今日のといず・くろすおーばーは!
エイプリルフールネタからまさかの実現、よもやの客演。S.H.Figuarts仮面ライダーブレンをご紹介!
――平成が終わる
ブレンがギリギリ滑り込む――――
〇キャラクター解説
ハート、メディックとともに仮面ライダーハートへと変身し、二度目の消滅を迎えたはずのブレンロイミュード。しかし彼は謎の施設で目を覚ます。
ブレンを再生した組織の名は「無(ム)」。あらゆる個を否定し統一せんとする「無」の思想にロイミュードとして当然反発するブレンはそのまま強制洗脳されかけるが、組織に反旗を翻しためっちゃ既視感のある顔と声の科学者クリスタル・ペプラー博士とともに脱走。超進化態ロイミュードとしての力を発揮しきれないブレンは再生怪人軍団との戦いで窮地に陥りビルの屋上から落ちてしまう。続いてペプラー博士に危機が迫るが、いつの間にか懐に入っていたベルトを使って変身したブレンが再び立ちはだかった。
その名は仮面ライダーブレン!
「君たちや先ほど戦った怪人たちがそれぞれどんな素性なのか、私は知らない。
でも、一人一人が真剣に自分の存在を賭けて戦い抜いてきたはずです。
私たちロイミュードがそうだったように……!
それを単なる数合わせのものとしか見なさないあなたたちは、不快で傲慢で許しがたい。
この想いを大切にする私の主が、一番憎む真の邪悪だ。
だから倒します! たとえ弱い私一人でも、倒さざるを得ない! ……変身」
2019年4月28日(前編)、5月5日(後編)に東映特撮ファンクラブで配信開始されたドライブサーガ第3弾「仮面ライダーブレン」に登場。元は2017年4月1日に仮面ライダードライブ公式アカウントがTwitterに投稿したエイプリルフールネタだったが、巡り巡って実現した。
前編では勢いで変身できたようでその後は自在に変身できなかったが、ペプラー博士の死、そして己の存在を賭けて戦った怪人やダークライダーをも物扱いする「無」への確かな怒りをキーとして後編では自らの意志で変身。全身に宿した999の毒素を主体とするトリッキーな戦いで再生ダークライダー軍団及び大蜘蛛大首領を撃破した。そして「無」の首領を討つべく戦いを挑むが……実は「仮面ライダーハート/マッハ」からの流れで剛がチェイスの他にハート・ブレン・メディックのデータ再集積を行っており、ブレンの再集積率が最も高かったために見た「夢」だった模様。
劇場版「仮面ライダージオウ Over Quartzer」にも「溢れ出した平成ライダー」の一人としてちゃっかり登場している。
〇玩具解説
2019年4月24日~8月21日受注、2020年1月17日発送開始のプレミアムバンダイ限定商品。同時発送物には「仮面ライダーゲイツリバイブ 真の救世主セット」などがある。
専用武器・ブレンメガネブレードが付属する。
スタイリング
基本的にはタイプスピードのバリエーションにあたる。軟質素材のマントが特徴だが、手足装甲などこれまでのドライブ系より色数の多いデザインを再現しているところも見逃せない。
バストアップ
頭部はブレンにふさわしく脳味噌を想起させるチューブ類が造形されているが、複眼やマスク部分も独自デザインとなっている。
シフトカーは黒一色で特にシフトカーは装填されない。
ブレンドライバー
ボディが黒いのとフェイスの浮かび方がバンノドライバー似。バンノドライバーはゴルドドライブ時だとフェイスは消灯していたし、ブレンの意識はドライバーには収まっていないので、似ているようで色々と違う。
とは言え胸のアーキタイプギアや首の長さなどから総合するとやっぱりゴルドドライブが一番近かったりして。
アクション性能はタイプスピードに準拠。軟質素材の前垂れもさほど可動の妨げにはならない。
手首
握り拳の他に平手2種と持ち手2種が付属。
平手二種でライダー毒手だ!
棒系持ち手を使えばバイクへの搭乗も可能だが、前垂れをどう逃がしたものか……
ライドブレイザーはさすがに商品化されなさそう。
ブレンメガネブレード
仮面ライダーブレンが複眼に手をかざすことで実体化させる専用武器。意外にも(?)華麗な剣技に正眼からの打ち込みを交えて戦う。
再生ダークゴーストからは「それ、色塗り替えただけでお前の武器じゃない」と指摘された通りプロップはサングラスラッシャーのリペイント品だが、本商品に付属しているものは新規造形。
メガネ部分の開閉や眼魂装填、ブラスターモードへの変形といったギミックは省略されており、鍔裏面の眼魂押し出し穴も埋められている。
白い魔法使いの後頭部を狙え!
必殺! フルスロットル! ブレン!!
必殺技はベルトのイグナイターをひねるだけで発動。
ライダーキック……と見せかけて。
敵の眼前で着地、キック返しを回避。
「ブレン! ヘッドクラッシャーッ!!」
「ご存じなかった? 私はここが、一番の武器なんですよ」
ライダーキック(ブレンドロップ?)のエネルギーを頭に移し替えての一撃。結構器用なことするなこいつ……
というわけで仮面ライダーブレンでした!
企画の成立経緯がアクロバティックだったり戦い方がトリッキーだったり何気に前編配信前にフィギュアーツの予約が始まったりと何かとネタ度は高いですが、格好良さもプレイバリューも上々です。劇中再現という意味ではむしろブレンロイミュード(怪人態・超進化態)が欲しいところですが、むしろドライブや仮面ライダーハートらと絡めていつか来るかも知れない未来を想起するのもまた一興。
しかしこうなると映像作品としてもフィギュアーツとしても「仮面ライダーメディック」が欲しくなってしまいますね。