今日のといず・くろすおーばーは!
S.H.Figuarts仮面ライダーナイトサバイブをご紹介!
後ろのバイクは別売りです。
○キャラクター解説
神崎士郎がライダーバトル否定派の仮面ライダーライアこと手塚海之を焚き付けるために与えた『SURVIVE-疾風-』のカードだったが、手塚はそれを蓮に託す。
そして、自ら龍騎=真司を庇うことで“運命”を覆し、王蛇のベノクラッシュを受けて命を落とした手塚を後に、蓮=ナイトは託されたカードを抜く。
吹き荒れる疾風の中、変化したダークバイザーにSURVIVEカードを装填したナイトは、ナイトサバイブへと二段変身を遂げた!
身長:198cm 体重:97kg 最高視力:約15km 最高聴力:約30km
ジャンプ力:ひととび50m 走力:100mを4.2秒 パンチ力:300AP キック力:500AP
仮面ライダーナイトが『SURVIVE-疾風-』のカードの力で強化された姿。全般的に能力が向上しており、特にこれまで不足気味だった攻撃力は大きく補われているものの、エネルギー消費が激しく長時間の維持は出来ない。
契約モンスターのダークウイングも疾風の翼ダークレイダーへと強化され、これまで以上にナイトの戦闘をサポート。ファイナルベント『疾風断』はバイクモードに変形したダークレイダーにナイトサバイブが跨り、マントで車体を覆ってロケット状となって敵に突撃する荒技である。
TVSPと劇場版ではラストシーンにのみ登場。TVSPでは蓮から受け継いだカードデッキを用いて真司が変身し、コアミラーを守護するディスパイダーを撃破。そして、コアミラーを破壊すべきか戦いの遺志を継ぐべきか、決断を迫られる……
なお、「仮面ライダーディケイド」には登場していない。
○玩具解説
2012年11月23日発売。同ブランドの同時発売物には「マシンイタッシャーロボ(非公認戦隊アキバレンジャー)」がある。
SHF仮面ライダー龍騎シリーズとしては、限定品を含めて通算9体目のリリースとなる。
本体・手首・武器・マントに加え、専用台座が付属。
スタイリング
プロポーション、可動範囲は龍騎シリーズの優秀さをそのままに発揮している。
デフォルトで装着されている左拳はダークバイザーツバイ非装着時にしか使いようがないパーツなのだが、左前腕のジョイントをカバーするジペットスレッドパーツは付属しない(ノーマルナイトからの流用も不可能)。
マントの奥に隠れる背面ジペットスレッドはしっかり再現されており、ナイトの可動フィギュアとしてはほぼ初となる(後述)。
フェイス
ソリッドフェイスシールド奥のブルーアイは(写真では分かりにくいが)今回もしっかり再現されている。ノーマルナイトに比べると少々薄めの色合い。
サバイブの場合はカードデッキを着脱する必要はないのだが、当然ながら取り外し可能。
肩アーマーはなでしこ と同じ方式で、胴体の関節カバー部分に接続する。なでしことは異なりカバー部があまり回転しないため腕を真上に振り上げるのは不可能だが、実際の撮影用スーツに近い動きを見せてくれる。感覚としてはコズミックステイツ の可動処理に近いか。
龍騎系共通の平手・開き手が右手分のみ付属。右手は拳の他に平手・開き手・武器持ち手二種(後述)、カード持ち手が付属しているのだが、左手は拳・武器持ち手一種・特殊持ち手一種の合計三種類が付属するにとどまっている。
アドベントカード
設定上ナイトサバイブではなく、ナイトかライアに持たせたいカード。
実は劇中ではカードを使わずに抜刀してしまうため、このカードは未登場だったりする。4000AP。
ダークウイングを召喚、ダークレイダーに進化させるカード。
効果はノーマルナイトと同様。2000APに強化されている。
3000AP。ダークバイザーツバイをダークアローへと変形させる。
ソニックブレイカーが強化されたと思しきカード。ダークレイダーを召喚し、翼から発する強力な竜巻で敵の動きを妨害する。
バイクモードに変形したダークレイダーに搭乗し、マントで車体を包んで突撃する必殺技「疾風断」を発動する。8000AP。
ダークバイザーツバイ
ダークブレード(短剣)部分のカバーを開いてアドベントカードをセット出来る。また、シールド部分のサバイブカードスロットにも装填可能。こちらのカバー部(シールドの金色部分)は容易に取り外せるため、カードが出てこなくなった時も安心。
保持は左の武器持ち手(直角持ち用)にグリップを持たせて、裏のジョイントをナイトサバイブの前腕に接続する方式で、ノーマルナイトにも同じ要領で装着できる。
龍騎のドラグバイザーと設定上同じスタイルなのだが、SHF龍騎 とは異なりダークバイザーツバイのグリップは可動しないため、左手に物を持たせる際は前腕ジョイントを軸にバイザーを丸ごとどかす必要がある。
将来的にSHF EXブランドのダークレイダーを出す際にここの処理をどうするか……
本商品単体レベルでは上記の問題にフォローがなされており、ダークバイザーツバイのグリップを握ったままアドベントカードをつまめる左手首が新規造形で付属。
先述したように角度をつけた右持ち手の他、直角に持つ右持ち手が付属。
長剣モードも短剣モード同様にカバー開閉・ベントインが可能。
ダークブレードを引き抜いた後のディテールもリアルに再現。でもって手首交換の時にグリップ両脇の爪が刺さって痛いし折りそうで怖い(笑)
ダークアロー
ダークシールドからウイングを展開。このスケールでの再現は実は初だったりする。
マントパーツは背部ジペットスレッド上のスリットに接続する。パチっと手ごたえがするまで押し込まないとパーツの弾力に負けて押し出されるため、破損を避けるために充分温めて差し込もう。
マントは根元で上下スイングする他、外側パーツを展開可能。この辺りはノーマルナイト に近い感覚となっている。
マントパーツは大半がABS製となっており軽量。一方で鋭利な先端部分が破損しないように注意が必要となる。
魂Stage Act.4タイプだが、クリップが太めで耐久性を増している。また、クリップは最初から組み立て済みとなっている。
台座のカラーはナイトサバイブのカードデッキをイメージしたものだが、せっかくのサバイブなのでサバイブFVカード特有の装飾が入っていてもよかったかも?
