見てまいりました、「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」!
今回も充分楽しめるクオリティでした。というわけで以下、ネタバレレビュー。
とりあえず今回のテーマは「良薬口に苦し」だよなと思った(笑)
あとアクマイザーもポワトリンも本家は見てませんが、今回のリメイクバージョンに関して言えば、どのキャラも存在感抜群でした。
デーモン小暮閣下は流石閣下です。
事件のアウトライン
今回の黒幕はアクマイザーの3人。数千年の昔、「悪魔」として地の底へと追いやられた彼らは、地上に進出してファントムと接触。
彼らの手で魔力を持つ人間=ゲート5名を拉致してもらい(メデューサでないと見分けられないだろうし)、「無限モンスタープラント」に接続することで次々と再生怪人を繰り出す。
メデューサ&フェニックスへの説明としてはこのプラントの力で世界を混乱に導くというようなことだったけれど、それとは別にアクマイザーの一人イールが番場と取引をしていた。
イールは時を超えた5年後の世界で番場影人を支援し、能力増幅器ゼーバーを完成させ、これを回収。
ゲートの精神世界・アンダーワールド(それも今回はポワトリンのアンダーワールドに他のゲート4人もいる状況なので、アンダーワールドそのものをある程度融合接続させていた様子)のさらに底にある魔力の泉にこのゼーバーを投入することで魔力を増幅し、現実世界まで溢れさせることで人間を滅ぼそうとする……というのが真の計画。
この時巻き込まれたポワトリン・上村優以外の少年少女四人が、フォーゼ編の「怪人同盟」の四人。となると彼らの超能力(そして番場が目をつけていた他の超能力者も?)と、ゲートの持つ魔力は実は同質のものだったのかも知れない……?
何しろフォーゼたちはアンダーワールド突入の際のエネルギーソースにコズミックスイッチ使ってるし。
フォーゼ編
5年後の世界
5年後の世界が健在である時点で作戦失敗してんじゃねぇかイール気付け(笑)と思ったけれど、確定した未来なんてないんだしいくらでも変えられるって意気込みだったのか。
インターポール捜査官・朔田流星&インガ・ブリンク
流星も大概だけど、しれっと警察機構に就職しているインガさんも流石にタダものではない。
超能力兵士ビジネスを摘発するために奮戦するわけですが、そこはもう坂本監督、飛びます回ります。星心大輪拳を示す技、ワンインチパンチも炸裂!
何気に生身で火だるまにされかけてもピンピンしている流星は、多分照井と意気投合出来ると思う。しかしNEVER副隊長ではないので「体術を超能力で避ける」境地には未だ至っていなかった模様。
新・天ノ川学園高校
佐竹先生が校長となった新体制で継続している天高です。今回は諸田先生出てこなかったな(笑)
てかその校名はありなのか。
1年A組担任・如月弦太朗
担当科目は不明なれど、学園の生徒全員と友達になる教師を公言し、今や部員たった一名となった宇宙仮面ライダー部の顧問を務める弦太朗。
佐竹校長も「Bad boyからGood manになった」と認める一方で、敢えて「しかしそのままでは真のGood teacherにはなれない」と忠告する……
ライダー部の大木美代子と、新人類「怪人同盟」
上記の弦太朗の課題の答えに関しての答えは、弦太朗自身が皆と友達になるのではなく、生徒同士の誤解や偏見を取り払い友情を結べるように働きかける「大人」になる、ということでしょう。
それを示すのが、ミヨッペと三郎たち。
ミヨッペはライダー部に憧れて唯一のライダー部員をもって任ずる、ノリとしてはユウキに近い子なんですが、もうちょっとストレートに超能力者である三郎たちを「化け物」と言ってしまい、弦太朗=仮面ライダーフォーゼがそれをやっつける展開を望んでいる。
三郎は自分の超能力のせいで大人や友達に遠ざけられた過去を持つことから、同類である怪人同盟で傷をなめ合い、周囲を旧人類として見下すことでしかおのれを保てず、番場にいいように利用されていることを知りつつも悪として振る舞い、社会に対して牙を剥くことしか出来ない。
