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劇場版手裏剣戦隊ニンニンジャー/仮面ライダードライブ

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 今年も観て参りました、夏のSHT劇場版!
劇場版

 というわけで感想レビューです。


手裏剣戦隊ニンニンジャーTHE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!

時間軸
エピソードの独立性の高いスーパー戦隊でごちゃごちゃ考察するもんでもないですが、今回に限って言えば「霞さんのお化け攻撃」が見られるので確実に「忍びの23」よりは後だと言う事が確定していますね(笑)
西洋三大妖怪の内一体のオオカミオトコがキンジの因縁に絡んで話が長引く可能性を考えると、忍びの23と24の間と考えていいと思います。

忍隠れの里
忍びの者だけが行くことが出来るとされる隠れ里を、牙鬼軍団の侍大将・弓張重三が襲う。好天がニンニンジャー六人に出した「夏休みの宿題」は、里の殿さま・八角辰之助を救い出し、里にLOVE&PEACEをもたらすこと!

殿さま救出行
八雲・凪・風花がヒトカラゲ・ジュッカラゲに押されている里の忍たちを支援し、天晴と霞が天守閣へと向かう。
途中、ジュッカラゲに扮したキンジのサポートを受けて二人は城に潜入するが、弓張と接敵してしまう。
戦いの中で殿さまが潜り込んだ葛籠を見つけた霞は即座に天晴を括りつけ、八雲のドラゴマルに牽引させて脱出! ドラゴマルを駆る八雲と縛りつけられた天晴、そしてムササビの術で撤収していくニンニンジャーに、タイトルが被さるのだった……
やっぱりみんな、天晴の「戦闘面では六人中最強」を「何やっても大丈夫」だと思ってるよ! 括りつけられて以降の天晴がしばらく「えぇー!?」しか言ってないよ! 相変わらず根本のツッコミが足りてないよこの戦隊!

殿さまは恐竜だった
恐竜というか邪悪竜デンベエというか。
元々忍隠れの城主は恐れ・悩み・侮ることで悪しき竜と化してしまう呪いにかかっているそうで、辰之助はモロに呪われてやさぐれてしまっていました。
最初は殿さまと違う人を連れ出したと思って慌てる霞さんが、殿さまだと分かって旋風さんと一緒にノリノリで「ははーっ」ってしてるのが可愛い(笑)

天晴別行動
殿さまは救出したので次は里を救うだけ、とする八雲たちは忍隠れの里に戻り弓張の手から解放しようとするが、そこで好天の矢が天晴に刺さる
殿さまに仕えることもニンジャの使命。天晴は辰之助に付き合わされることに……
この時期の戦隊映画はレッドとゲスト女優とのロマンスがあることが多いんですけど、天晴の相手役として用意されていたのがおっさん恐竜だったという衝撃
そして、ニンジャに憧れる子供がそのまんまデカくなったような天晴が、辰之助に付き合わされてガード下で酔いつぶれるというビジュアルにもうひとつ衝撃。

八雲たち、再び隠れ里へ
ニンジャ専用らしき路線が通ってる……
五人は助けた里の人々から、辰之助が元々は里を守る良き殿さまだったこと、しかし仕事に忙殺されて家庭を顧みなかったあまりに奥さんに逃げられたということ、呪いは角を折れば解けることを明かされる。
ところで今回、例年に比べると追加戦士のキンジが初期メンバーと揃って行動していることが多くて(前々年のウッチーもでしたが)、第1クール中に出ただけあっているだけ出演になっていないのが嬉しいところ。
あと、本編でもう絶滅したのかと思っていたヒトカラゲも大暴れしてるのもポイントか。

やりたいことをやるだけ
八雲たちは牙鬼軍団の襲撃を受けて姿を消し、外で見張りをしていたキンジも多勢に無勢で押さえこまれてしまうが鷹にメッセージを括りつけて天晴たちの元へ向かわせることには成功する。
ところで旋風さん、鷹の扱いにだいぶ慣れているっぽく見えたんですが。パンフレットとかにその辺の情報全く書いてないんで旋風役の矢柴さんが鷹に慣れているかどうか分からないという(笑)