てなわけでここからは別商品。
全長:1m30cm 全幅(翼全開):3m90cm 全高:90cm 体重:100kg 飛行速度:950km/h
ダークウイングがサバイブの力で進化を遂げたサバイブモンスター。ナイトとの合体機能は失われたが、強靭かつ大型のボディを手に入れたことでナイトを背に乗せて飛行することが可能となった。武器は両翼のホイールから放つ突風とソニックブーム。6000AP。
放映当時の「R&M5 仮面ライダーナイトサバイブ」に付属。……というか実質的なメイン?
全長:3m70cm 全幅:90cm 全高:1m23cm 重量:100kg 最高速度:900km/h
ファイナルベントの発動によってダークレイダーが変形したバイク形態。カウル部分から照射するビームで敵の動きを封じ、ナイトサバイブのマントで車体を包み特攻する。
逆に言えばそれ以外の使用法が存在しない、別名轢き逃げ専用バイク。ベース車両は変身前の蓮が乗っているのと同じHONDAシャドウスラッシャー。
もちろんSHFに乗せるのが前提ではない上、バイクトイとしての完成度を追求したトイでもないため、今の目で見ると少々厳しいか……?
ノーマルナイト胸部の意匠が翼を広げるとサバイブになる……ということか。並べてみると思った以上に印象が異なる。
左から装着変身・SHF・R&M。ダークレイダーもそうだが、R&Mはもう10年前の商品なので、PVC金色塗装の劣化が激しい……
あと装着版ダークバイザーツバイがでかくて平べったい(笑)
マントの歴史
今度は左からR&M、装着変身、SHF。前二者が背部ジペットスレッドに直接マントパーツを差し込む解釈になっているのに対し、SHF版は撮影用スーツに近い処理になっている。
他にもSHF版のみジペットスレッドが彩色されているとか、装着変身はダークレイダーとの連携を考えていないのかPVC一枚板をくっつけているだけとか(R&Mのマントには可動軸あり)、ここだけでも見所がある。
三つ揃えてお手軽トリックベント!
というわけでナイトサバイブでした!
ナイトサバイブそのものに関して言えば、高次元でまとまっている龍騎系なので安心のクオリティです。
問題があるとすれば、本商品には付属していないダークレイダー。龍騎系ライダーは契約モンスターがないとイマイチ締まらないんですが、ダークレイダーとドラグランザーは装着変身EXでは商品化されていないため、放映当時のR&M以外に適当な立体物が存在しません。
さすがにもう10年(!)も前のおもちゃなので手に入れるのが困難な上、耳・爪といった部分がPVC素材に金塗装されているのでベタつくことベタつくこと(今回撮影に用いた個体は実は自力でちょっと洗浄したので、元商品とは色合いが変化しています)。やはりSHF規格で新造されたミラーモンスター軍団と並べるとアクションやディテール面で見劣りする部分もあり、バイクモードもちょっと無理が目立つので、出来るだけ早く新造ダークレイダーを出してほしいところです。
……ただ変形ギミックの都合上、蝙蝠モンスターにしては翼が分厚く、バイクにしては横幅が薄くなってしまうという弱点をどう克服するか、という課題もあるわけで。
龍騎シリーズは設定や劇中描写から、ライダー13人+サバイブ2体+オルタナティブ2体+対応契約モンスター16種が揃わないとコンプリートとは言えないという物凄い条件になっているのですが、実は現在までに立体化しているライダーやモンスターはかつてR&Mで商品化された面子ばかり(ライアとガイは、ジェノサイダーSHF化の恩恵を受けた例外と言えるでしょう)だったりします。
そんな中でもタイガの契約モンスター・デストワイルダーが今のところ商品化アナウンスがないなど、ちょっと雲行きが怪しいところが見受けられ、今後がちょっと心配だったりします。
龍騎から10年経った今、新造されたシザースやボルキャンサー、ベルデやバイオグリーザを求める声というのは、決して小さくはないと思いますが……サバイブモンスター二体も含め、今後の商品展開は未だ良くも悪くも要注目ですね。