観てまいりました今年のオールスターズ。
てなわけで、ネタバレありの感想です。
歌と踊りの妖精王国ハルモニア
NS2とは異なり、プリキュアへの招待状は王家からの正式な物。映画限定だけでも結構増えていくな妖精のテリトリー……
春野はるかは歌と踊りが苦手
プリンセスを目指しつつも色々経験値の足りないはるかが周囲に導かれて成長していく、というのが「GO!プリンセスプリキュア」の基本路線で、それはこのASでも踏襲されています。
NS三部作だと成長はゲストキャラの役割で、現役プリキュアも「導き手」側に立っていたんですけれど、今回は「現役が先輩たちに励まされて成長する」という構図になっていますね。
まあ、今回の場合影響を受けて成長する役割ははるか一人に集中しているというか、TV本編でも出来る話を芯にしているというか。
怪盗オドレン&ウタエン
ハルモニアの警備が緩すぎるのか、こいつらが意外と凄腕なのか。王様と王女様と大臣を拘束して国を乗っ取った怪盗コンビ。声はオリエンタルラジオの両氏が担当しています。芸人の起用に関しては色々意見もあるでしょうけれど、とりあえず演技力の面では安定していました。
既にプリキュアを呼ばれてしまっているため、逆にこれを一網打尽にしてしまおうとする……特にそれ以上の野望はなかったっぽい?
ハピネスチャージ組
ブルーはレッドやミラージュと惑星レッド復興に行って戻ってきていないようで出番なし。
しかし、後述するワンカット出演を含めても、色んなキャラは出ているのにファンファンが見当たらなかったのは……と思ったらウルルンオニニンマジョリンもいなかったか。満薫やレジーナも映っていたのに。人間キャラと妖精だと違うのかな。
そして、ハルモニアの関して勉強したのに忘れているヒメルダであった。
招待状が変化して
イルカやらツバメやら気球やらになっていざハルモニアへ。はるかたちはこの道中で自分たち以外のプリキュアの存在を知るわけだけど、オールスターズお約束の「新旧ピンクの運命の出会い」演出は今回なしか。
はるかたちにとってはプリンセスプリキュア以外のプリキュア知識がないから「ごきげんよう」とあいさつしてハピネス組を戸惑わせてしまったり、ヒメルダのフルネームをみなみさんが一発で覚えたりと、それぞれの個性はちゃんと出てましたね。
あとまあ、全体を通してゆうゆうのごはんトークが本当にブレない。
カーニバル出演依頼
大臣を装ったオドレンたちが毎年恒例の春のカーニバル(これ自体は本物)にプリキュアの出演を要請する。
歌と踊りに自信のないはるかは腰が引けてしまうけれど、一方できららちゃんもみなみさんも全然動じてないという。モデルと、人前に出ることの多い生徒会長だしね……
カーニバル開幕
全プリキュア入場ッッ! オドレンウタエンは怪盗なんかせずに司会業で一発当てられたんじゃないかな。何か禁断のプリキュアバトルロイヤルが始まりそうな紹介に吹く。
Mステだこれー!?
そして始まる、妖精たちに感謝を込めての歌と踊りのカーニバル。それぞれOPかEDにCGダンスと本編の流れに即したPV的映像をつけて流すという構成で、本映画の中心というか最大の見所。
出番が終わった後変身解除してオドウタとトークしてる辺りが完全にMステでした。
オドレン&ウタエンの作戦
変身解除したプリキュアからアイテムをスリ取り、妖精は「プリキュアたちに飲み物を取って来てあげて」で誘導して、纏めて回収、最終的に抵抗力を失いただの女子中学生となったプリキュアを一網打尽にするという計画。
……最終的な絵面が「女子中学生を追いまわす中年」という完全にアウトな代物なんですが!
何はともあれPV
総集編&後日談的な映像は、知っている人ほど楽しめるというものでしょう。個人的な印象ですけど、ある程度のオーダーだけ出して後は各作品の担当演出に構成任せてる感が……「ダイジェスト中心」「後日談中心」「その他」って感じで、それぞれの映像の制作スタンスにバラつきがあるんですよね。バリエーションを広げて飽きさせないようにした、というのもありそうですが。
トップバッターはフレッシュ組
みんなにハートを渡して行くパートと、過去の戦いの回想。これが噂のベリーウイングか……トークでは、せつなが今はラビリンスの復興に尽力していてなかなか会えないことが(改めて)明かされたり。
というか今までだと割とホイホイ人間界にいたというか、オールスターズ一通り終わった後でラビリンスに帰郷したんじゃないかとすら思ってた……
スマイル&5組
ココナッツシロップに対する感謝の歌とダンスなんだろうけれど、くるみ=ミルクも踊る側に回っているのは……まあ仕方ないね!