考えないけど考えさせる
今さら言っても無駄だから、という辰之助に対し、天晴は「やりたいことをやるだけだ!」と告げて戦場へと走る。
そして旋風さんはその姿を見送りながら辰之助に「殿さまが一番したいことは何ですか?」と問いかけるのだった。何と言うか旋風さん影のMVPよね。

忍びなれども忍ばない
天晴の元にキンジが合流。そして、里の家に標準装備されている抜け穴をとおって無事だった八雲たちも加わり手裏剣変化!
名乗りの時にスペースからはみ出し気味でふんわり浮いてるスターニンジャーに吹く。

戦闘開始
最初はまともに戦っていたと思ったのに、夕立の術辺りから怪しくなってきて……というのもニンニンジャー流。扇風機の術って何だよ!大胆すぎるよ!
そして天晴VS弓張は何気に天晴優勢で進んでいます。しかし最後の一斉忍烈斬を、弓張得意の結界が防ぎ、逆にニンニンジャーを追い詰める!
この結界を唯一敗れる存在こそが「悪しき竜」であり、弓張はその力をも手にするため忍隠の里を襲撃したのだった。
さらには、里の民を人質にとり、一転弓張が有利となるが……

殿さまの再起
やりたいことをやりに来ただけ。迷いを振り切った辰之助が悪しき竜の力を解放することで弓張の結界を破壊! さらに奮起した里の人たちが自力でヒトカラゲたちの拘束を脱して逆転! まあみんなニンジャだから老若男女だいたい戦闘力あるけれど、殿さまやニンニンジャーに助けられるわけでもなく独力で戦闘員を抑え込みに行く里の人らパワフル過ぎる……

暴走ダイノマル
元の姿に戻った辰之助がダイノマルの忍シュリケンを天晴に託そうとしたその瞬間、弓張の矢が辰之助と忍シュリケンを貫く!
そして、辰之助はダイノマルに変貌し暴れ出してしまう!

悪しき竜の角を砕け
弓張の相手を八雲たちに任せ、天晴はキンジと共にオトモ忍を召喚。バイソンキングバギーに二人乗りしつつ、天晴はシノビマルに巨大カラクリヘンゲン(!)を構えさせる!
天晴の矢は見事にダイノマルの角を砕き、暴走状態を解除。そして辰之助はすぽーんと排出され、天晴の元に忍シュリケンが渡る!

弓術・肥大蕃息
自力で巨大化した弓張に対し、天晴たちはシュリケンジンダイノで立ち向かう。弓張の矢を叩き落とし、胸からの火炎で焼き尽くし、トドメはドリルで貫くダイノミックサマー!
割と巨大戦そのものはあっさりというか、キンジがさりげなくフェードアウトしていてバイソンキングバギーどこ行ったんだと(笑)
オトモ忍の原型はUFOマル、という話になっていましたが「悪しき竜」は好天が宇宙人と接触するよりはるかに前に存在しているのも気になります。悪しき竜を封印・制御してオトモ忍にするための忍シュリケンを、好天が八角家に前もって渡していたと考えてもいいかも知れません。
「里にLOVE&PEACEをもたらせ」という宿題も、まずは好天が下準備をしていた、と……

祭りじゃ祭りじゃ
戦いが終わり呪いからも解放されて、「これからはやりたいことをやるだけだ!」と豪語する辰之助ですが、それがまた里のために働くことだと素直に言えないところまで見抜かれていました(笑)
こういう可愛げのなるダメ中年って言うのは藤本氏よく似合ってます。
そして今一番やりたいことは、勝利を祝って里のみんなで宴だ! 歌って踊れ! ということでエンディングへ……
いやちょっと待って、逃げた奥さんいいの!? そこ解決してなくない!? と、最後までツッコミどころを残してニューロンを焼いて行くのがニンニンジャー流でしょうか(笑)
あとエンディングは八雲のダンスがだいぶ上達しているんですけど風花とキンジというキレッキレツートップと一緒に映っていて相対的に分が悪く見えてしまっていました、はい。


