今日のといず・くろすおーばーは!
リュウソウジャーの最終ロボ、ミニプラ・騎士竜合体シリーズ06ヨクリュウオーをご紹介!
空の騎士竜、飛ぶ!
〇玩具解説
2019年11月11日発売。A~Dの四種を集めることでピーたん/騎士竜プテラードン/ヨクリュウオーが完成。ティラミーゴとの組み合わせで合体騎士竜プティラミーゴ、さらにパキガルーを組み合わせることで竜装合体キシリュウオージェット、キシリュウオー・キシリュウネプチューンとの三体合体によって竜装合体キングキシリュウオーが完成する。
ピーたん
全高:16.0m 全幅:15.0m 全長:17.0m
プテラードンが何者かに力を封印された形態。自力では飛べず大した身動きも取れないためそのまま海中に落下し、オトに拾われてピーたんと名付けられた。設定サイズは巨大時のものだが、実際は普通の人間が小脇に抱えられる程度の大きさであることがもっぱら。本来の姿に戻れるようになっても平時はピーたん姿を取っている。ディメボルケーノに燃やされてもパキガルーに殴られても痛いことは痛いが大したダメージは負わない模様。
性格はやや生意気。CVは「ドラゴンボール」シリーズのトランクス、「Yes!プリキュア5/同・GoGo!」のココ/小々田コージ、「ビーロボカブタック」のカブタックなどを演じた草尾毅氏。
側面二対と背面、足裏の七ヶ所にリュウソウジョイントminiが設けられているが、基本は置物。
しかし単独でナイトロボに変形することもあり、ボリュームはそこそこある。
小サイズで関節やパーツ接合部の遊びが影響し、かつ固定用ジョイントがないので前面のウイングをぴったり合わせた状態を保持しづらい。合わないわけではない。
変形!
背面のヒエヒエクローを外し、ウイングを開いて両脚を外す。
胴体を斜めにひねってボディを倒す。
主翼下にピーたんの脚(ヨクリュウオーの腕)、尾羽にヒエヒエクローを装着して変形完了!
騎士竜プテラードン
全高:29.4m 全幅:65.8m 全長:47.8m 重量:2,350t スピード:マッハ1.0 出力:1175万馬力
かつてプテラノドンをベースに作られた空の騎士竜。セトーに封印される前に宇宙に逃げたが、近年何者かに封印されて地球に落ちてきていた。当初は「命の危機に瀕したら覚醒するのでは?」というコウの思い付きで燃やされたり殴られたり高所から落とされかけたりしたが、オトを救いたいという熱い気持ちで自ら復活を遂げた。オト経由でコウにヒエヒエソウルを与えている。
絶対零度の冷凍ブレスと鋭い両翼ナイトエッジ、つらら弾を連射する機銃を武器とする。
CVは同じく草尾毅氏。プテラードンの姿では精悍さが大幅に増す。
スタイリング
変形合体のパーツを多くぶら下げており、プテラノドンっぽさはほとんど頭部のみに依存している。
ミニプラには拡張用リュウソウジョイントmini(後述)が付属しており、その中には3mm穴が開いたスタンド対応のものもあるので空中展示が可能。
嘴は開閉する。
騎士竜大集合
ジュウオウジャーやキュウレンジャーだとクリスマス商戦4号ロボの後に1号ロボを強化する武装ロボが追加されたりもしたが、その二作と異なりリュウソウジャーは全合体(あるいはそれに近いコンセプトのもの)はなく、むしろキシリュウオー(スリーナイツ)を強化する騎士竜が多いので「1号ロボ強化用追加メカ」がこれ以上出てくるかは未知数。
スタート時期が1ヶ月移動したことで終了時期もズレるので年明けから次戦隊までの間にもう一体くらい増やせそうな気がしないでもないが。
竜装合体!
とは言えほぼ単独変形。尾羽のヒエヒエクローとピーたん両脚を外す。
ヨクリュウオーの両脚を伸ばし、胴を斜め軸で回転、腰垂れも180度回す。
実はピーたん形態から変形させた方が早い。
ピーたん両脚=両腕をリュウソウジョイントminiで合体!
頭部にヒエヒエソウル、右腕にヒエヒエクローを装着し変形完了!
……なのだが
いろいろと可動の邪魔になるピーたん頭部カバーは、ミニプラオリジナルギミックではジョイントの挿し直しで背面に移動可能。
拡張用リュウソウジョイントmini
前述した3mm穴付きのものと両凸面、両凹面の拡張ジョイントが各1個ずつ。
さらにウイング装着用リュウソウジョイントmini(後述)が凹凸各2個付属している。
ウイング装着用リュウソウジョイントmini(凸)の一つを逆手に持たせて。
ヒエヒエクローを装着して決めポーズ!