スマイルは「キャンディの誕生日を祝う」というコンセプトでひみつ図書館でのケーキ作り。主婦力の高いなお、美術系は強いやよい、コテ捌きの要領でケーキを異様に手際よく構築するあかねちゃんに比べると、みゆきはある意味いつも通りとはいえれいかもあまり戦力になっていない(風船ふくらませたくらい)なのにちょっと驚く。
5組は誰が暴走したんだろう。河村さんだろうか。
ココのぞ、シロうら、ナツこま、かれミル全部見せてきて、りんちゃんさんが、そのまあうん。
何はともあれカップリング的に美味し過ぎる。
トークパートでも「うちのコッペ様もイケメンだよ(えりか)」「のぞみさんにとってはココさんが一番のイケメンさんなんですよ(つぼみ)」と取り上げられていて、何かこうノリノリ度が違う気がする。
ハートキャッチ&マックスハート
トークパートでえりかとヒメルダがこころの種に喰いつきすぎてる……のはともかく、いつきとさつきお兄様の過去と現在とか、こころの大樹に浮かぶコロンの幻に涙するゆりさんとか、マリン一人だけコッペ様にしがみついて大気圏突破とか、総集編的な性格が強い内容でした。
マックスハートはCGダンスパートを除くと純粋に「今の水準で再描写したオープニングフィルム」といった感。
今もミップルメップルと同居しているなぎさ、ほのかだけど「これからも私たちはずーっと一緒よね」というほのかさんの台詞が別の意味合いにしか聞こえなくて困る。
休憩(陰謀)挟んでドキドキ&S☆S
ドキドキは割と後日談っぽい構成。PV部分ではなくその前の紹介パート(静止画)でしっかり超巨大ランスが出ていたのに吹いた。ありすお嬢様もしかして気に入ってペット扱いでたまに散歩させたりしてらっしゃるんですか。
PVではシャルルやラケルが人間体で生徒会の仕事を手伝っていたり、レジーナも出て来たり(決戦時の和解シーンがもう一度見られたのにさらに満足)、何より亜久里とエルちゃんが手を繋いでたりして、本編見ていると感無量ですね。
S☆Sは何故かビーチバレー。いや本当に何故だ。何気に月風モードの満と薫もワンカット登場してたけれど。あれか、S☆Sは豊かな自然描写が売りだし海辺も印象的な舞台ではあるけれど、何故ビーチバレーなんだろう……
そしてトークパート。真後ろにスイート組が控えている中で炸裂するマナ会長の歌声。六花たちは慣れた物でさっさと耳をふさいでいたけれど。
マナさん今回愛のふりまきっぷりがパワーアップし過ぎていてキュアハートとしてのアクションがほとんどない状態なので、ここが一番動いてたかも知れない(笑)
スイート&ハピネスチャージ
スイートは完全に後日談構成。白ピーちゃんや元トリオ・ザ・マイナーが元気にやってる姿に胸が熱くなるんですが、ついでとばかりに王子先輩と聖歌先輩と和音ちゃんまで踊ってるのは嬉しいけどどういうことなの……あとメイジャー王家はやっぱり、でかい。
あとやっぱりスイートは美麗かつかっこいい。
ハピネスチャージはブルーの一時帰還パーティなんだろうか
誠司の出番はここだけ。あとミラージュやレッド、世界のプリキュアの出番はなし。
ハピネスの選曲は「パーティハズカム」ですが、TVだとサビに入る際にイノセントフォームになっていたのに対し、今回は最後までノーマルフォームで踊りきっていたのが印象的。しかしもはや懐かしいなハピネスチャージ……
露見する悪事
変身アイテムと妖精をオドレンウタエンに奪われたことを知ったプリキュアが、二人を追う。だが王国を掌握しているオドレンはステージを反転させ、さらにハピネスチャージ以前のプリキュアをステージの奈落ギミックで地下に閉じ込めてしまう!