劇場版仮面ライダードライブ SURPRISE FUTURE

時系列
劇中ではっきりと日付が出ていたので、2015年8月6日~7日の事件ということになります(5日夜にはダークドライブが到着)。
TVシリーズで流れている一分間ストーリーだとエイジが8月5日の昼間に出現してダークドライブもそれを追ってきているので地味に描写が齟齬を起こしているのですが、ここら辺は色々解釈しようがある……かも?
とりあえずは「チェイスが進ノ介のことをファーストネームで呼ぶ」「ブレンの体が復活している」で、こちらも第40話と第41話の間と見ていいでしょう。

真夜中の来訪者
何はともあれ8月5日の夜の市街、ビルの壁面に吸いつくように現れたネクストライドロン。降り立ったダークドライブの腰からはネクストハンター・ネクストビルダー・ネクストデコトラベラーが飛び出す。
ネクストデコトラベラーは駐車中のデコトラと一体化してこれを強奪、運転席にドライバーに擬態した素体ロイミュードを実体化させる。
バイラルコアがあればコアプログラムのない素体ロイミュードを使役出来る、というのはMOVIE大戦フルスロットルでルパンがやっていましたが、その応用とも取れますね。
ネクストライドロンに付き従うように夜の街をデコトラとパトカー、そして日立のロマン双腕重機ASTACOが駆ける!

8月6日
霧子と共に巡回中、進ノ介はルトさんから渡された手紙を期日の8月8日より前に開けようとして窘められていた。そこへ、巨大ロイミュード出現の報が入る。
変身せよ仮面ライダードライブ!

巨大ロイミュード撃墜
ブースタートライドロンで巨大ロイミュード(バット)を撃ち落としたドライブは地上に降り立ちタイプフォーミュラーへとシフト。ベルトさんによって威力を絞ったトレーラー砲を構えてトドメを刺そうとするが……

撃っちゃダメだ父さん!
そこへ現れて制止したのは泊エイジ。父さんだのと身に覚えのないことを言われるわ砲撃を阻止しようとしがみついてくるわで進ノ介が困惑する中、とたんに「殲滅せよォ!」とか破壊衝動をむき出しにしたベルトさんによりトレーラー砲が火を吹く。
その一撃は巨大バットを粉砕するだけではなく、隣接するエネルギー施設にも多大な被害をもたらした……
進ノ介が「どうなってんだこれ普段以上だぞ!」と言ったり、捜査会議のシーンでりんなさんが「トレーラー砲の威力を超えた被害」であることを主張したりしているので、ここで起きた爆発も真犯人の仕込みだったのでしょう。

畳みかけるように現れる悪意
想定外の被害を出してしまったドライブとエイジの前に現れるダークドライブ。ベルトさんが不調のため力を出し切れないこともあり、ドライブは追い詰められていく。
エイジがトライドロンを駆ることでどうにかその場を逃れることが出来た進ノ介だが、状況は最悪だった。

泊進ノ介指名手配
古葉参事官は警察の威信を守るため、犯人である進ノ介を捕らえるべく全国指名手配とする。
正直真影やら仁良やらの件で警察の威信はとっくにズダボロな気がしないでもないですが、警察というのは「強く正しく犯罪者に容赦ない」というイメージを維持することで犯罪を抑止して治安を守るのも大事なお仕事であり、こんな現状だからこそ却って警察の威信に拘るのも無理からぬことではあります。
……しかし「仮面ライダーだと全国に報道される」「殉職が報道される」「復活も報道される」「立てこもり犯扱いされる」「記者会見に殴り込んで状況をひっくり返す」「今回の全国指名手配」と、進ノ介って歴代ライダーでもトップクラスで新聞の一面を飾るお騒がせヒーローになってるんじゃなかろうか……
古葉参事官を演じるのは柳沢慎吾氏。犯罪撲滅キャンペーンで訪れた空気の読めないアイドル・花咲未来役は筧美和子氏。

ロイミュードの仕業か
進ノ介の指名手配を知ったチェイスは、これがロイミュードの陰謀であると考えて単身ハートたちに接触を図る。
ハートは「把握している仲間でこの件に関わっている者はいないが、心当たりはある」と明かす。
……ここで得た情報を積極的に明かしていけば早期に話が解決したとも言えるんだけど、チェイスってば聞かれなかったら答えない人だし、「進ノ介や霧子たちを守るために自らの判断で決断する」という傾向も強まってきているので仕方のないところか。

