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考古学者の中本博士が紀元前4世紀頃のものと思われるニオール遺跡から発見した指輪と石は、ビーストのためのものだった。
ファントム・スプリガンとの戦いの中で結果を出すことに焦り仁藤の事情を知らないこともあってビーストドライバーを隠してしまう中本だったが、若かりし頃の自分と通じる想いを仁藤が持っていることに気付き、ビーストドライバーを返却すると同時に出土品を託す。
戦線復帰したものの魔力不足で上手く立ち回れない仁藤だったが、キマイラとの対話で「危険な賭けには乗る主義だ」と啖呵を切り、新たな力に手を伸ばす。
「だからキマイラ、お前も付き合え!」
新たな指輪の力でビーストがキマイラと一体となったその時、出土品は豪奢な銃の姿を取り戻した!
身長:208cm 体重:99kg パンチ力:推定値12t キック力:20.3t ジャンプ力:ひと跳び30m 走力:100mを4.5秒
ビーストリングの右スロットにハイパーリングをセットすることで、キマイラと真に一体化したビーストの強化形態。基礎戦闘力は向上しているが、マントを使った多彩な魔法は使えない様子。
現実世界でキマイラの力を解放している点はウィザードのドラゴン系スタイルと共通しているが、一方でノーマルビーストのマント形態もまた見ようによってはドラゴン系スタイルのスペシャルリング使用時に通じる面があるため、笛木が古の魔法使いを分析し、再整理したことが窺える。
両腕のフリンジスリンガーは伸縮自在で周囲の敵を弾き飛ばす無数の鞭となり、ミラージュマグナムに加えてダイスサーベルも引き続き使用可能。
必殺技は四種の動物の幻影がそれぞれダイスの出た目の分だけ現れて突撃するセイバーストライク(ハイパー)と、ミラージュマグナムからキマイラの幻影を放って粉砕するシューティングミラージュ。
笛木から見ればアーキタイプであるためビーストの能力は笛木に見切られており、白い魔法使いとの戦いでは常に苦戦を強いられたが、サバト妨害の折に仁藤自らビーストドライバーを破壊することでキマイラを現実世界へと解放し、発生した魔力を喰わせることで東京都民を救った。
玩具解説
2013年3月25日~6月9日受注、8月24日発送開始の魂ウェブ限定品。同時発送物には「仮面ライダーウィザード ハリケーンドラゴン」「同 ランドドラゴン」 「アポロガイスト(仮面ライダーX)」「ボウケンブラック&ボウケンブルーセット(轟轟戦隊ボウケンジャー)」がある。
ノーマルビーストと比べると格段に寸詰まり感が緩和されたプロポーション……に見えるが。
実は「胴体の長さ」や「ベルトの位置」はほとんど変わっていないことが見て取れる。
あくまでデザインの錯覚だけで腹部が延長されたかのように見せているのだ。
ちなみに背面パーツはビーストの色変えなので、右肩甲骨の交換ギミックが活きていたりする。
WAP!10では省略されてしまった頭部の金ラインがしっかり塗装されている辺りはさすが限定品。
胸部のキマイラの「目」はクリアパーツ。
そのため、極力デザインラインを崩さないようにしつつも、肩アーマーが邪魔で腕が上がらないということはない。
フリンジスリンガー
四枚が付属。前後左右の区別はなく、アクションの向きに合わせて適切な物を選んで取り付ける仕様。
同様のギミックはSHF仮面ライダースーパー1にもあったが、あちらに比べると「垂れたフリンジ」の表情がちょっと固めなのが残念。
ビーストハイパーの左手に装着されるリングはノーマルと同じ変身用ビーストリングなので、ビースト付属の左手首をそのまま流用可能。ダイスサーベルとの同時装備を実現。
多少緩いが、ミラージュマグナム用の手首でダイスサーベルを保持することも不可能ではない。
同様にノーマルビーストでは「右手にダイスサーベル・左手にミラージュマグナム」の装備が可能……なのだが、あえてダイスサーベル用持ち手に切れ目を入れることで保持させてみた。
真似される場合はあくまで自己責任でお願いします。
中本博士がビーストリングと同時に発見した出土品が、ビーストハイパーの初変身に呼応して外部を覆っていた土塊を弾き飛ばして復活したもの。ノーマルのビーストはもちろん、仁藤が変身前に使うことも可能。
ライオンレリーフが精緻に造形されている。
大きく開いた手・握り拳・左右一体合掌手の三種類は、別個に「ハイパーリングが開口したバージョン」が付属している。
その割に「表情のついた開き手(ミラージュマグナムを構える左手に沿える)」や「ミラージュマグナム持ち手」には開口バージョンがないというのはちょっと片手落ち感。
「マグナムストライク!」
合掌手の新たな可能性!(ぉ)
何となくランドの印象だったけど、見返してみたら魔法少女ビーストやらかした時はフレイムスタイルだった。
残念、ダメージは与えられなかった!
「ごっつぁん!」
「行くぜキマイラぁっ!」
ハイパー!GO!
ハイッハイッハイッハイパー!
さあ、ショータイムだ
さあ、メインディッシュだ!
マグナムストライク!
うるっせぇんだよアーキタイプアーキタイプって
お前にとっちゃ古臭い魔法かも知れねぇ。だがその古の力がお前を倒す!
土日はキマイラ探索隊。キマイラが実体持ってるわけで、MOVIE大戦の予算を使って騎乗して戻ってきてくれると嬉しいけれど、はてさて。
SHF規格でのビーストキマイラが出る気配がないので、WAP!を購入して補完したわけですが、さすがにボーイズトイは扱いやすいですね。
劇中対比と比べるとキマイラのサイズがちょいと寂しいものの、付属フィギュアにせよフィギュアーツにせよ背中に乗せて(騎乗用のハンドルグリップがあるのが嬉しい)飾っておくといい感じです。
SHFビーストは見た目の問題点こそありますが、ベルトの角度さえ調整してやれば見た目の第一印象ほどプロポーションが破綻していないことが分かり、指輪を「嵌め込む」アクションなど追求していくと意外なほど遊べるフィギュアと言えるでしょう。
SHFビーストハイパーやマントセットは、せめてもう少し派手目のエフェクトが入っていれば……と言う寂しさがあるものの、手堅い出来は高評価ですね。
さて見ての通りですが、壱伏は「WAP!10 仮面ライダービーストハイパー」は購入していません。理由は単純で、ギミックらしいギミックがないならフィギュアーツ待ちでいいか、となってしまったわけで、去年も同様にFMCSメテオストームは買ってなかったりします。
第二期平成ライダー、というよりも「仮面ライダー電王」以降、主力ライダーを二人に減らすことで二号ライダーもパワーアップする機会を得られるようになったんですが、やはり主力として優先されるのが一号ライダーである以上、二号ライダーのパワーアップはいささか地味なものとなる傾向が強いです。
その上、二号ライダーの基本フォームに一号ライダーに勝るとも劣らないプレイバリューを持たせた結果、「強化フォームのフィギュアが基本フォームよりプレイバリューが低い」という状況に繋がっています。
(そもそも放映期間中に新商品を伴うパワーアップをしなかったディエンドやバースという例もありますが)
ライダー数を減らしてまで二号ライダーをパワーアップさせても、劇中の活躍度はともかく玩具的な旨味が少なくなってしまっている、という課題に、多人数ライダー制を復活させた「仮面ライダー鎧武」でどうアプローチしていくのか、期待して見守っていきたいところです。