うん。「ただの女の子のお前らに何が出来る!」ってオドレンが言い出した時には、ふとゆりさんといつき、いおなに生身で屠られるオドレンを幻視したんですけど、さすがにそう言う事はなかったか(笑)
歌の力を信じて
取り残され、絶望しかけるみなみさんときららちゃん。だがはるかは踏みとどまり、響たちに教えられた歌とダンスの力を信じて、歌いだす。
その時不思議なことが起こった
はるかたち三人の歌声に導かれてオールスターズドレスアップキーが誕生。オドレンたちが変身アイテムをしまい込んだ宝箱を解錠し、さらにステージまでも塗り替える。
40人が歌って踊って大集合! この辺は一番ミュージカルっぽかったかもしれない(あとオドレンとウタエンの陰謀パートの歌か)。
戦闘開始
オドレンが使役する戦闘員ドロボーンがプリキュアたちに襲い掛かる。とりあえず各チームごとにドロボーンに対処しつつ外部への脱出を図り、5組は妖精の救出と避難、プリンセスたちとマーメイドたちは王族の解放へと向かう。
各々の活躍
S☆S組の戦闘シーンでの個別の見せ場は宣伝OPで全てでした。うむぅ。
そしてフレッシュは、これが噂のアカルンワープ……本格的に戦術に組み込むと強力すぎる……
ハートキャッチは、マリンが安定のマリン。まさかの決め台詞キャンセルでミサイルどてっ腹に受けて吹っ飛ばされているところをスイート組が合流してメロディが救出。やっぱりメロディの「絶対許さない!」はキレがあるな。
スマイル組
面倒くさいトラップを、壁に横穴開けて回避。行き止まりも力ずくで突破。
サニーのツッコミがいい味出し過ぎていて、ここだけちょっと繰り返しで観たいくらいかも知れない。
ドキドキ組
何でドロボーンとにらみ合ってるのかと思ったら、マナ会長もしかして「愛をなくした悲しい○○さん」を何にすべきか見極めていたんだろうか。ドロボーンって見た目は藁人形だし。結局「愛をなくした悲しい泥棒さん」に落ち着いたわけですけど、「このキュアハートが、あなたのドキドキ取り戻してみせる!」だけでドロボーンを一気にメロメロにしているのが面白い。
メロメロになった隙に他四人でボッコボコにする中、ハートさん動いてないし(笑)
王族救出
この辺はさすがにキュアプリンセスことひめの独壇場……ってアコも姫だけどさ。
しかし救い出された王様は、春のカーニバルが一応開催されつつも中断されたと聞いて恐怖に震える。
歌とダンスをささげる守り神がお怒りになってしまうと言うのだ……
守り神ドラゴン
デザインがかなり邪龍っぽいんですが。
カーニバルが中断されたことに怒る守り神。その願いは、本当はプリキュアと同じはず。しかし怒りに我を失った守り神はハルモニア島に向かって砲撃を開始してしまう。
オールスターキーの力
ピンク・青・黄色でキャラを対応させるから、フォーチュンさんがさりげなく余る。
プリンセスチームが取り落としたオールスターキーを、ハピネスチャージ組が改めて手渡す。
そして、プリキュアオールスターズの力を受けてモードエレガント・プリマヴェーラ!
想いを伝えるレインボートルネード
プリキュアの浄化攻撃と言うのは、頑なに耳を塞ぎ己の殻に閉じこもる相手のガードを破って「あなたと私たちはともだちになれる」と差し伸べる手でもある。
守り神さん虹に包まれて目を覚まし、花火を打ち上げて壊れた物を修復。ちゃんと自分の始末を自分でつける神様だ!
歌います、プリンセスプリキュア
音楽を楽しみ、歌と踊りの力を信じる。
成長したはるかが、みなみさんきららちゃんと共に歌う。
その経験は、学校の歌のテストにも……
というわけで春のカーニバルでした!