ヨクリュウオー
全高:50.0m(翼の上まで:53.2m) 全幅:65.8m 胸厚:27.7m 重量:2,400t スピード:マッハ1.0 出力:1200万馬力
プテラードンが変形したヒエヒエソウルを頭部に冠する氷のナイトロボ。周囲を氷河期のごとく氷結させたバトルフィールドを形成し、敵の攻撃をも凍結停止して粉砕していく。また、飛行能力も健在。
必殺技は胸のプテラヘッドから放つヨクリュウオーブリザードストームと、ヒエヒエクローから氷の刃を伸ばして敵に突撃、貫徹するヨクリュウオーブリザードクローストライク。
基本的にはコウが搭乗するようだが、二度目の単独変形時はカナロが運用しており実は操縦者が定まっているわけでもない様子。
スタイリング
体格はややがっしりしているが全体的な造形はスマート。クリアブルーのパーツが頭部・胸部・主翼・大腿部・クローに配されており、軽快な印象を強める。
アクション
今回の特徴は脇部分の関節。腕を振り上げた時に隙間が目立たないように配慮されている。
腕部の可動は標準的で、手首も回転する。
下半身の接地も良好。また変形の都合で膝が180度回る。
敵を貫け! ブリザードクローストライク!!
ウイング追加
片面にリュウソウジョイントmini、反対側にプテラードン主翼をセットできる拡張ジョイントが2種・計4個付属。凹ジョイントでも凸ジョイントでもリュウソウジョイントminiがあれば好きな場所にウイングを設置できる。
ちょ、待てよ! 空……飛んでみる?
そしてピーたんの誘いでティラミーゴが空を飛ぶ!
まずティラミーゴから上半身をごっそり外す。ティラミーゴ頭部とドリル・砲台は残す。
プテラードンも上半身とヒエヒエクロー、下半身と頭部に分ける。使うのは前2者。
ティラミーゴ下半身にプテラードン上半身をセット!
ドリルと砲台、ヒエヒエクローをセットしていき……
最後にティラミーゴヘッドをセットして完成!
「ティラミーゴ!」
「ティラミーゴではない!」
「皆、目を開き空を見よ! 鳥か?」「飛行機か?」
「「いや、プティラミーゴだ!!」」
「どうでもいい!!! マイナソーを探してくれ!」
「……今探してる!」
合体騎士竜プティラミーゴ
全高:44.5m 全幅:65.8m 全長:71.7m 重量:3,300t スピード:800㎞/h 出力:1650万馬力
ティラミーゴとプテラードンが自主的に合体した、特殊な騎士竜。ティラミーゴとプテラードンの意志は独立しており、状況に応じて交互または同時に喋る。
プテラードン単独に比べると飛行速度は落ちたが火力と格闘戦能力はティラミーゴのものを受け継いでいるため大幅に強化されている。
スタイリング
ワイバーン……でもないな……とりあえず有翼ティラノ。首元のヒエヒエクローの突起がティラミーゴヘッドとつながるラインを形成しているのがおしゃれポイント。
余剰
余ったパーツだけでナイトロボを一体組み上げられてしまう。二体のロボの上半身と下半身を組み合わせて特徴的な武装を集中させる合体ということで、従来の戦隊ロボよりもシンカリオンのリンク合体の方が近いかも。
合体騎士竜ズ
三者三様。一番秀逸なのはやはりモササウルスの顎とディメトロドンの帆からスピノサウルスを作ってしまったスピノサンダーだろうか。
竜装合体!
パキガルーパイセンを呼んでさらなる合体!