未来のビジョン
エイジが渡した映写機には、クリム・スタインベルトが2035年の未来を蹂躙する姿が映されていた。
悪クリムとその隣のダークドライブがともにドライブドライバーを巻いているし、エイジが後に「スタインベルト式のドライバー」って表現を用いてたりするので、ドライブドライバーはもしかしたらある程度量産されていて、レジスタンス側も使っていたのかも知れない。1分間ストーリーでもドア銃使ってたし。エイジ自身も未来のドライブの一人だった、と考えていいと思います。

エイジが語る未来
「紙と金属で買い物が出来るなんて新鮮」って電子マネー全盛なのか2035年。でもロイミュードってネットワーク上を潜伏したりしているし蛮野もネットワークの神とか自称するくらいだし、荒廃した時代だってことを考えても電子マネーというかネットワーク前提の支払い方法が生き残っているとも思えない……まさか物々交換?(違うと思う)
クリム・スタインベルトは悪の科学者であり、ドライブドライバーに仕込んだ「周囲を騙すためのプログラム」が解けるのが今日だった、進ノ介はエネルギー施設爆破の罪を着せられ、最悪の未来が訪れる……とはエイジ談。
劇中での真相とTV本編での動きを見ると今回の不調は蛮野がこっそり埋め込んだチップによるところが大きいように見えるんですが、そう言えば映画に繋がると思われた「何故か観ているクリム」に関しては今回ほぼノータッチだったんで、どこからどこまでが映画の宣伝要素なのか見極めが難しいところです。

焼け焦げたネクタイと、買ってきたひとやすみるく
ベルトさんが悪人だとは信じられない進ノ介だが、父の遺品というネクタイと、片道切符の時間旅行でも父に一目会いたかったという心情吐露、そして自分と同じ飴の趣味を見て、進ノ介はエイジを信じ始める。
自分も少年時代に父を亡くしているわけで、進ノ介としては余計に感じる物があったんでしょう。
少なくとも「泊エイジが父に会うため片道のタイムスリップを敢行した」という部分は事実であるわけだし。

逃避行再開
エイジならドライブドライバーを改造してベルトさんの中の悪を取り除くことが出来る。そう主張したところで、押し寄せる警官隊!
身の潔白を証明している暇はないと急かされ、進ノ介はエイジと再び逃亡することに。
ここで進ノ介がベルトさんから、トライドロンを遠隔操作可能で、かつ今までの戦闘データを全て蓄積したトライドロンキーを渡されます。

マッハ登場
まずは進ノ介に警察に戻ってもらって体勢を立て直して、という判断は間違ってはいないんだけど、そこへネクストハンターに憑依されたパトカーと未来型ロイミュードが襲撃。
剛、そちらの対処を丸投げされてしまう……「そりゃないよ進兄さん!」
未来型なだけあって素体状態で充分強いロイミュードを、デッドヒートマッハで撃破!

レインボーブリッジ封鎖完了!
現さん、基本的に出番というか事態への関与具合はさほどでもないんだけど、出演シーンが軒並み美味しい気がする。

今度は電気泥棒か
スタインベルト型ドライバーの再起動には莫大なエネルギーが必要となる。ベルトさんを再起動すべく手を尽くすエイジだが、進ノ介の目の前で胸を撃ち抜かれて死す……!?
ブレイドガンナーを手に現れたのは、ダークドライブだった。

ダブル変身
ダークドライブの合図でASTACO(改)が進ノ介を襲う。そこへ追い付いた剛とチェイスが合流してダブル変身!

「バイクを借りるぞ」「……壊すなよ!」
この空気感というか距離感が結構好き。マッハはダークドライブを、チェイサーはライドクロッサーを駆ってASTACOを相手取る。

ライドクロッサーVSASTACO
未来シフトカーが融合したことで相当パワーアップというか変容を遂げているのか、ASTACOが素でビームバルカンを撃つわ、内部に破砕グラインダーを装備するわで結構やりたい放題してます。
軽快な機動性で立ち回るライドクロッサーだが、やがてASTACOのアームに掴まれてチェイサーを摘まみ出されてしまう。
そしてチェイサーにグラインダーの刃が迫る……!