ちょっとネガティブなことを言ってしまうと、一部ダンスのCGモデルが流用っぽいことや静止画の多さ、話の流れの説明不要っぷりと、一方でオドレンウタエンの出番の多さや最後のモーニング娘。’15の実写PVエンディングなど、ちょっと予算と日程の配分がいびつな感じがしないでもなく……
一方で、ファンを長くやっていればやっている程楽しめる小ネタ満載で、途中のPVにせよキャラのやり取りにせよ、スタッフのプリキュア愛が感じられる楽しい作品であったのも事実。いや、小ネタばかりというか小ネタしかないというか、ストーリーの芯は「想いは伝えなきゃ伝わらない、歌の力を信じて」しかないどシンプルっぷりで、そこへの肉付けが凄いって感じですか。
未見のプリキュアも結構多いので、機会を見つけてマラソン視聴しなきゃなあ……(笑)
てなわけで、ネタバレありの感想です。
歌と踊りの妖精王国ハルモニア
NS2とは異なり、プリキュアへの招待状は王家からの正式な物。映画限定だけでも結構増えていくな妖精のテリトリー……
春野はるかは歌と踊りが苦手
プリンセスを目指しつつも色々経験値の足りないはるかが周囲に導かれて成長していく、というのが「GO!プリンセスプリキュア」の基本路線で、それはこのASでも踏襲されています。
NS三部作だと成長はゲストキャラの役割で、現役プリキュアも「導き手」側に立っていたんですけれど、今回は「現役が先輩たちに励まされて成長する」という構図になっていますね。
まあ、今回の場合影響を受けて成長する役割ははるか一人に集中しているというか、TV本編でも出来る話を芯にしているというか。
怪盗オドレン&ウタエン
ハルモニアの警備が緩すぎるのか、こいつらが意外と凄腕なのか。王様と王女様と大臣を拘束して国を乗っ取った怪盗コンビ。声はオリエンタルラジオの両氏が担当しています。芸人の起用に関しては色々意見もあるでしょうけれど、とりあえず演技力の面では安定していました。
既にプリキュアを呼ばれてしまっているため、逆にこれを一網打尽にしてしまおうとする……特にそれ以上の野望はなかったっぽい?
ハピネスチャージ組
ブルーはレッドやミラージュと惑星レッド復興に行って戻ってきていないようで出番なし。
しかし、後述するワンカット出演を含めても、色んなキャラは出ているのにファンファンが見当たらなかったのは……と思ったらウルルンオニニンマジョリンもいなかったか。満薫やレジーナも映っていたのに。人間キャラと妖精だと違うのかな。
そして、ハルモニアの関して勉強したのに忘れているヒメルダであった。
招待状が変化して
イルカやらツバメやら気球やらになっていざハルモニアへ。はるかたちはこの道中で自分たち以外のプリキュアの存在を知るわけだけど、オールスターズお約束の「新旧ピンクの運命の出会い」演出は今回なしか。
はるかたちにとってはプリンセスプリキュア以外のプリキュア知識がないから「ごきげんよう」とあいさつしてハピネス組を戸惑わせてしまったり、ヒメルダのフルネームをみなみさんが一発で覚えたりと、それぞれの個性はちゃんと出てましたね。
あとまあ、全体を通してゆうゆうのごはんトークが本当にブレない。
カーニバル出演依頼
大臣を装ったオドレンたちが毎年恒例の春のカーニバル(これ自体は本物)にプリキュアの出演を要請する。
歌と踊りに自信のないはるかは腰が引けてしまうけれど、一方できららちゃんもみなみさんも全然動じてないという。モデルと、人前に出ることの多い生徒会長だしね……
カーニバル開幕
全プリキュア入場ッッ! オドレンウタエンは怪盗なんかせずに司会業で一発当てられたんじゃないかな。何か禁断のプリキュアバトルロイヤルが始まりそうな紹介に吹く。
Mステだこれー!?
そして始まる、妖精たちに感謝を込めての歌と踊りのカーニバル。それぞれOPかEDにCGダンスと本編の流れに即したPV的映像をつけて流すという構成で、本映画の中心というか最大の見所。
出番が終わった後変身解除してオドウタとトークしてる辺りが完全にMステでした。
オドレン&ウタエンの作戦
変身解除したプリキュアからアイテムをスリ取り、妖精は「プリキュアたちに飲み物を取って来てあげて」で誘導して、纏めて回収、最終的に抵抗力を失いただの女子中学生となったプリキュアを一網打尽にするという計画。
……最終的な絵面が「女子中学生を追いまわす中年」という完全にアウトな代物なんですが!
何はともあれPV
総集編&後日談的な映像は、知っている人ほど楽しめるというものでしょう。個人的な印象ですけど、ある程度のオーダーだけ出して後は各作品の担当演出に構成任せてる感が……「ダイジェスト中心」「後日談中心」「その他」って感じで、それぞれの映像の制作スタンスにバラつきがあるんですよね。バリエーションを広げて飽きさせないようにした、というのもありそうですが。
トップバッターはフレッシュ組
みんなにハートを渡して行くパートと、過去の戦いの回想。これが噂のベリーウイングか……トークでは、せつなが今はラビリンスの復興に尽力していてなかなか会えないことが(改めて)明かされたり。
というか今までだと割とホイホイ人間界にいたというか、オールスターズ一通り終わった後でラビリンスに帰郷したんじゃないかとすら思ってた……
スマイル&5組
ココナッツシロップに対する感謝の歌とダンスなんだろうけれど、くるみ=ミルクも踊る側に回っているのは……まあ仕方ないね!