実は胴体をひねって変形させようとするとウイング基部が干渉するので、いったん上半身を外して再接続する必要がある。尻尾と砲台がさらに余剰。
ドリルを膝に装着し、ヒエヒエクローとティラミーゴヘッドはそのままにヨクリュウオーの両腕をセット。
レッドリュウソウルとパキガルー・チビガルーを装着して……
キシリュウオージェット
全高:50.0m(肩上まで:53.2m) 全幅:65.8m 胸厚:34.1m 重量:3,450t スピード:マッハ1.2 出力:1725万馬力
ティラミーゴ、プテラードン、パキガルー、チビガルーが合体しレッドリュウソウルを頭部に冠した天空の王たるナイトロボ。
キシリュウオーパキガルー同様の拳闘士タイプだが、連続膝蹴りやハイキックなどを交えた身軽なキックボクシングスタイルへと変化する。飛行能力を活かしたオーバーヘッドドリルニーも痛烈。
必殺技は右拳に冷気、左拳に炎を宿した連続パンチ弾を撃ち込み、最終的にチビガルーが強襲するキシリュウオー・ブリザードインフェルノ。
スタイリング
ヒエヒエクローの装着位置がやや上寄りなので頭部がたまに見えなくなる……
上半身はヨクリュウオー、下半身はキシリュウオーの可動そのままで特に関節を妨げる合体もしていないので格闘アクションが実に決まる。
憎しみの雲をぶっ飛ばせ! ブリザードインフェルノ!!
そして三体のナイトロボが今究極の合体!
キシリュウオージェットからパキガルー親子を外し、胸のティラミーゴヘッドやヒエヒエクロー、ドリルなども外しておく。
ギガントキシリュウオーへの合体と同じ要領でキシリュウネプチューン(モサレックス)のパーツを組んでいき、左腕もカミツキアーム化させる。
ヒエヒエクローの裏からマスクを起こして。
プテラヘッドともども胸部に合体させ顔を覆えば合体完了!
キングキシリュウオー
11月24日放映の第35話から登場する、キシリュウオー・キシリュウネプチューン・ヨクリュウオーが合体した陸海空を征する騎士竜の王たるナイトロボ。
地球すら破壊しかねないという強大な戦力を持ち、リュウソウジャー6人が試練の断崖をクリアすることで解禁される……と思われる。
基本的にギガントキシリュウオーからディメボルケーノを引いて、キシリュウオーの半分をヨクリュウオーの半分に置き換えたものなので、ボリュームはさほど変化していないのだがウイングの存在でパワーアップをアピールしている。
アクション性能も据え置き。やっぱり関節を妨げるような合体してないし……
三つの頭から強力ビームを放て!
ボーナスパーツ
元々のヘッドギアを収納し(あるいは取り外し)、アンモナックルズに付属したディテールアップ版頭部の一部パーツをヨクリュウオーBに同梱されているヘッドパーツと交換することで、自由に動かせる頭部パーツが完成する。
ポージングに幅が出るぞ!
ここからはオリジナル合体
まずはヨクリュウオースリーナイツ。肩上のリュウソウジョイントはDXだと翼が邪魔で使いづらいものになっていたが、ミニプラでは翼を後ろにどかすことで問題なく合体可能になる。
ヨクリュウオータイガランス/ミルニードル。
単独で合体させたが、もちろんスリーナイツからの合体も大体可能。ジョイント位置がキシリュウオーのそれに似ているのでネプチューンより合体させやすい。
ディメボルケーノ、コスモラプター、パキガルーとも。ラプターの肩前面に着けるパーツのみちょっと持て余すかな……?
ギガントヨクリュウオー
オトに拾われたプテラードン、兄であるカナロと父代わりのモサレックス、オトが婿候補にロックオンしているメルトと、縁の深い騎士竜たちを集めた空と海を叡智で結ぶオトの騎士たるナイトロボ(?)
あえて全合体ではなくブルー系・暗色系でトータルコーディネートしてみたらオト関係者が揃ってしまった。
ついでにキシリュウジングリーンナイツとキシリュウオーそれ以外全部。全合体も挑戦してみたいけれどひとまず三つくらいにまとめてみたってことで。
というわけでヨクリュウオーでした!
クリアパーツ多めだったり関節配置が練られていたりと、今期最終商品(多分)にふさわしい完成度の高さです。様々な騎士竜に翼を授ける拡張ジョイントや合体ヘッド用ボーナスパーツなど、ミニプラならではのプレイバリューも充分。
とはいえ関節の多さやサイズゆえの制約でピーたんの安定性がいまいちであるとか、クリアパーツにクラックが入りやすいとかの面もあるので扱いにはやや注意が必要かもしれません。
プティラミーゴやキシリュウオージェット、キングキシリュウオーと公式合体バリエーションも多いのですが、余剰パーツ上等という姿勢も貫かれており、ロボ丸ごと一体分が余るという本シリーズ随一の豪快さも見せてくれるのはこれまで付き合ったきたファンでも好みが分かれそうだと思ったりも……
しかしその分ビジュアル面のまとまりは全体的に高水準で、たまにはこういう年もありかな、と思わせてくれました。来年度以降も一部でコンセプト再採用とかしてほしいかも……?