今日のといず・くろすおーばーは!
「我望様に疑問を持つこと……すなわち我望様への反逆だ!!」
我望光明理事長の秘書兼ボディガード、立神吼が変身する獅子座のゾディアーツ。
本体に特筆すべき特殊能力はないが、その分フィジカル面はホロスコープス中でも群を抜き、立神の技量と相まってコズミックステイツ・メテオストームの2大最強フォームを向こうに回してむしろ圧倒する強さを発揮する。
武器は両腕を変化させた巨大クローと口から吐く咆哮弾。また、立神の特異体質により他ホロスコープススイッチを使ったゾディアーツへの多段変身が可能で、一部のアビリティに至ってはオリジナルのゾディアーツを上回る。
立神は元々凄腕のストリートファイターで並び立つもの無き強さゆえに生きる目的を見失っていたが、我望と出会いその力とカリスマに心酔。以降は彼に付き従うこととなる。
我望に忠誠を誓っている同志に対しては気さくに接する体育会系の兄貴肌である一方、疑念を抱いた速水や、我望に慣れ慣れしく接しておきながらその若さを評価された弦太朗に対して容赦ない攻撃を仕掛けるなど、その忠誠心は苛烈を通り越して狂信的ですらある(故にか速水にも知らされていない機密情報を知っていたりもする)。
武闘派同士であるためか流星=メテオと激突する機会が多く、ほとんどの局面において優位に立っていたが、最終決戦では巨爪の内側に入られて痛打を浴び、咆哮弾のコズミックエナジーを吸収したメテオストームのメテオストームパニッシャーを一度は跳ね返すもさらなるエナジー吸収で威力を倍加したパニッシャーでダメージを負い、最後はメテオストライクが致命傷となって消滅した。
我望の目的のためならそれに巻き込まれて命を落とすことすら是とする姿勢に加え、他のホロスコープススイッチを扱える特異体質(≒他の星の運命を受け入れられる≒自分固有の運命を持たない)などから、もしかしたら立神は「己の運命は己が決める」という境地に至った流星とは対照的に、我望に依存して生きながらに死した存在だったのかも知れない。
握力を鍛えるためか手の中で胡桃を転がす習慣がある。また、酒は一人で静かに飲む派で、素手で握りつぶした胡桃を酒のつまみにすることもある。
立神を演じたのはJAEの横山一敏氏。90年代のスーパー戦隊シリーズ・メタルヒーローシリーズを中心に活躍したスーツアクターであり、舞台「TIGER&BUNNY THE LIVE」ではロックバイソンことアントニオ・ロペスを演じた。なお、レオ・ゾディアーツのスーツアクターは同じくJAE所属の横田遼氏が務めている。
○玩具解説
2012年7月6日~9月10日受注、11月26日発送の魂ウェブ商店限定品。フィギュアーツ化したゾディアーツとしては4体目となる。同時発送物は「イエローバスター&ウサダ・レタス(特命戦隊ゴーバスターズ)」「セル完全体(ドラゴンボール改)」。
スタイリング
アングルによっては頭でっかちに見えてしまうこともあるが、力強くメリハリの利いたシルエットのため強敵感がしっかり出ている。
目と口のレイアウトってどうなっているのだろう……赤い点が目で、牙が並んでいる部位がそのまま口でいいのかな。
後ろから見ると見事な黒い松ぼっくり。
こめかみと顎付け根の宝玉部分はクリアパーツ。
腕部制約
肩アーマーは上腕部にボールジョイントで接続されるものなので、上腕ロール関節の動きに干渉して外れやすい。腕を動かす時は肩付け根から位置を調整して動かしていこう。
腕部装甲の宝玉もクリアパーツ。立体物を買って初めて、肘周りにブチ孔が空いていることに気付いた……
ベルト・脚付け根・膝装甲・足首それぞれの宝玉もクリアパーツ。
腰垂れが柔らかく接地するため、自立性はかなり高い。
なお、アンクレットのデザインが左右で違うのは初期設定で「天高には四人の女教師が居り、アクセサリーをアイテムとして幹部怪人に変身する」とされていた名残。リブラにイヤリングがあるのもそれが理由なんだそうな。
足首は多軸球体関節。左右スイング幅も大きいが、これまでのフィギュアーツの中でも恐らく一、二を争うくらい綺麗に爪先を伸ばせる。
PVC一体成型パーツ。腰部の一軸接続で回転可能。これも腰垂れと同じく自立補助に使える。
手首オプション
開き手。ここまでは左右とも付属。
右手のみ付属。ただしゾディアーツスイッチそのものは付属しないため、他ゾディアーツから流用する必要がある。
レオはその特性上、ホロスコープススイッチを同梱して欲しかったが叶わず。
肩アーマー、腰垂れ、尻尾を外す。
袖パーツを嵌め込む際は、上腕ボールジョイントで位置を固定する。
背面パーツを被せる。固定用ピンは尻尾接続孔に差し込む。
そして前面パーツを被せれば完成!
左右に貼りだしたパーツが特徴的なマント着用状態。これまで同様にマントは硬質素材。
レオの場合、腕や首すら動かせず、足首から先以外はほとんど完全固定となってしまう。
獅子座レリーフも抜かりなく。
今度はノーマル状態から。前腕を引っこ抜いて交換するのだが、肩アーマーも交換の邪魔になるので一旦外した方がやりやすい。
前腕のボリュームが一気に増し、これまで以上に攻撃的なシルエットとなる。クロー部分はABS製。
肘の可動範囲に関してはノーマルと大差ない。ライオンの目らしきパーツは塗装にて表現。
「ちっぽけな疑念で心のバランスを崩す。だから天秤野郎はダメなんだ」
獅子VS獅子。
【Meteor on, Ready?――Meteor, Limit Break!】
「立神! お前は我望のためなら命は惜しくないと言った。だが俺は違う!
弦太朗と、この天高で出来た新しい友と一緒に生き抜く!
自ら滅びを求める男に、負けるわけがない!」
「ほざくなァァァッ!」
「己の運命は……己が決める!」
「若造が……ッ」
一部クセの強いところはありますが、自立させやすくハッタリも利かせやすく可動範囲も見た目より格段に広くと、何気に怪人系フィギュアーツの中ではかなり扱いやすい部類に入ります。
マント着用時が完全に棒立ちになってしまう難点はありますが、それ以外の点では文句なしですね。
キャラそのものの存在感と相まって、かなりお気に入りです。