スマイルは「キャンディの誕生日を祝う」というコンセプトでひみつ図書館でのケーキ作り。主婦力の高いなお、美術系は強いやよい、コテ捌きの要領でケーキを異様に手際よく構築するあかねちゃんに比べると、みゆきはある意味いつも通りとはいえれいかもあまり戦力になっていない(風船ふくらませたくらい)なのにちょっと驚く。
5組は誰が暴走したんだろう。河村さんだろうか。
ココのぞ、シロうら、ナツこま、かれミル全部見せてきて、りんちゃんさんが、そのまあうん。
何はともあれカップリング的に美味し過ぎる。
トークパートでも「うちのコッペ様もイケメンだよ(えりか)」「のぞみさんにとってはココさんが一番のイケメンさんなんですよ(つぼみ)」と取り上げられていて、何かこうノリノリ度が違う気がする。
ハートキャッチ&マックスハート
トークパートでえりかとヒメルダがこころの種に喰いつきすぎてる……のはともかく、いつきとさつきお兄様の過去と現在とか、こころの大樹に浮かぶコロンの幻に涙するゆりさんとか、マリン一人だけコッペ様にしがみついて大気圏突破とか、総集編的な性格が強い内容でした。
マックスハートはCGダンスパートを除くと純粋に「今の水準で再描写したオープニングフィルム」といった感。
今もミップルメップルと同居しているなぎさ、ほのかだけど「これからも私たちはずーっと一緒よね」というほのかさんの台詞が別の意味合いにしか聞こえなくて困る。
休憩(陰謀)挟んでドキドキ&S☆S
ドキドキは割と後日談っぽい構成。PV部分ではなくその前の紹介パート(静止画)でしっかり超巨大ランスが出ていたのに吹いた。ありすお嬢様もしかして気に入ってペット扱いでたまに散歩させたりしてらっしゃるんですか。
PVではシャルルやラケルが人間体で生徒会の仕事を手伝っていたり、レジーナも出て来たり(決戦時の和解シーンがもう一度見られたのにさらに満足)、何より亜久里とエルちゃんが手を繋いでたりして、本編見ていると感無量ですね。
S☆Sは何故かビーチバレー。いや本当に何故だ。何気に月風モードの満と薫もワンカット登場してたけれど。あれか、S☆Sは豊かな自然描写が売りだし海辺も印象的な舞台ではあるけれど、何故ビーチバレーなんだろう……
そしてトークパート。真後ろにスイート組が控えている中で炸裂するマナ会長の歌声。六花たちは慣れた物でさっさと耳をふさいでいたけれど。
マナさん今回愛のふりまきっぷりがパワーアップし過ぎていてキュアハートとしてのアクションがほとんどない状態なので、ここが一番動いてたかも知れない(笑)
スイート&ハピネスチャージ
スイートは完全に後日談構成。白ピーちゃんや元トリオ・ザ・マイナーが元気にやってる姿に胸が熱くなるんですが、ついでとばかりに王子先輩と聖歌先輩と和音ちゃんまで踊ってるのは嬉しいけどどういうことなの……あとメイジャー王家はやっぱり、でかい。
あとやっぱりスイートは美麗かつかっこいい。
ハピネスチャージはブルーの一時帰還パーティなんだろうか
誠司の出番はここだけ。あとミラージュやレッド、世界のプリキュアの出番はなし。
ハピネスの選曲は「パーティハズカム」ですが、TVだとサビに入る際にイノセントフォームになっていたのに対し、今回は最後までノーマルフォームで踊りきっていたのが印象的。しかしもはや懐かしいなハピネスチャージ……
露見する悪事
変身アイテムと妖精をオドレンウタエンに奪われたことを知ったプリキュアが、二人を追う。だが王国を掌握しているオドレンはステージを反転させ、さらにハピネスチャージ以前のプリキュアをステージの奈落ギミックで地下に閉じ込めてしまう!