(他の怪人同盟三人より頑ななのは、サナギマンの姿が醜かったというのも大きいでしょう)
この両者に挟まれた形となった弦太朗が取った手段は……、というのがフォーゼ編最大の事件でしょう。それについては後ほど。
5年後のみんな
既に雑誌媒体などではお馴染みの情報ですが、教師・弦太朗と捜査官・流星の他は、プロアメフト選手として海外移籍間近の大文字、モデルとして活躍中の美羽さま、ジャーナリストになったJK、ベストセラー小説家となった野座間さん……と、それぞれの道を歩んでいます。
そして賢吾は宇宙京都大学・大学院でコズミックエナジーを研究し、ユウキは史上最年少宇宙飛行士として超国際宇宙ステーション(このネーミングも何かアレだ/笑)の任務を終えて今度帰還する(その帰還船を怪人同盟に狙われている)。
話の端々から、コズミックエナジー研究はもちろんプレゼンターとの接触計画も割とおおっぴらになっているようで、我望理事長や歌星博士がかつて抱いていた共通の夢が遠回りを経て実現しつつある時代になっているようです。
あと、サイン会に並ぶ流星とそれをハグで出迎える野座間さん。これは滾る。
番場影人
怪人同盟を支援する謎の男。パンフによれば「我望とともにコズミックエナジーによる人類の強制的進化の研究に携わっていたが、研究途上で宇宙進出より超能力開発にのめり込み袂を分かった」とのこと。
ただまあ本編だとそう言う感じがしなくて、「ゼーバーを完成させたい・超能力兵士を売って金もうけしたい・イールとも金で繋がっている」って所しか出ていなかったので、変節しまくった結果財団Xの変形縮小版になった小悪党ってイメージが強く(笑) ゼーバーを完成させるのも「その力でユウキの帰還船を撃墜してどこかに高値で売る」って目的だったらしいし……
そんな番場が変身するのはヘラクレス・ゾディアーツ。ホロスコープススイッチでないどころかラストワンですらないのにメテオストームより強いという無茶っぷりですが、番場自体もある程度の超能力を持っていたからと見るのが妥当かな。宇宙開発を度外視して地上での能力発揮に特化した調整でもしているのかも。
でも、バガミールにいつの間にか尾行されていて決定的瞬間を動画撮影されているという不注意っぷり。所詮はアクマイザーの前座よ(ぉ)
共同戦線
ユウキの帰還船を撃墜して新人類の狼煙とすべく(本当は番場のゼーバー宣伝のため)集められた超能力者たちが案外と多い。
最終的に三郎・ルビィ・ネズミ・コングはゲートでもあったわけですが、考えてみれば直感力の強い野座間さんや律子さんたちゴス組とか、プレゼンターの声を聞いたユウキとか、フォーゼ本編ではそれなりに「ちょっとイレギュラーな人」がいたので、ある意味不思議ではなかったりしますね。
魔力とコズミックエナジーが結びつくと、人間の存在を保ったままで出力しやすくなるんだろうか。
それに対するは再集結した仮面ライダー部。司令塔の美羽さまが頼もし過ぎる。というかXVⅡ攻略戦の時のビームライフルまだ持ってたのか君ら。
ハルと蘭は出ていないんですけれど、時期を考えると大学三年の冬という就職活動焦り出す時期なので「ユウキを救うため」という断りづらい理由で誘うのは躊躇われたんじゃないかと。
フォーゼ、メテオ、大文字ダイザーの他にJKや賢吾も戦ってたんですけれど、美羽さま一人だけコマンド―的な凄みを感じる。
そして番場の真意を知ってライダー部に協力することになったルビィ・ネズミ・コングも、序盤で宇津木先生(と大杉先生)を翻弄した曲者だけあって、味方になった時には結構心強かったりします。
尺というか、Vシネマ連作くらいになってたら一人一人にもっとスポット当てられたかもと思うと、もったいないと言うか贅沢というか。
さよならフォーゼドライバー
戦う事で分かり合ってきた弦太朗だけれど、三郎に対しては力に力で対抗するのは拒絶とも映る。だから弦太朗は三郎を受け入れるために(賢吾の許可を得て)フォーゼドライバーを溶鉱炉(?)に投げ捨てる!