決意の変身
何かあったら進ノ介がフォローすると決め、タイプトライドロンへ!
……ってまあ、よりにもよってベルトさんの運転代わろうモードがあるそれを選んじゃうかとも思ったけれど、ダークドライブが控えている以上は最強戦力でベルトさんがおかしくなる前に撃破するという判断は間違ってはいないし、事実撃破まで持ち込むことは出来たわけだけど……

チェイサーの逆襲
ブースタークロッサー 

ドライブに救われたチェイサーは、ライドクロッサーにライドブースターを接続したブースターライドクロッサーでASTACOに戦いを挑む!
一見すると左右のブースター部がASTACOのアームにぶち抜かれて大破しているようだったんですけど、CMと二度目の観賞で確かめてみたら「ホバーユニットの刃でASTACOのアームを逆に粉々に砕いていた」ことが判明。ブースターライドクロッサー、まさかの無傷。すげぇ。
ASTACO本体はチェイサーがシンゴウアックスで一刀両断!

ドライブ&マッハVSダークドライブ
ふと思う。
マッハって割と苦戦が多いけれど、ドライブとギアが噛み合って共闘している時はむしろかなり強いんじゃなかろうかと。
徐々にダークドライブを追い詰め、アタック123タイヤ装着のドライブとマッハのダブルキックがダークドライブを地面に叩きつけ、大地を削りながら撃破! しかし。

ドライブ暴走
ベルトさんモードになったドライブがマッハを締め上げ、進ノ介の制止も空しく変身解除に追い込む。
さらに生身の剛に向けてトレーラー砲を撃ち込もうとするが、ギリギリで進ノ介が主導権を奪い返し、ドライブドライバーをむしり取って殴って止めた!
強制変身解除でシフトカーたちも傷ついて動けない状態に……

決断の時
ベルトさんは破壊衝動を抑えることが出来ない。未来の悪を止められるのは、現在の進ノ介の正義だけ――
ASTACOと半ば相討ち状態になってチェイサーが取り落としたシンゴウアックスを手に、ベルトさんの求めに従い、進ノ介は決意する。
チェイスの制止を振り切り、進ノ介が振り下ろしたアックスが、ベルトさんを破壊する……

いいわけないじゃないか
エイジの正体はロイミュード108だった。彼は2035年でエイジを殺害してタイムスリップシステムを奪い、2015年に現れたのだった……
というわけで一分間ストーリーと齟齬が出来てしまっていますが。
「一分間ストーリー自体が進ノ介に見せるためのフェイク映像だった」「一分間ストーリーの直後に2035年に引き戻されて改めて108が時間移動した」「進ノ介を騙しきるために途中まで108自身の人格を封印してエイジの人格を前面に押し出していた」「どっちかが実は2周目以降」……まあ色々解釈出来なくはないと思います。
ただわざわざ「トレーラー砲の事件が起きる日」に108エイジも飛んできた辺りは、真エイジの強い想いに引きずられた部分があったんじゃないかとも思う。

ダークドライブは未来のドライブ
スーツだけでも半自律行動が取れるという、G4あたりに欲しかった機能がついていた。
「8割方は本当、それが嘘を信じ込ませるコツさ」と嘯いて108エイジはダークドライブに変身。しかしまあ、いい気になって真相をペラペラ喋ったことで、近くに来ていた現さんに証拠写真撮られてたりするけどね!

爆炎に消ゆ
剛は気絶中、進ノ介は変身不可能。戦いのダメージを引きずってチェイスが駆ける中、ダークドライブの攻撃が二人を飲み込む!

