようでもありSF的でもある独特のデザインラインが魅力。
機首上面のマイクロンジョイントはルーツ専用のものとなっている。劇中でのビークルモードはルーツが合体した状態がデフォルトだった。
また黒いつまみを押すとスプリングギミックでミサイルを発射する。
下部には二基の異なるレーダーの存在が確認できる。
イグニッション!
ビークルモードでのイグニッションは原則的に想定されていないようだが、航行音ともチャージ音ともつかない音が鳴り響く。多分ロボットモードと共通。
比較
当時の区分ではボイジャークラス。あの頃はこれが3,000円だったんだな……みたいな懐古の念を覚えてしまう。
トランスフォーム!
両翼のパネルを閉じて。
船体を開いて立たせる。機首~胴体にかけて電気系統が組み込まれているので変形自体はシンプル。
腕を脇のジョイントから外し肩アーマーを広げ、機首を倒して頭部を反転させれば変形完了!
ロボットモード
エンシェントTFらしい神聖騎士っぽさが特徴的。両翼のパネルはマントのように配置するのがデフォルトだが……
劇中では横に伸ばしていたりする。ライブコンボイも似たような感じだった。
腕は90度横に広げられるのだが、ロール軸が前腕側にあるのでポーズには制限がある。
脚部は基本的な可動をこなし、TFとしては珍しいことにフロントスカートの可動ギミックも備えている。大腿ロールがあるため座禅だってどうにかこなす。
ロボットモードで右肩を振り上げると機銃発射音っぽいものが鳴る。おそらくは右腕にルーツをエボリューションすることを想定したもの。
なお、サウンドギミックのスピーカーと動作ポイントは胴体側にあるのだが、単4電池をセットするのは背中に回した機首内部だったりする。
ベクターソード
機首の片側に収納されている両刃剣。機首の反対側にも鍔部分と同じ装飾が飛び出しており、左右対称のシルエットを作っているところが芸コマ。
軟質クリアパーツなのだが収納様式のおかげで比較的曲がりにくいのがありがたい。
エボリューション
両腕それぞれにマイクロンジョイントを有する。劇中ではルーツが左腕にくっついている状態がデフォルトだった。
フォースチップ
イグニッションギミックの鍵となる文字通りのキーアイテム。ベクタープライムのものは独自デザインとなっており、舞台となる五つの惑星の意匠を有する歯車型となっている。
他のフォースチップ(サイバープラネットキー)がクリアパーツ単色成型+塗装という構成であるのに対し、ベクタープライム用のもののみ裏打ちがなされた2パーツ構成となっているのもポイント。
フォースチップ・イグニッション!
劇中では防御技のタキオンフィールドを発動。ギャラクシーフォースTFでは唯一、どーんと目立つところにフォースチップが配されるデザインとなっているのが特徴でモードチェンジ感すらあるのだが、劇中演出ではスロットインしたフォースチップはそのまま消失してしまうのでややもったいなかったりも。
劇中と異なり、フォースチップをセットするとチャージ音らしきものが鳴り続け、右腕を動かすことで爆発音が響く。どうも玩具開発時点では必殺剣ギミックだった模様。
チャージ音自体はビークルモードでフォースチップをイグニッションしたときの航行音と特に変わりがないのだが、単にビークルモードでのイグニッションを想定していなかっただけかな。
サイズ比較
シージ以降だとクラスの区分自体がまた見直されているので単純比較はしにくいところがあるが、今のリーダークラスと同じくらいのボリュームと重量がある……
意外と互角な並びになってしまったW速水奨。
ベクターソードはギャラクシーコンボイと協力してワープゲートを作るための道具として活用されていた感が強い……が、ギャラクシーコンボイとマスターガルバトロンの最終決戦において切り札となったのはご存じの通り。
というわけで、ベクタープライムでした!
発売とも入手とも全く違うタイミングですが、何となく気が向いたのでレビューしてみました。
キャラクターそのものの魅力も高く、変形ギミックこそかなりシンプルな部類ですが未だにオンリーワンのデザインラインをしているので古さを感じさせませんね。
さすがに経年によってクリアパーツに粉を吹いていることがあるんですが、そこさえメンテできれば今なお一線を張れる一品だと思います。