そして弦太朗の覚悟に触れ、ミヨッペに受け入れられた三郎は、番場の帰還船撃墜を阻止するために己の殻を破る。
弦太朗が自ら友達になるのではなく、大人として生徒たちが互いに友情を結ぶ手助けをする。それが真のGood Teacherへの道。
超力招来
サナギマンからイナズマンへ。このキャストオフギミック自体はアギトやカブトに受け継がれた要素なんですけれど、精神的な前進を示す「脱皮」という点ではアギトバーニング→シャイニングが近いのかも知れない。
フォーゼドライバーは失われた(とはいえ大気圏突入の断熱圧縮と衝撃に耐えるブツなので回収してここっと修理すればまた使えるような気もする)わけですが、天高と学園都市の平和はこれからイナズマンと怪人同盟改め少年同盟が守っていく……
ヒーローから卒業して大人になった弦太朗が、後継者に青春と平和を託す。個人的に思うヒーローの成長文法に則っていてちょっと嬉しくもあったりして。
しかし強敵ヘラクレスを圧倒するイナズマン、初変身ボーナスっていうのもあるけれど強すぎるなぁ(笑)
イール介入
流星が番場を逮捕して、三郎も改心してめでたしめでたしと思いきや、イールが出て来てゼーバー魔力砲を試射、ユウキの帰還船を撃墜してしまう!?
――が、間一髪ユウキを救出したのは、仮面ライダーなでしこだった!
何でもディープスペースでXVⅡに会って弦太朗たちの話を聞いて、会いたくなって来ちゃった♪だそうです。もう地球に永住しちまえよ! ラブラブなんだろお前ら!
ラストシーンでXVⅡに乗ってまた旅立っていったけれど、宇宙の中心でプレゼンターに接触とかしたら任務終了ってことで戻ってくるんだろうか。SOLUの習性と言うか最終目標って、多分コアチャイルドのそれと近いものがあると思うんですけれど。
てかXVⅡもわざわざ地球圏まで引き返してきたのか(笑) もうちょっと早く到着していたら装甲車VS衛星兵器のワンサイドゲームになってたな……
そして逃げたイールを追って弦太朗は流星と撫子を伴い5年前の世界へ!
でもってフォーゼドライバーがないから5年前の自分に強襲かけてフォーゼドライバーを借りて参戦!
5年後の弦太朗が教師を目指す切っ掛けとなった古ぼけた写真がこの後高校生弦太朗の手に渡るんですけれど、その写真のオリジナルが撮影されたのって5年後弦太朗が未来に帰還した後なので、同じ一枚の写真が徐々にダメージ負いながら延々ループしているということに……
この写真が完全に使い物にならなくなってタイムパラドックスの輪から外れた後の世界っていうのもいずれ発生するんだろうか、それとも既に世界は分岐している(三郎たち四人がグレない未来が訪れる)のか。
この辺は深く考えていくとドツボに嵌まりそうだなぁ。きっかけの写真がなくても弦太朗は教師になりそうなので最終的には誤差の範囲内なんだろうけれど。
ウィザード編
時系列としては13話と14話の間、と言ってしまっていいと思います。ドラゴン系スタイルはハリケーンドラゴンまでしか出てませんし。ウォータードラゴン・ランドドラゴンの先行登場があるかと思ったけどそういうわけではなかった……
VS怪人軍団
誘拐されたゲートの行方を追って、晴人、大門さん、瞬平、コヨミが急行。
TV本編だとグールにすら拳銃弾は通じないんですけれど、今回は大門さんが拳銃ひとつで結構怪人と渡り合えていて頼もしさ五割増しです。瞬平はコヨミの護衛というか手を引いて逃げる役(ぉ)
怪人軍団を一掃し終えて無限モンスタープラントに辿り着くも、アクマイザーは五人のゲートのうち中心にいるゲートのアンダーワールドへと突入してしまう。
特に妨害もしないフェニックスさんとメデューサさん
アクマイザーに良いように使われて不満だったらしい二人は、特にウィザードを足止めすることもなく逆にウィザードの突入を促して撤収。この件でアクマイザーに「足止めも出来んのかあいつら」とか言われてます(笑)