捜査本部に飛びこむ情報
しかし「未来からの怪物」という突拍子もない情報を、古葉参事官は信じない。
ロイミュード関連の犯罪は既存の常識とか通じたもんじゃないんんだけど、だからと言って怪しげな情報を鵜呑みにはできない、と保守的に構えてしまうのも無理はないかも知れない。
ともあれ、進ノ介の指名手配は未だ解かれず。

見つかったトライドロンキー
雨の降りしきる夜の現場で霧子はトライドロンキーを発見し、そこへ傷ついたチェイスが真実を告げに来る。
チェイスに助けられていた進ノ介は託されたマッハドライバー炎を手に108を追う決意を新たにしつつ、ベルトさんから託された手紙を思い出す……

2015年8月7日
手紙に書かれていた場所は、初代ドライブピットだった。録音されていたベルトさんのメッセージが響く。
8月8日はベルトさんが初めて特状課に配属された進ノ介に声をかけた日であること、それを記念して生前集めていたクラシックカーと、それを収めた初代ドライブピットを進ノ介に進呈するつもりであること……ここに至り、ベルトさんを自らの手で喪失してしまった実感が追いついてきた進ノ介はたまらず涙する。

バディ
きっと進ノ介はここに来るだろう。そう信じた霧子がドライブピットに現れる。
脚本では霧子が進ノ介を抱きしめる流れだったそうですが、やってみたら手が届かなかったのでスーツを掴む形に変更になったそうな。
警視庁に一旦戻り名誉を回復させるべきとする霧子だが、進ノ介は猶予がないとして行動を選択する。
仁良立てこもり事件の際は記者会見を逆用することで一気に形勢逆転したけれど、今の状態からすぐさま名誉を回復させるのは確かに時間がかかりそうだし。

ダークドライブ強襲
貴重なクラシックカーが半分くらい爆発四散した!
そこへ飛び込んできたのはプロトトライドロン。進ノ介はこれに乗ってダークドライブを引きつけ、霧子を警視庁に向かわせる。

チキチキトライドロン猛レース
プロトトライドロンがあっさりとコアユニットだけになって程なくして大破するというまさかのあっけなさ。そりゃ最古のトライドロンじゃ最新のトライドロンに太刀打ちできるわけがないけど、超デッドヒート登場前に爆散するとは思ってなかったよ!
しかし見てみると、「プロトドライブ喪失の戦訓から脱出用ユニットを積んだ車を建造する(プロトトライドロン)」→「コアユニットやシャーシに変形ギミックを追加して多機能化(トライドロン)」→「変形機構の無駄を省き、必要な部分は半実体武装をその都度生成する(ネクストライドロン)」という、トライドロン進化の歴史が垣間見えて興味深い。

やっぱりチェイスのシグナルバイクは使えないか!
投げ出された進ノ介に、デコトラが迫る。シグナルチェイサーは使えない。そこで目に飛び込んできた、霧子から託されたトライドロンキーを掴んで変身!

超デッドヒートドライブ
……デコトラ受け止めたけど、接触の瞬間はまだ生身だったよね進兄さん。
何はともあれ、本作限定フォームのひとつ、超デッドヒートドライブ。マッハドライバー炎にトライドロンキーを差し込んで変身したのですが、装填音声が「シグナルバイクシフトカー!」だったし、もしかしてマッハの強化用に取っておいた音声を流用したんじゃないかなとか思ったり。
スーツは頭部がプロトドライブの改造で首から下が魔進チェイサーのリペイントと、微妙にドライブの戦闘データとは関係なさそうな物が入ってますが、チェイスの仮面ライダーチェイサーへの初変身で一瞬だけ魔進チェイサーになってキャストオフしていたので、その頃のデータがマッハドライバー側に残留していたのかも。

超デッドヒートパンチ
デコトラに搭乗していた未来型ロイミュード二体のうち一体を撃破!
基本的にはAtoZの仮面ライダージョーカーのような「間に合わせの装備でガムシャラに戦う」というコンセプトなので、完成品のドライブよりも異形感が溢れているのがいい感じ。

警察とは
進ノ介の無事とその行動、そしてチェイスからもたらされた情報を携えて霧子は警視庁に戻る。
それでもなお、あり得ない出来ごとを認められない古葉に、霧子は吼える。

「警察官が警察官を信じられないなんて、私たち警察はそんなに無力な組織だったんですか!?」
信じるより疑ってかかる方が、リスクは小さく出来る。そうやって弱さを抱えて安全策を取らなくては守れないものもある。
だけど、だからこそ、仲間を信じる強さだけは捨てちゃいけない。こんなご時世だからこそ、霧子の言葉が鋭く現実を斬ってくれるなぁ、と。
そこに本願寺課長も迫り、古葉はついに決意する。

