今日のといず・くろすおーばーは!
キョウリュウジャー10周年に蘇る獣電巨人! DXキョウリュウジンFULL ACTION VERをご紹介!
聞いィィィィて驚けェ!
〇機体解説
獣電戦隊キョウリュウジャー! 前回はメチャクチャ大変なことがオコリンチョ!
デーボス軍との激しい戦いが終わってから7年。宇蟲王ダグデグ……デグディグ……デュラグディグ……ええい言いにくいなコンニャロダグデド・ドゥジャルダンにけしかけられた新たなデーボス軍が地球を襲撃! 桐生ダイゴと空蝉丸は黒幕である宇蟲王を捕まえるべくプレズオンで飛び出したァァァッ!
しかァし! 兜武神デーボスは人間のブレイブを奪い取り、残るキョウリュウジャーはブレイブインが出来なくなってしまって大! 大! 大ピンチィィィ!
レジスタンス活動を続けながら、ダイゴたちが送り込んだ次世代の戦士プリンスを鍛えるが、デーボス軍が獣電竜たちを捕まえてしまったからプリンスはキョウリュウジャーに覚醒でェェきなァい!!
そんな中、別の惑星から宇蟲王の逆鱗に触れて送り込まれた戦隊がキョウリュウジャーと出会う! その名は王様戦隊キングオージャー!
クワガタオージャー・ギラの機転でプリンスは見ィ事に覚醒ッ! 一方、獣電竜を見つけたアミィに新デーボス軍の魔の手が迫ァる!!
果たしてキョウリュウジャーは地球を守れるのか! そして王様戦隊は元の星に帰れるのかァァァァァ!?
〇玩具解説
2023年10月21日発売。同時発売物は「DXキングガブリカリバー」がある。
ガブティラ・ステゴッチ・ドリケラの三体がカミツキ合体しキョウリュウジンとなる。FULLACTION VERの名の通り全身15ヶ所以上の可動ポイントを備え、さらにDXキングオージャーとの合体フォーメーションも有している。
一方で獣電池関連のギミックは削除されている他、ジョイント規格が異なる、あるいは外形のみでオミットされているため、当時玩具のパラサガンたちとのカミツキ合体や雷電カミツキ合体といった強化フォーメーションには対応していない。
10月23日にはプレミアムバンダイ限定のブラックバージョン「DXキョウリュウジン DARK FULLACTION VER」の予約が開始された。(予約締切:2023年12月13日。2024年3月発送予定)
パッケージ
普段は撮らないのだけどせっかくなので。裏面にはキングキョウリュウジンとの合体ギミックが紹介されている。
ロゴや文面など、10年前の「DXカミツキ合体キョウリュウジン」のレイアウトを一部変更しつつ踏襲しているのが特徴。当方未所持だけど。
パッケージ上面。キョウリュウジャー5人が映っているのも当時のキョウリュウジャー玩具の共通フォーマット。何とこの商品、「王様戦隊キングオージャー」関連商品のはずなのだがキングオージャーのロゴもなければキングキョウリュウレッドも映っておらず、「キングオージャーに登場するキョウリュウジン」というより「キングオージャーともコラボできるキョウリュウジャーの玩具」というコンセプトで作られている模様。
獣電竜ガブティラ
全高:46.1m(通常時)/49.9m(バトルモード) 全幅:34.1m 全長:73.3m 重量:2100t スピード:350km/h 出力:800万馬力
南海の孤島のマグマから出現する十大獣電竜のリーダー格。パワフルな攻撃を得意とし、認めた相手にはとことん懐く性格。新デーボス軍に捕まっていたが解放され、キングキョウリュウレッドことプリンスこと桐生ダイゴロウを改めてパートナーとして認めた……が、王様戦隊にも興味があったのか、ゴッドコーカサスカブトに密航してチキューについてきてしまった。
本来のパートナーであるキョウリュウレッド・桐生ダイゴとは今もブレイブで繋がっており、ガブティラをテレパシーの中継点にすることもできる模様。
小型化してミニティラ(ガブティラ・オーバーチャージモード)になったり勢いでキョウリュウジャーレッシャーになったり今回はシュゴッドとも合体したりと、客演するたびに自由度の高さを見せつけているのも特徴……かもしれない。