そんなわけでエンゲージリングを嵌めてアンダーワールドに突入するウィザード……と、出現した怪人から逃げるべく同じ魔法陣に飛び込んでしまった大門さんと瞬平に置いてかれて、コヨミが大ピンチに。
そしてしばらくコヨミが放っておかれることに(汗)
まあアンダーワールドと現実世界の時間の流れは異なるわけですが。
ポワトリンの世界
アンダーワールドではあるものの、イレギュラーな形で作られているためか、ゲートの精神の「本体」が精神世界内部にいるというかつてない状況に。
どっちかというと「夢の世界」と言った方が正しいようです。アンダーワールド内のゲート本人が目覚めなきゃ事態が収束しなかったり、突入した晴人たちが途中までアンダーワールドにいることに気付けない状態になっていたり。
今日はポワトリンの誕生日
夢の世界の一般人って要するにNPCだよね、と。RPGの村人ABがリアルに出てきたら怖いよねネタをそのまんま具現化しているんで、いや本当にホラーです。
アンダーワールドは上村優=ポワトリンがご町内を守る世界。みんなポワトリンの存在を正体込みで認識していて、怪人を倒す彼女を応援している。そして今日はポワトリンの誕生日……という「願望通りの幸せな一日」を繰り返す。
概念としてはまんま怠け玉だこれ(ぇー)
美少女仮面ポワトリン
熱狂する人々(NPC)、大人しく退散する怪人(ってこいつら現実世界に出ていってるんじゃ)、躍動するポワトリン。その状況に抗うのが、晴人たち三人と四人の少年少女。
ポワトリンの活躍にぽかーんとしているウィザードの姿に既視感を覚える。ああこれ、ハイパーバトルビデオの時の龍騎だ。晴人は割とノリがいいツッコミ系というか、本編でも木崎にいきなり詰め寄られて「えぇー!?」とかやってたりするので、映画でもリアクション芸が楽しい(笑)
二周目の決意
最初の周回では状況が掴めなかったものの二周目では正気を取り戻した晴人たち三人は、四人を保護してポワトリンを目覚めさせることにする。
その手段の一つが、ポワトリンが出てくる前に怪人を一掃してしまい、既定ルートを外すこと。
スタイルチェンジに魔法連発、フレイムドラゴン&ハリケーンドラゴンをも駆使してNPCのブーイングを背に悠々戦うウィザードの姿が頼もしくも物悲しい。
夢を破壊して現実に引き戻そうってわけですから。
本当に大切な物
ガーラの介入もあって、ポワトリンは晴人をアンダーワールドに取り込んでしまおうとする。ポワトリン自体、ザタンの精神支配を受けていた。現実世界に戻ったって何も良いことはない、それよりも夢の世界にずっと浸っていたい。
しかし、最後の最後でそんなポワトリンを守ろうとしたのは彼女を現実に引き戻そうとする「異分子」。悪い奴ほど甘言で惑わしてくるもの。ガーラの本性に触れたポワトリンは、正義に目覚めて真のヒロインとなる!
共闘・二大魔法ヒーロー
基本的にポワトリンが仕切ってるのは年の功ゲフンゲフン。ヒラヒラするわふわふわするわ、視覚的に凄く楽しいことになっています。こういうシンクロアクションは好きです。
ガーラがガーラッチョとして巨大化するとウィンガーウィザードラゴンの独壇場になるわけですが。
アンダーワールドは何でもアリな分予算食う世界だよなぁ、と再認識です。
囚われるポワトリン
ガーラはしぶとく、ストライクエンドでも倒れない。アクマイザーは怪人たちを使ってウィザードを足止めし、ポワトリンを装甲車に搭載する……!
MOVIE大戦
フォーゼ組乱入
ピンチに陥ったコヨミを救ったのは、フォーゼ・メテオ・なでしこ。怪人軍団を蹴散らして、ゲートの指にフォーゼリングを嵌めてコズミックスイッチを押させてアンダーワールド突入!
