今日のといず・くろすおーばーは!
「番組を通して成長する若きオートボット」の元祖? トランスフォーマーレジェンズより「LG32 クロームドーム」をご紹介!
「俺の勘に狂いはないさ! 油断は禁物、鳥のモツ! ……違ったかな?」
○キャラクター解説
400万年前、セイバートロン星を逃れてマスター星に不時着し、環境に適合すべく進化して帰還したサイバトロンヘッドマスターの一人。
普段は穏やかだが戦いに際しては頭に血が上りやすい熱血漢で、ハードヘッドと共に突撃してピンチに陥り、ハイブロウとブレインストームにカバーされることもしばしば。途中で合流したベテラン戦士のブランカーとは当初折り合いが悪かったもののよき先輩後輩関係となる。シックスショットには過去と本編で親友二人を殺害されており因縁の間柄となったが、最終的に憎しみを乗り越えている。
「レジェンズ」ではレジェンズ世界で生活するうちに趣味のイラストレーションが高じて同人作家となり、その後プロの漫画家としてデビュー、さらにアニメ化にまで漕ぎつけていた。
設定では本名はクローム、トランステクターにヘッドオンした状態がクロームドームとされているが、本編では全形態通じて本名がクロームドーム、短縮形がクロームという扱いになっている。
CVは聖闘士星矢にてフェニックス一輝を演じた堀秀行氏。
○玩具解説
2016年11月26日発売。デラックスクラス。同時発売物は「LG33 ハイブロウ」「LG34 ワイプ」など。
海外では「Titans Return」シリーズで発売されていた「スタイラー&クロームドーム」の仕様変更品で、ロボットモード頭部の造形が「ザ☆ヘッドマスターズ」の映像に準拠した造形に変更されている他、パートナードローン「モグル」が付属している。
また2020年12月~2021年1月にはアジア地域やウォルマート限定で本商品からモグルを抜いた(TR版からヘッドマスターを変更した)上でさらにリカラーされた「レトロヘッドマスター クロームドーム」が発売されている。
その他には海外ではリカラーされてブレイクアウェイ(日本で言うところの超神マスターフォース・サイバトロンゴッドマスター副官ライトフット)としても発売された。
ヘッドマスター
「ザ☆ヘッドマスターズ」本編に合わせ塗装が精密になっている。
背負っている頭部はスタイラーから変更されている。なおタイタンマスター共通で、巨大ロボット用フェイスは収納できない。
モグル
レジェンズにおいてクロームドームを補佐する有人格ドローン。
実はデストロンのスパイでクロームドームの戦意を削ぐために接近したが、彼とのイラスト製作に愛着を持ちそのままアシスタントとなった。語尾は「モグ」。
というわけで人型形態を持たないドローン。Titans Returnでは低価格帯商品としてタイタンマスターとドローンをセットにした「タイタンマスタークラス」が設定されており、そちらではナイトビートと同梱されていた。
クロームドームとセットになるにあたり成形色や塗装もクロームドームに合わせた色に変更されている。
搭乗
ヘッドマスター(タイタンマスター)の足裏ジョイントを用いてしっかり固定できる。ちゃんと手をかける部分もある。
トランスフォーム!
ウイングを畳んで機首をひっくり返して。
ドリルタンクモード
変形ギミックはシンプルで、ウイングを広げれば飛べそう。
真・ドリルタンクモード?
タイタンマスタークラスのドローンは「タイタンマスターが搭乗できるビークルモード」「タイタンマスターと一体となるビークル/ビーストモード」「他のTFが保持できるウェポンモード」の三段変形を行うのだが、LG32のヘッドマスターは「ザ☆」に造形を合わせて一部新造したためか、モグルと合体しようとすると顔面パーツが引っかかって入らなくなる。
説明書ではこちらもヘッドマスターが人型を保ったまま(膝を逆に曲げて)搭乗するように指定されていた。
というわけでハードヘッドのヘッドマスターと合体。
トランステクター・ビークルモード
というわけで玩具的には本体と言えるビークル。
実は何気にホイールはクリア成形のものに塗装が施された状態だったりする。スピーディア行く?
もちろん転がし走行が可能。
ルーフは開閉でき、タイタンマスターを搭乗させられる。
さらにレーザーガン二挺をルーフに固定すれば武装モード。
レーザーガンの位置を組み替えてウェポンビークルモードにすれば、他のタイタンマスターを乗せられる。
それではトランスフォーム・ダッシュ!
ルーフを折りたたんでリアに固定し、車体左右のパーツを広げる。
ボンネットは上下に分かれて胸板とバックパックに。
膝下を180度回転させて展開。
爪先を起こして腰を180度回転。
立たせて拳を出せば首から下が完成するので。
ヘッドオン!
ロボットモード
胴体にタイタンマスターの搭乗ギミックがあったにも関わらず良好なプロポーション。
フェイスアップ
原典玩具だとボンネットが胸に来ていたのだが、TR型はダミーパーツで再現されている。
アニメ通りのツインアイ。
腕は基本的な可動をこなし肘は90度曲がるが手首の回転はない。
腰は変形の都合で回転する。
股関節はボールジョイントで大腿ロールもあり。一方、まだシージ期よりも前の型なので足首のスイング機構は搭載されていない。
レーザーガン
二挺レーザーガンだが、Titans Return版が元なので原典と異なり大小異なる銃となっている。
前述のとおりウェポンビークルモードに組んでタイタンマスターを搭乗させられる。
タイタンズリターンはタイタンマスターと言う形で「ザ・リバース」版のヘッドマスター・ターゲットマスターの設定を整理・統合しようと試みていたフシがあるし、武器にタイタンマスターを搭乗させることで命中率や威力を補正できるものとして扱っているのかな。
モグル・ウェポンモード
グリップを引き出せば手持ちドリルに。タイタンマスターをエンジンにしてさらにパワーアップだ!
ウェポンビークルとかドローンとかはボイジャー・リーダー・タイタンクラス玩具の5mmジョイントを用いれば砲座・砲塔になる。
タイタンズリターンはタイタンマスターを軸にとことんまで遊び尽くすコンセプトなのだが、レジェンズは過去のキャラクターの再現度向上に舵を切っているので(後やっぱりザ・リバース版設定に馴染みがないので)嬉しくもあり惜しくもあり?
対決! シックスショット。
何気に怒りの射撃でシックスショットの腕を捥いでたりするんだよね、クロームドーム。
友情のクロスヘッドオン!
クロスヘッドオンすると瞬間的にハイパワーを発揮できるのだ。
電池切れかけでもスイッチを入れ直したらまだ使える、みたいな物なんだろうか。違うか。
'Cause I found your love. Yeah!!
'Cause I found your peace. Yeah!!
肩にドリルを着けたらファイナルレスキューしたくなるよね。
というわけでクロームドームでした!
レジェンズのヘッドマスター系統全般に言えることですが、旧作キャラクター再現度を重視する向きからは武器の仕様を疑問視されるなど、若干一筋縄でいかない部分もある一品です。まあブラスターの空洞とか商品によっては目立ちますしね。
この辺はもっと拡張・連動性を押し出してもよかったんじゃないかとは思ったりも……
商品単体で見ると手堅い出来ですが、今の視点で見ると手首足首にもう一声欲しいのも否めないかも。とは言え、ガシガシ遊ぶには十二分なクオリティですし現時点でもクロームドームの決定版と言って差し支えはないと思います。