全警察官に告ぐ。仮面ライダードライブ・泊進ノ介を全力で援護せよ!
間に合わせの装備での連戦は厳しい。未来型ロイミュードとの戦いでジリ貧になりかける超デッドヒートドライブの背後に、特殊弾を装備した機動隊が迫る。
だが彼らの弾丸は未来型ロイミュードを抉った。続々と駆け付けるパトカー。現さんと霧子が晴れやかに登場!
彼らに後を任せ、進ノ介は108を追う……普通のパトカーを超デッドヒートドライブの姿で運転するのがややシュール。敬礼で見送る警察官たちは熱いんだけどね!

108の狙い
件のエネルギー施設には、108エイジと封印中の108がいた。
2015年8月8日に怒る落雷事故のエネルギーを利用して現代の108を再起動させること。
そして現在と未来の108が一体となって究極の融合進化を果たすことで「永遠のグローバルフリーズ」を起こすことこそが、108の狙いだった。
108はロイミュードの中でも危険視されてグローバルフリーズ以後は封印されていたとのことですが、ハートの言う「人類への挑戦」を通り越してグローバルフリーズという「手段」に魅入られすぎてしまったのかも知れない(フリーズもグローバルフリーズそのものを最終目的にしていたわけではなかったはずだし)。
進ノ介は超デッドヒートに変身するが、108エイジのダークドライブ相手では分が悪かった。

次作ライダー登場
一方未来ロイミュード相手に苦戦する警官隊の前に、不気味な黒い靄が現れ警官隊を救う。
新たなる仮面ライダー、その名は仮面ライダーゴースト
オーラを纏ってふわふわと漂うようなアクションや、ぬらりとした手つきが幽霊っぽいですね。ふわふわアクションがどれだけ持続するかが心配ですが。

ルィンゴガラッカァーヒキーヨセラッカァッ!
そしてフォームチェンジ。ゴーストはゴースト眼魂(アイコン)をベルトにセットすることで偉人の魂の力を引き出しフォームチェンジ出来る。
ニュートンゴーストアイコンの力は重力操作。片手で引力、片手で斥力を操り、デコトラにロイミュードを貫通させて爆破! ってニュートンがリンゴ落としたわけじゃねぇよ!?
音声はロックシード風の読み上げをウィザードライバー調に読み上げる感じで、また「黙ると死ぬベルト」扱いされそうです。
新たなライダーを目撃したのは現さんと霧子ということで、進ノ介とは出会ってないんですね。

パラドックスロイミュード
現在と未来の108がひとつに……友人たちと観に行ったら全員が鎌田を連想していたという(笑)
同一存在のロイミュードが融合合体するという本来あり得ない進化の仕方をしたせいか、その出力は絶大で、世界全域を重加速状況下においてしまう。
……帰宅途中のゴーストさんも巻き込まれてたのかな……

危機に割って入るもの
重加速に絡め取られた進ノ介にパラドックスの光弾が迫るが、そこはデッドヒートマッハがインターセプト。シグナルマッハを進ノ介に貸して重加速から解放する。
しかし、当人が「ダークドライブ程度の力」というだけあってパラドックスの能力はダークドライブ以上らしく、デッドヒートマッハがあっという間にピンチに陥る……。

8割方の真実に含まれていたヒント
トライドロンキーと、108エイジが投げ捨てたドライブドライバー、そしてドライブドライバーの起動条件と上空の雷雲(重加速中なので帯電状態を維持している)。進ノ介の中で全てが繋がる!

Start your engine!!
そして進ノ介はドライブドライバーをトライドロンキーを掲げて吼える。瞬間、スピード・ワイルド・テクニックの三大シフトカーが駆け付け、ドライブドライバーを連れて天高く駆け上がる!
落雷の莫大なエネルギーがドライブドライバーに注がれ、トライドロンキーが分解還元されて宿り、ベルトさん復活!