この一連の動きだけでツッコミが捌き切れなくて困ったけれど、フォーゼリングの出所は後々判明するしコズミックエナジーと魔力の関連性もあると言えばある感じだったから、改めて思い返すと割と破綻しているわけではないっていうのが凄い。
でもって、ファイヤーステイツ+ドリルモジュール&フレイムスタイルキックストライク+ドリルのダブルファイヤードリルキックという、なかなか気の利いたコラボも見せてくれてます。
真の目的
アクマイザーの真の目的をワイズマンはお見通しだったわけですが、弦太朗たちはどこで聞いたんだそれを(笑)
映司以外の第2期平成ライダーも本人が現場に立ち寄っていたことを思わせるシーンもあるので、フィリップに「アクマイザー」「ゼーバー」「ウィザード」で検索かけてもらって判明した可能性もあるか……?
そんなわけで劇場版の目玉である「バイク対装甲車」の装甲車が何かと言えば、アンダーワールドのさらに奥底の魔力の泉にゼーバー持って突撃するための乗り物(ザイダベックが変化したもの)でした。
だからライダーたちは行かせまいと追いかけてガンガン破壊していこうとするのです。
装甲車の中は外観とは全く異なる空間となっており、ポワトリンが内蔵されています。脇。
集うライダー四人
まずは怪人軍団相手に生身バトル。こうして見ると実際に役者さんが格闘技やってる流星の動きのキレが一段上ですけれど、全体的にみんな動く動く(スタンドインも自然でしたし)。
助っ人現る
さらに現れたグールの前に窮地に陥るコヨミを助けたのは、映司。現在のところ本人客演率100%だ渡部秀さん!このまま平成の宮内洋化を狙っているような気もする(笑)
MEGAMAX同様に生身の回し蹴りでグールを蹴散らすとか、銃持った警官より強いのか君は。
手を伸ばそう、手をかざそう
映司が持ってきたライダーリングとコヨミのプリーズリングが共鳴し、アンダーワールドに現れる5人の幻影。はっきり顔が出たのは映司だけですが、他の四人は服装からして(役者さん本人ではないものの)翔太郎・フィリップ・照井・後藤。
彼らが幼い三郎たち4人の少年少女に託したライダーリングをウィザードライバーにかざすことで、W・アクセル・オーズ・バースがアンダーワールドに召喚される!
このライダーたちが、実際に外から来たライダーたちなのか、力と魂が結実した一種の幻影なのかは特に明言されていません。何と言うか「ディケイド」RX篇の召喚BLACK光太郎みたいな、どちらとも解釈出来る存在?
一斉変身!
アンダーワールドにM-BUSの変身ビームは届くのか、と思ったらその辺は流石にぼかされていたというかいきなり青い球体になってました。
コネクトで6大マシンを召喚し、アクセルバイクフォームになでしこが乗って、バイク対装甲車の究極バトルが幕を開ける!
しっかりリボルギャリーやアクセルガンナーまで出て来たのには素直に感動しました。オーズ以外の先輩ライダーズは声優さんによる演技なんですけれど、翔太郎・照井・後藤っぽさは充分出ていて「あれ、これって当時のライブラリ音声持ってきた?」と思えるくらいです(バースはちょっと怪しかったかな?)。
この規模の人数で共演しているにも関わらず、ブラカワニコンボやWヒートトリガーなんかも出てきてますし、クライマックスシーンでも最強フォームを披露しているのが、坂本監督頑張ってるなぁと。
突入
フォールリングで天井に穴を空け、ウィザードとフォーゼは装甲車内部に突入。コズミックステイツとフレイムドラゴンにそれぞれチェンジして、イールとガーラを退けポワトリンを救い出す!
残る六人のまさかの活躍
一方装甲車を追っていたメテオ、なでしこたち6大ライダーは、なでしこ以外は最強フォームにチェンジして装甲車に必殺キック!
