皆様、あけましておめでとうございます。
今年も当ブログをよろしくお願い申し上げます。
あともう一つの名義での活動もモバイルのお仕事入りましたやふー。
というわけで新年一発目のといず・くろすおーばーは!
実は東條って2002年時点で25歳=1977年生まれだからへび年なんですよね。今年は年男だ!
……浅倉と神崎も同い年っていうのが軽くカオス。
東條悟、25歳。清明院大学香川研究室に所属する大学院生で、香川の教え子の中では最も優秀、らしい。
神崎の資料を見た記憶から目論みを止めようとする香川教授と、神崎への復讐に燃える元・江島研究室所属の仲村創とともに「ミラーワールドを閉じる」研究を進めていく最中、「許せないライダーは倒せばいい。仮面ライダーは英雄でないと」とする東條の意見がどこからか神崎の耳に入ったらしく、神崎からカードデッキを与えられた。
(……のだと推測されるが明確な時系列に関する描写はない。ただし超全集では香川教授に加担したのはデッキ取得後と記述されているため、神崎に助言する程度には素で仲が良かった可能性も……)
しかし東條はミラーワールドを閉じて英雄になるためにタイガのデッキのデータを香川に提供、ダミーデッキ(ミラーワールドを見ることが出来る程度の機能を持つ)の開発を経て疑似ライダー・オルタナティブを誕生させることとなった。
普段は物静かで掴みどころのない青年で、同い年であるためか神崎士郎を「神崎くん」と呼ぶ稀有な人物でもある。一方で他者からの愛に飢えているのか「英雄になること」に自己完結的な拘りを持ち、当初は香川・仲村とともに「神崎優衣を殺害してミラーワールドを閉じる」という目的のもと行動していた。
しかし「仮面ライダーの頂点に立って英雄になる」と目的が変質したために二人を殺害し、「英雄は自分にとって大切な物を犠牲にしても目的を成し遂げる」という理念を「自分にとって大切な物を犠牲にすれば英雄になれる」と解釈して友情を結んだ仮面ライダーインペラー・佐野満に致命傷を与える、思うように戦いを進めることが出来ず現実世界で浅倉を爆殺しようと試みるなど迷走を続けるが、最終的には「次にどうすればいいか分からない中、トラックに轢かれかけた親子を香川教授親子と誤認してこれを庇って死亡し、新聞の片隅に英雄として掲載される」という皮肉な最期を迎えた。
なお、最終回後の「戦いのない世界」にも王蛇こと浅倉、ライアこと手塚とともに登場。また「仮面ライダーディケイド」第3話で地獄兄弟が去っていった「地獄」にはタイガとデルタのシルエットが映っていた。
東條を演じた高槻純氏はそれ以前に「ウルトラマンネオス」の主人公カグラ・ゲンキを演じた経験があり、ウルトラマンと仮面ライダーを演じた俳優としては二人目(一人目はウルトラマンアグル・藤宮博也と仮面ライダーライア・手塚海之を演じた高野八誠氏)となる。
身長:197cm 体重:97kg 最高視力:約20km 最高聴力:約15km
走力:100mを5秒 ジャンプ力:ひととび45m パンチ力:250AP キック力:400AP
白虎型モンスター・デストワイルダーと契約した仮面ライダー。デストワイルダーのAPがドラグレッダー・ベノスネーカーと同格であるためかタイガ自体の身体能力も高水準となっている。
しかし真っ向勝負よりは奇襲攻撃を得意としており、フリーズベントでモンスターを凍結して隙を作り、ファイナルベントでいきなり攻めるのが基本パターン。それだけに一度戦闘スタイルを見切られるとあっという間にジリ貧になるという極端さが特徴で、経験や地力の不足が露呈することも少なくなかった。
ある程度レギュラー出演しR&M化された龍騎ライダーとしては最後の登場となったため、ライドシューターへの搭乗シーンはない。
2012年8月25日、一般販売。限定品も含めればフィギュアーツ龍騎シリーズ8番目の商品となった。
右は「GD-91 装着変身・仮面ライダータイガ(2005年10月発売)」。ベントインギミックのためにデストバイザーが巨大化しているのが特徴(?)。
素体こそ龍騎系共通だが、上半身の装甲のおかげでマッシブなプロポーションになっている。
Vバックルはいつも通りカードデッキを着脱可能。龍騎系随一の複雑さを誇る変身ポーズに挑戦してみよう(違)
スリットの細さが東條の得体の知れなさにマッチしているような気がしないでもないが、デザイン時点では正統派ライバルキャラにする予定だったらしい。
この辺、常に変化球を投げて来てくれるというか、ひねくれているというか。
足首はダイキャストだが爪先のみABS製。爪先裏にはタイガの紋章が。
左右にスイングしたり、爪をわずかに開閉させたりすることで密着性・アクションへの追従性を高めている。
タイガの肩アーマーには体格をたくましく見せる効果があるのだが、その分だけ外すと一気にヒョロくなる(笑)。
襟首のジョイントによって肩アーマーは前後左右にスイング可能。
これにより上体が膨らんでタイガの体格をボリュームアップさせてくれる。フィギュアーツ版タイガ最大のギミックと言えるかも知れない。