当時品に比べると獣電池認識・音声再生ギミックを搭載していない分だいぶ軽量化されている。一方、変形ギミックの変更によって背中に思いっきりキョウリュウジンの頭部が残っている。
頭部はトサカが跳ね上がったバトルモードの状態で固定されている。
下顎が開閉する他、大径のボールジョイントで接続された首は角度こそ小さいものの表情豊かに動かせる。
キョウリュウジンの大腿ロールを活かせば両脚を左右に広げることも可能。ミニプラでもここの可動なかったからなぁ。
キョウリュウジンの肩引き出し機構を使えば頭部と尻尾を左サイドに向けて曲げることもできる。逆側には曲がらない。
こっち見んな
劇中だとキョウリュウジンのヘルメットは尻尾内に収納されており、頭部本体は90度下向きになって背中のコブと一体化していたのだが、今回はその辺のギミックは思い切り簡略化され、メットを被ったキョウリュウジンが横を向いて顔を隠すだけとなっている。
メット換装ギミックは後々の強化合体に必要なので、これ以上の拡張機能を再現する予定がないということに。
獣電竜ステゴッチ
全高:19.5m(通常時)/21.5m(バトルモード) 全幅:14.6m 全長:38.4m 重量:850t スピード:250km/h 出力:300万馬力
キャンデリラとの結婚が秒読み段階であることが明かされたキョウリュウブルー・有働ノブハルのパートナー獣電竜。通常は北極圏の氷原に身を潜めており、ノッさんは北極旅行中に遭遇し、試練に打ち勝った模様。
鉄壁の防御力を有し、バトルモードで立ち上がるヒレを活かした回転アタックを得意とする。
本商品では獣電池ギミックが省略されているが、ステゴッチは(ドリケラもだが)四肢の変形機構も省略されている。本来は前脚と後ろ脚を互い違いに回転させてイエローのラインを繋げるのだが、今回はラインの繋がった付け根から足が伸びている状態に……その他の違いは後述。
口を開くと合体ジョイントが露出。なお、口の開き方が「上顎が真っ直ぐ上にスライドする」方式ではなく「上顎関節を基点にスイングオープン」に変更されたこともあり、顎を開くと背板が外れてしまう。
バトルモード
真ん中のヒレを起こせば戦闘形態に。45度刻みのクリックが設けられているので特定の角度で止められる。
獣電竜ドリケラ
全高:14.1m 全幅:14.4m 全長:45.2m(通常時)/48.4m(バトルモード) 重量:850t スピード:300km/h 出力:300万馬力
アメリカ大陸の渓谷に身をひそめる獣電竜で、未来ではダイゴと結ばれダイゴロウの母となるキョウリュウピンク・アミィ結月のパートナー。角の勇者の相棒に相応しく、元来の三本角に加えて強力な頭部の角、尻尾のドリルを用いた突撃戦法を得意とする。
プロポーション上の特徴も、変形ギミックの変更がデザインに及ぼしている影響もステゴッチに準ずる。
頭部から尾部にスイングされる一対のドリルパーツは付け根から外すことができるが、特にギミックとして用意されているわけではない模様。
バトルモード
シルバーグレーの部分と先端のイエロー部分で二段階伸長させよう。
カミツキ合体!
劇中とかDX玩具とかに比べると腕の二体が小ぶりなのでミニプラの対比に近くなっている。
ガブティラ喉元のパーツを起こし、回転させて上腕に。
ガブリンチョ! ステゴッチ!
顎を開くと背板が外れてしまうので、ここも劇中と変更されている部分。
まあそもそも「ステゴッチの口から伸びたステゴッチ獣電池が内部フレームになる」という仕様ではないし……
痛そう。
尻尾の黄色いところを外す。
ガブティラ胴体(キョウリュウジンの膝装甲)にそれぞれロック解除スイッチがあるので。
押し込みながらスライド。
脚部を立てる。
ガブティラ大腿部パネルを開いて下部に沿わせてツライチにするギミックは省略された。まああそこ、ラインを整えるだけの意味しかなくて忘れがちになる部分だしいいかな……
ガブリンチョ! ドリケーラ!!