チェンジシーンが明確に描かれていないのと、スピード感があり過ぎて色々分かりづらいのが難点ではありますが、なでしことメテオストーム、そしてスーパータトバ、CJGX、バースデイ、アクセルブースター→トライアルの一斉ライダーキックはかなりのサプライズ。
でもアクセルトライアルの飛び蹴りがホワタタタ状態で突っ込んでいくシュールさで吹く。
ザイダベック起動
さすがにザタンはしぶとい。一仕事終えて去ってしまった先輩ライダーズの、そしてポワトリン最後の魔法の想いを継いで、ウィザードはスペシャルラッシュへと姿を変える!
ドラゴン系スタイルの全パーツ展開状態なんですけれど、色調がフレイムドラゴンの赤で統一されているのが特徴ですね。
そしてフォーゼもメテオとなでしこの力を借りて割とあっさり目ですがメテオなでしこフュージョンステイツへ!
しばらく経って2月に届くのがまだメテオフュージョンなんだよなぁ(笑) いつになったらメテオなでしこフュージョンステイツを手に入れられることやら。
この二大ライダーの高機動バトルは見ごたえたっぷりなんで、文章では伝えきれません(笑)
ザタンにトドメを刺したのはウィザードですけれど、フォーゼも番場の野望の残滓であるゼーバーをきっちり破壊してました。
戦い終わって
弦太朗は晴人にフォーゼドライバーの返却を託して、流星たちとともにウィザードのタイムリングの力で帰還。
仮面ライダー部ことミヨッペが怪人同盟改め少年同盟をサポートしていくのを、ライダー部顧問として見守っていくことに。まず変身のたびに吹き飛ぶ三郎の服のことをサポートしないとね(笑)
ポワトリンの正体
上村優の正体はKABA.ちゃんことドーナツ屋の店長でした。最後の最後でやってくれるぜ浦沢大先生!
確かにアンダーワールドの「はんぐり~」には店員のリュウさんしかいなかったし、晴人のことを「晴くん」と呼んでいたし、決め台詞の「たとえミッツ・マングローブが許しても、マツコ・デラックスが許しません!」もオネエネタってことで納得だしとちゃんと伏線が張られていて、浦沢先生どこに本気出しているのですかと(笑)
こないだの「ポワトリンドーナツ」は単なる映画の宣伝ではなく、彼女(?)の理想と現実の折り合いをつけた証なんだと思うと感慨深くて騙された気分だ(笑)
そう言えば「超電王・鬼が島の戦艦」だと侑斗の少年時代を女優さんが演じてたなぁとか、つまりこの映画のポワトリンって男の娘だったのかとか、会社員時代に女装してたんかいとか、この映画は色々と考えさせられてもう何と言うか笑うしかないよ!
そして
晴人は弦太朗にフォーゼドライバーを返却するとともにフォーゼリングを託し、物語は未来へ続いて行く……
というわけでMOVIE大戦アルティメイタムレビューでした!
フォーゼパートはフォーゼやライダー部の活躍を期待していると若干肩すかしかも知れませんが、既に彼らはヒーローとしては完全燃焼しているので、MOVIE大戦という機会を得て世代交代を描いたことに感銘を受けました。そろそろヒーローっていうのは旧世代を引っ張ってくるんでなしに引退して後進に道を譲ってもいいと思うんですよ(それで譲った相手がリメイクイナズマンってーのが何ともですが)。
そう思うと、この物語作りはフォーゼの世界観に対して誠実だったと思います。
ウィザードパートは完全な番外編でありながら、切り口を変えたウィザードの話としてしっかり成立しているのが小気味いいです。最後のオチまで含めてもう大好き(笑)
そして全ての物語が有機的に連動した上でなだれ込むMOVIE大戦は、まさに第二期平成ライダーの集大成。しかし一方で、来年の今頃はもう各ライダーの特色をアピールしつつ大集合させる人数的キャパを突破してしまうと思うので、どうなるか楽しみです。
まあ何だ、ヒーロー卒業論とは矛盾しますけれど、渡部秀氏に限ってはずーっとちょい役+オーズの声で出ても面白いと思うんで、まずはそこに期待しようかと(笑)
予告
で、スーパーヒーロー大戦2でウィザードVSギャバン(G)をやるようなんですけれど、こちらは完全番外編、出てくるヒーローはスターシステム的大御所俳優って解釈で見るのが一番かなと思います。