ベルトさんの策
エイジが敵だった場合を考えて自らのバックアップを確保していた。さすが疑り深い秘密主義者。本来の想定だとりんなさんに新しいベルトを作ってもらうつもりだったんだろうけれど、ベルトさん自身も予想外の乱暴な復活方法だったようです。
秘密主義者、火の玉小僧と悪態をつきあう姿が、気の置けない関係といった感。

Start our engine! 俺たちが仮面ライダードライブだ!
進ノ介、タイプスピードに変身! ドア銃の他にゼンリンシューターも駆使して戦うが、それでもパラドックスは強い。
パラドックスの超重加速はそれまでの超重加速を超えた完全停止状態を生み出し、ドライブすらも停止させてしまう。

未来のドライブの力
霧子はダークドライブのシフトカーに着目した。未来のドライブの力なら――霧子はマッドドクターを呼び、シフトカーを調整。そして自ら重加速の虜になりながらも、進ノ介に向けてシフトカーを投げる。その姿が、エイジと重なった。

未来の分の怒りも喰らいやがれ!
シフトネクストスペシャルを受け取った進ノ介は、ドライブ・タイプスペシャルへと変身!
108に悪用されたエイジの想いを背負い、パラドックスを圧倒する。ここはSURPRISE-DRIVEがかかって否応なくテンションが上がるシーンですね。
トドメはスペシャルドロップでいいんだろうか……ネクストライドロンがぐるんぐるん回って球体を作って敵を閉じ込める演出に、ふとレスキューファイアーを思い出したりして。

Nice Drive!
変身解除後、晴れやかに声を揃える進ノ介とベルトさん。当初はベルトさんが進ノ介を指導する立場だったけれど、ここに至って対等の相棒になったんだなと思うと非常に感慨深いものがあります。

戦い終わって
アイドル未来の一日所長に付き合って記念撮影するドライブ。まさかタイヤとは逆向きにタスキをかけるとは(笑)
そこへ現れる古葉参事官は、大事な物を思い出したとしてやはり晴れやか。鶴太郎さんのギャグ絡みだけど「古葉ちゃま」と呼ばれたり(喝を入れる時は「古葉ァ!」と呼び捨て)、本人も柳沢氏ならではの「あばよ!」で去って行ったりして、もしかして若い頃は本願寺課長と組んでひたすら突っ走っていたタイプなのかも知れない。泊英介との関係も気になるところです。

泊エイジの母親は?
「普段笑わない母さんが、父さんのことを話す時だけは笑う」という、エイジの言葉。
そうか、母親はチェイス(違)
いやまあ、霧子の他に進ノ介と結婚しそうな女性キャラはいないだろうってなもんですが、最近は割と表情豊かになっている霧子が「普段笑わない」ってことは未来で進ノ介の死が心に影を落としてたんだなと気付かされたり。
ともあれ、自分が霧子と結ばれる未来を暗示されて戸惑う進ノ介に、「何を笑ってるんですかっ! 確保ですっ!」と霧子が追い回す。
そんな二人の関係が未来永劫続くのか、とベルトさんが呆れて……ここで「笑ってる」「笑ってない」のやり取りがTVシリーズで見られた物と逆転しているのが面白いところですね。

というわけで夏の劇場版でした!
まずはニンニンジャー。元々尺が少ない分アクションで押していくのが夏の戦隊劇場版の基本ですが、ニンニンジャーもその例にはもれず。冒頭の天守閣潜入ミッションだと石垣を駆け登ったり屋根の上を走ったりと、役者さんも相当のアクションを見せてくれています。
巨大戦がややあっさりだったものの、弓張の弓アクションが格好良かったり、辰之助も魅力あるキャラだったりと非常に楽しい作品だったと思います。

そしてドライブ。夏の劇場版=TVクライマックスとは別の切り口での集大成、と考えると「警察ドラマ」であり「父と子の物語」であるドライブの魅力をたっぷり詰め込んだ傑作ですね。
思った以上にネクストライドロンが格好良かったので(ベース車のAMG GTは実写版サウンドウェーブのSLS AMGの後継車種)是非ともフィギュアーツで欲しくなってしまったという(笑)
こちらも王道の格好良さと爽快さを見せてくれたので、実に満足度が高かったです。

さて、次のライダー映画はゴーストとドライブのMOVIE大戦になるわけですが、新章突入って何か新しい試みが用意されているんでしょうか……?


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