前編 はこちら
比較
真っ黒なジョーカーとは異なり、鮮やかなメタリックグリーンで塗装されているため顔のディテールが沈み込まないのが特徴。
WはジョーカーサイドがBLACK、サイクロンサイドが新1号をイメージソースとしているのだが、この二体を並べるとジョーカーが暗く沈みがちな旧1号、サイクロンはラインを入れて形状把握をしやすくした旧2号や新1号を意識しているとも言えるか。
サイクロンとサイクロンサイクロン
ベルトやセントラルパーティションの差異もあって、サイクロンサイクロンがWのバリエーション、サイクロンが別ライダー、と印象を上手く分けているなと。
アクション!
可動性能はW系列そのまま。足首も久々にダイキャストなので立たせた時の安定感は高い反面、ヘタリが怖い。
ただ立たせておくだけでも結構かっこいい。フィリップは(ファングが入らなければ)「静」のイメージだしね。
サイクロン!マキシマムドライブ!
手刀が付属しないのが残念。大型マフラーはS.H.Figuarts仮面ライダーW サイクロントリガー&サイクロンメタル(通称サイクロンセット)付属のもの。
サイクロンサイクロンサイクロンサイクロン。もう何がなにやら。
というわけでサイクロンでした!
Wのデザインバリエーションとしてはファングジョーカーやジョーカーを含めて14体目、さらにスカルとエターナルも二体ずつ出ているわけで、アクションフィギュア素体としての新鮮味ははっきり言ってありません。またW系統の欠点はそのまま引き継いでしまっています。Wが好きで小説Wも好きでサイクロンの活躍に惚れた!という人でなければ買う必要もない……というかそもそも買おうと思わないような、これ以上ないファンアイテムと言えるでしょう(小説発売記念品ですし)。
ただ、一旦惚れ込んで買ってジョーカーと並べるとテンションが上がるのもまた事実。
志は確りしていても力の足りない翔太郎と、最強の“本棚”を有しながら正義を知らないフィリップ、半人前の二人が一人となってWとなり、補い合っていくうちに翔太郎の力はフィリップに、フィリップの志は翔太郎にそれぞれ追いつき、やがて一人前となった二人が改めてコンビの絆を結ぶ……という「仮面ライダーW」の軌跡が形となって現れたようですらあります。
間違いなく、買ってよかった一品です。