うん。「ただの女の子のお前らに何が出来る!」ってオドレンが言い出した時には、ふとゆりさんといつき、いおなに生身で屠られるオドレンを幻視したんですけど、さすがにそう言う事はなかったか(笑)
歌の力を信じて
取り残され、絶望しかけるみなみさんときららちゃん。だがはるかは踏みとどまり、響たちに教えられた歌とダンスの力を信じて、歌いだす。
その時不思議なことが起こった
はるかたち三人の歌声に導かれてオールスターズドレスアップキーが誕生。オドレンたちが変身アイテムをしまい込んだ宝箱を解錠し、さらにステージまでも塗り替える。
40人が歌って踊って大集合! この辺は一番ミュージカルっぽかったかもしれない(あとオドレンとウタエンの陰謀パートの歌か)。
戦闘開始
オドレンが使役する戦闘員ドロボーンがプリキュアたちに襲い掛かる。とりあえず各チームごとにドロボーンに対処しつつ外部への脱出を図り、5組は妖精の救出と避難、プリンセスたちとマーメイドたちは王族の解放へと向かう。
各々の活躍
S☆S組の戦闘シーンでの個別の見せ場は宣伝OPで全てでした。うむぅ。
そしてフレッシュは、これが噂のアカルンワープ……本格的に戦術に組み込むと強力すぎる……
ハートキャッチは、マリンが安定のマリン。まさかの決め台詞キャンセルでミサイルどてっ腹に受けて吹っ飛ばされているところをスイート組が合流してメロディが救出。やっぱりメロディの「絶対許さない!」はキレがあるな。
スマイル組
面倒くさいトラップを、壁に横穴開けて回避。行き止まりも力ずくで突破。
サニーのツッコミがいい味出し過ぎていて、ここだけちょっと繰り返しで観たいくらいかも知れない。
ドキドキ組
何でドロボーンとにらみ合ってるのかと思ったら、マナ会長もしかして「愛をなくした悲しい○○さん」を何にすべきか見極めていたんだろうか。ドロボーンって見た目は藁人形だし。結局「愛をなくした悲しい泥棒さん」に落ち着いたわけですけど、「このキュアハートが、あなたのドキドキ取り戻してみせる!」だけでドロボーンを一気にメロメロにしているのが面白い。
メロメロになった隙に他四人でボッコボコにする中、ハートさん動いてないし(笑)
王族救出
この辺はさすがにキュアプリンセスことひめの独壇場……ってアコも姫だけどさ。
しかし救い出された王様は、春のカーニバルが一応開催されつつも中断されたと聞いて恐怖に震える。
歌とダンスをささげる守り神がお怒りになってしまうと言うのだ……
守り神ドラゴン
デザインがかなり邪龍っぽいんですが。
カーニバルが中断されたことに怒る守り神。その願いは、本当はプリキュアと同じはず。しかし怒りに我を失った守り神はハルモニア島に向かって砲撃を開始してしまう。
オールスターキーの力
ピンク・青・黄色でキャラを対応させるから、フォーチュンさんがさりげなく余る。
プリンセスチームが取り落としたオールスターキーを、ハピネスチャージ組が改めて手渡す。
そして、プリキュアオールスターズの力を受けてモードエレガント・プリマヴェーラ!
想いを伝えるレインボートルネード
プリキュアの浄化攻撃と言うのは、頑なに耳を塞ぎ己の殻に閉じこもる相手のガードを破って「あなたと私たちはともだちになれる」と差し伸べる手でもある。
守り神さん虹に包まれて目を覚まし、花火を打ち上げて壊れた物を修復。ちゃんと自分の始末を自分でつける神様だ!
歌います、プリンセスプリキュア
音楽を楽しみ、歌と踊りの力を信じる。
成長したはるかが、みなみさんきららちゃんと共に歌う。
その経験は、学校の歌のテストにも……
というわけで春のカーニバルでした!
ちょっとネガティブなことを言ってしまうと、一部ダンスのCGモデルが流用っぽいことや静止画の多さ、話の流れの説明不要っぷりと、一方でオドレンウタエンの出番の多さや最後のモーニング娘。’15の実写PVエンディングなど、ちょっと予算と日程の配分がいびつな感じがしないでもなく……
一方で、ファンを長くやっていればやっている程楽しめる小ネタ満載で、途中のPVにせよキャラのやり取りにせよ、スタッフのプリキュア愛が感じられる楽しい作品であったのも事実。いや、小ネタばかりというか小ネタしかないというか、ストーリーの芯は「想いは伝えなきゃ伝わらない、歌の力を信じて」しかないどシンプルっぷりで、そこへの肉付けが凄いって感じですか。
未見のプリキュアも結構多いので、機会を見つけてマラソン視聴しなきゃなあ……(笑)