平手と開き手も左右分付属。開き手は龍騎らとは異なり、指の開きが大人しめだったりする。
持ち手は真っ直ぐ持つ物と角度が付いたものが左右とも付属。
これらを組み合わせることでデストバイザーの構え方に幅が出る。
柄を縮めることでカードリーダー部が露出。
アドベントカード持ち手は左右とも揃っている。タイガは右手で持ったバイザーに、左手でカードを装填、というスタイルなので左カード持ち手は必須。
カードリーダー展開時裏側。
カードを装填したままカバーを閉じることが出来るのだが、カードスロットそのものはほとんど閉じないため、振り回すとカードが落ちてしまう。紛失しないよう注意が必要となる。
また、劇中のプロップに比べると柄の途中の黒く細い所(スライドスペース)が短くなっている。ギミックとスタイルの兼ね合いで、しわ寄せが来た形か。
デストワイルダー(左上) フリーズベント(右上)
ストライクベント・デストクロー(左下) ファイナルベント・クリスタルブレイク(右下)
設定では特殊カード・リターンベント(消去されたカード効果を復活させる)も所有しているのだが、コンファインベント(カード効果消去)持ちのガイがタイガ登場以前に退場してしまっているため出番がなく、本商品にも付属しない。
龍騎サバイブやオーディンが使用したスチールベント(本来は王蛇所有設定)と異なり誰もリターンベントを使っていないから、アーツ用アドベントカード化は絶望的か……
両腕に装着する手甲型武器。デストワイルダーの前腕を模しており、鋭い爪と幅広の装甲で攻防に用いることが出来る。
ファイナルベントの際も自動的に装着されるが、両手がふさがるためデストバイザーとの併用やベントインは出来ない。
爪部分はABS製でシャープ。五指ともに付け根部分がボールジョイント接続されており、想像以上の表情付けが可能。
また側面装甲の一部がスイングするため、肘の動きを妨げない工夫がなされている。
手首を取り外して代わりに装着するタイプなのだが、奥まったジョイントに向かって斜めに腕を突っ込むため、装着難易度が無駄に高い。ジョイント部分を引き出すようなギミックもなく、非常に扱いづらいのが本商品唯一にして最大の難点と言えるだろう。
身長:2m45cm 体重:280kg 走行速度:300km/h
タイガと契約した白虎型モンスターで、APは5000。ダイヤモンドをも切り裂く鋭い爪と100tの鉄球をも持ち上げる鋼の筋肉を持ち、タイガのアドベント・ファイナルベントで召喚される際は突如出現して敵に奇襲をかける。
東條の死後は制御を離れて手当たり次第に人を襲っていたが、龍騎サバイブのドラゴンファイヤーストームを受けて爆死した。
玩具は「装着変身EX ミラーモンスターズ02(2005年11月発売)」の物で、元をたどれば「R&M8 仮面ライダータイガ」付属のもののリペイント品。デカイ割にギミックに乏しいのが難点。デストクローを外すと中から人間のような拳が出てくるのがチャームポイント?
突如出現したデストワイルダーが敵を押し倒して地面を引きずり……
頭上に掲げて冷気を流し込み結晶爆発。必殺クリスタルブレイク!
R&Mや装着変身のデストクローはPVC製だったが、フィギュアーツ版はABS製なので再現の際は爪が破損しないように気をつけよう。
「地味ながらすっごく痛そう」と評価されるクリスタルブレイクだが、デストワイルダーの引きずり中に妨害されると技がキャンセルされてしまう欠点があり、王蛇やゾルダは実際に抵抗して技を外しており、その後対策まで取られている。
そのためオルタナティブ・ゼロ殺害の際はうつ伏せに引きずって抵抗を封じ、インペラーを狙った際はアドベント・ストライクベントを用いてファイナルベントカードを温存したまま疑似的にクリスタルブレイクを再現する(しかも橋の欄干に何度もインペラーの頭を打ち付ける)といった工夫を見せている。
劇中では搭乗シーンはないが、オーディンやリュウガみたいな特殊ライダーでない以上所有はしていたはず……
というわけでタイガでした!
信頼性の高い素体に小技の利いたギミックで、なかなか飽きさせない出来になっていると思います。
ただ、デストクロー装着の際に手首の可動軸が逃げてしまってイラつくというのが、遊んでいる上で無視できない欠点と言えるでしょう。一見嵌まり込んだように見えてもすぐ外れてしまいそうで、もう少しギミックを練り込んでほしかったのは否めません。
また、恐らくデストワイルダーが出るとすれば魂ウェブ限定なんでしょうけれど、ボリュームの割にギミックに乏しいデストワイルダーにどれだけの注目が集まるかも未知数と言えば未知数。もしかしたらバイオグリーザ辺りとセット売りになって高額になってしまうんじゃないかと言う心配もあります。
龍騎系コンプのためには欠かせない主従なんですが、メジャーどころがあらかた発売された今(ベルデが受注中。多分シザースやインペラーもそちらに回されるでしょう)、バンダイがどこまでやってくれるか見守りたいと思います。