HA! HA! SIM-HA! HA!
下半身を90度回転させて。
外した尻尾パーツを開いて、ジョイントを起こす。
キョウリュウジンの背面に合体!
キョウリュウジン頭部を90度回転させ、ステゴッチシールドを持たせて合体完了!
キョウリュウジン
全高:52.5m 全幅:61.0m 胸厚:22.5m 重量:3800t スピード:400km/h 出力:1400万馬力
ガブティラ、ステゴッチ、ドリケラがカミツキ合体した獣電巨人。右手のステゴッチシールドと左腕のドリケラドリルで攻守のバランスに優れ、ガブティラにガーディアンズ獣電池を読み込ませることでアロメラスの高熱火炎放射、オビラップーの催涙ガス噴射といった能力を発現できる。
また、初期のキョウリュウジャー5人分のブレイブが注がれることでステゴッチシールドが五連獣電剣へと変形し、剣戟戦も可能となる。
必殺技は右肩のガブティラヘッドからキョウリュウスピリットのエネルギーを放射する「キョウリュウジン・ブレイブフィニッシュ」と、五連獣電剣で敵を一閃する「獣電剣・ブレイブフィニッシュ」
プロポーション
当時玩具に比べると腕部や胴体のボリュームが減り、劇中に近いスマートなプロポーションとなった。
ちょっと脛に開いてしまった隙間が気になるかも。
先述したヘルメットの他、胴体前後面のI字ジョイントもダミーになっているので、繰り返すが雷電・爆裂・超カミツキ合体は不可。
首はボールジョイント接続。
ガブティラの頭部や尾部は上腕フレームの上端にスイング軸で接続されているので、何気に後期装着変身やライダー系フィギュアーツの肩アーマーに近い構造だったりする。
両腕は外に広げることができるが、右腕はガブティラの頭に干渉するためちょっと狭い。
上腕ロールは360度回転し、肘は90度曲げられる。
手首の回転はない。当時品やミニプラだと腕獣電竜が右腕にも左腕にも合体できるよう親指が掌の真ん中に造形されていたが、今回はバリエーション合体を想定していないため普通の拳になっている。
合体して肘が曲がって親指が普通についているキョウリュウジンの立体物は、過去にはガシャポンの「真可動合体キョウリュウジン」しか存在していなかったりする。
肩の前方スイング幅もかなり大きい。
背中に装着したガブティラ尻尾パーツはジョイント部分を使えばスイングができる。
これにより、スーパーロボットの泣き所の一つである「巨大な肩アーマーと巨大な背負いものが干渉して腕を回しづらくなる」という問題が解消されているのが嬉しい。
腰は制限なく回転する。
股関節はガブティラ前脚をよければ90度以上挙上可能。大腿部にロールがあり、膝は90度曲がる。
足裏の接地面積が大きく、足首ボールジョイントの保持力も高いので、バランスを取れば片足立ちもできる。
股関節は180度開脚も可能だが、足首の可動範囲に合わせると左右合わせて3クリック分くらいがきれいに接地する限度。
足首の前後スイングには限度があるので、ガブティラ脚部を1クリック動かして誤魔化しつつ片膝立ち。
ステゴッチシールド
発売前の宣材写真では五連獣電剣状態しか映っていなかったので再現を危惧されたシールド。ちゃんと背びれを広げて形状は再現しているが、背びれ裏側のイエローが省略されている。
背びれを再度閉じてブレードを180度起こせば五連獣電剣に!
完成! キョウリュウジン!
ドリケラドリルで貫け!
キョウリュウスピリットで焼き尽くす! キョウリュウジン・ブレイブフィニッシュ!
そして獣電剣ブレイブフィニッシュ!
比較
完全にVSシリーズの絵面。
そして更なる合体へ!
ガブティラとゴッドトンボ・カマキリ・ハチ・パピヨンを集結!
降臨せよ、キングキョウリュウジン!
ガブティラはキョウリュウジン状態にしつつ、太腿のスライドはさせず、ガブティラ脚部は外しておく。
キングオージャー同様脚部に変形したゴッドカマキリとゴッドハチを合体。
ガブティラ脚部は足首を反転し、折り曲げて腕部へ変形。
ガブティラの腕部ジョイントにセット!
背中の尻尾パーツの下側にあるIジョイントを90度倒して。
ゴッドパピヨンの下半身(キングオージャー頭部周り)を合体。
上部にゴッドトンボ前半身をスライドセット。
シュゴッドソードを持たせたら……
キングキョウリュウジン
全高:47.8m 全幅:49.0m 胸厚:21.0m 総重量:3450t スピード:250km/h 出力:1600万馬力
チキューについてきたガブティラが、ダメージの大きいゴッドクワガタの代わりにギラを乗せて四体のシュゴッドと合体したブレイブな王者ロボ。
キョウリュウジンにもキングオージャーにもない能力として、サンバを陽気に踊ることで敵を相手のペースに巻き込み、そのまま一緒に踊らせるというものがある。また、シュゴッドソード(ゴッドアント抜き)の形状を活かしたハエ叩き戦法も披露した。
王様戦隊のブレイブを力に変え、シュゴッドソードで敵を切り裂く。
プロポーション
脛の途中からシュゴッドになっているので七分丈感があったりなかったり。カマキリ・ハチのジョイントと膝関節までの距離自体はキングオージャーとさほど変わらないんだけどね。
改めて背中。
なお劇中CGだとゴッドパピヨン胴体部はシュゴッドソードに隠れて見えない形に処理されており、シュゴッドソードを外した後は何故かゴッドトンポ前半身ごと消えていた。
ゴッドトンボとゴッドパピヨンの羽根がサンバカーニバルの羽根飾りを思わせるからサンバダンス戦法を取っていたんだろうか。
シュゴッドソードはもちろん手持ち可能。
脚部は脛の装甲が上にズレただけでフレームの位置関係は据え置きなので、装甲の干渉以外はキョウリュウジンの時と同等。ただキングオージャー由来の足部は接地面積がさほど広くないので片足立ちはあまり向かない。
またキョウリュウジンにはなかった手首の回転も可能になっている。
ガブティラの炎で刀身を燃やして一撃!
その他合体バリエーション?
ゴッドトンボの代わりにタランチュラナイトを背負わせてみる。
手首周辺のパーツの密集度合いのせいでタランチュラバスターを持つことが出来ないのが残念。
ガブティラ脚部を腕部にコンバートせず、1クリック後ろにずらすことでステゴッチ・ドリケラも参加させたキングキョウリュウジン。
しかし上述の理由でこの腕部だとシュゴッドソードの保持も出来なかったりして。
拳の穴の径そのものはキングオージャーと同一なので、手に持たせるタイプでグリップ回りがシンプルな形状のガーディアンウェポン(ローリングハンマー/ヘラクレスアックス)なら保持可能だったりする。
激烈突破!
というわけでキョウリュウジンFAでした!
プレミアムバンダイ限定品を除くと王様戦隊キングオージャーの最終ロボはキョウリュウジンです! 何で!?
……とまあ物議をかもした本商品ですが、そもそもキングオージャー自体がもう第3次スーパー合体相当の20体合体ゴッドキングオージャーなんてやっているので(三大守護神ひとまとめで従来の2号ロボ相当とカウント)本商品は色々前倒しした上で歴代ロボのリメイク品を売っていくチャレンジ枠なのかな、とも。最初から何らかのレジェンドとの共演を前提にして壁画をデザインしていた、という証言も出ていますし、てこ入れの類ではなさそうです。
もしかしてゴーカイの時のジョイント合体のリベンジなのでは。
商品は軽量でボールジョイントと余剰パーツを多用していた真可動合体ほどではないにしても、必要十分に動きますし部分的にはそれ以上……と、実に遊びごたえのある一品です。
一方、サウンドギミックはともかく変形ギミックの各部簡略化とそれがデザインに与えている影響もそこそこあって、10000円超えのアイテムならあともう一歩気を使ってほしかったと思う面もありますね。
こうしたレジェンドリメイク玩具が今後増えていくのか、キングオージャー版キョウリュウジンもミニプラ化するのか、なども気になるところです。